こたじろうのブログ-太郎(初代)、小太郎(二代)、次郎(三代)、小次郎(四代)ー

◇シェルティの小次郎が散歩中に見かけた草花と日常の生活を紹介。
◇初代~三代は「物語」としてふり返る。

小次郎と春の草花-ヤマブキ(山吹)ー

2021-05-25 22:50:35 | 春の草花

今回は、ヤマブキ(山吹)だ。北海道から九州の低山や丘陵地に普通に生える落葉の低木。美しい“山吹色”の花が咲くので『万葉集』にも詠まれるなど、古くから観賞されている。

<2021年4月10日>

◇ ここは美咲が丘のとあるお宅。「なんの花ですか?」「ヤマブキ(山吹)ですよ」「エッ、これがヤマブキですか? “山吹色”のもとになったといわれる?」のやり取り。

【山吹色(やまぶきいろ)】

山吹の花のような鮮やかな赤みを帯びた黄色のこと。 色名は黄色の花を咲かせる植物の山吹に由来し、平安時代より用いられている。

全景からズームインしてみよう

◇ 花壇は、草花の配置も素晴らしい。また、手入れもしっかり行き届いている。樹木の間のクリスマスローズ(この時点では終了)も、見事だった。ん? クリスマスローズって?

クリスマスローズはこちら Link先 → 小次郎と春の草花ークリスマスローズ-

◇ うーん、小次郎とのコラボはこれが限度。以降は、花をズームインしていこう

◇ うーむ、これが “山吹色”なんだ! ん? 山吹色といえば「小判」「悪代官」が思い浮かぶ。うーん、パパは時代劇の見過ぎかもしれないね、小次郎クン?

【山吹色のお菓子】(ネット情報)

山吹色と言えば小判。時代劇で、悪徳商人が「お代官様がお好きな山吹色のお菓子をお持ちしました!」と袖の下として差し出し、お代官は「〇〇屋、お主も悪よのう!」と言って受け取るのが定番。

 ところで、この“山吹色のお菓子”を実際に売り出した人がいる。有限会社「セントラル・スコープ」の代表の野原さん。

◇ 「山吹色のお菓子」といえば、時代劇でワイロ。

◇ 時代劇を見ていて「自分達で売ってみようか!?」と思い立った。

◇ ジョーク商品として徐々に浸透。企業や個人、銀座のホステスからの引き合いもある。

◇ 高級感あふれる箱には9つの小判。樹脂製の小判風ケースを開けると、焼き菓子のダックワーズが姿を現す。クリームに使われているのは黒ゴマという。

【宣伝文句】

『勘の良いお客様ならもう言わずもがな…ゴマスリ用の腹黒いお菓子でございます。「山吹色のお菓子」の意味通り、袖の下としてお客様のお役にたてれば幸甚に存じます』

 ※ 値段は税抜き3千円と決して安くはない。

話しがそれた、植物のヤマブキに戻ろう。

◇ これ、八重咲きの花だね。一重咲きもみてみた。ネットから引用する。また、勉強をしておく。

◇ 一重の「ヤマブキ」。出典:tenki.jp

【ヤマブキ(山吹)】

低山の明るい林の木陰などに群生する。樹木ではあるが茎は細く柔らかい。花は一重と八重がある。日本で古くから栽培されているのは八重咲き。八重咲き種では、雌しべが退化して花弁に変化しており実をつけることがない。なお、一重の基本種では実がつく

-太田道灌のヤマブキ伝説―

◇ 太田道灌は。ある日、鷹狩りにでかけて俄雨(にわかあめ)にあって農家に駆け込む。

◇ 道灌は「急な雨にあってしまった。蓑(みの)を貸してもらえぬか。」と声をかける。

◇ 対応した年端もいかぬ少女が黙ってさしだしたのは、蓑ではなく山吹の花一輪でした。

◇ 花の意味がわからぬ道灌は「花が欲しいのではない!」と怒り雨の中を帰って行く。

※イラスト:yjkobm.co

◇ その夜、近臣が、

『後拾遺集に「七重八重 花は咲けども山吹の(実)みのひとつだになきぞかなしき」という歌があります。

その娘は「実の=簑は一つもありません」と蓑が一つもない貧しさを山吹に例えたのではないでしょうか。』

と言いました。

◇ 道灌は己の不明を恥じ、この日を境に歌道に精進するようになったといいます。

-太田道灌のヤマブキ伝説(End)―

※ 「実の=簑(みの)」。そもそも、“簑”って? うむ、雨具のことだ。ネットから画像を引用する。

これ、「エリカ」でも取り上げている。

エリカはこちら Link先 → 小次郎と冬の草花3ーエリカ-

うむ、また、話しがそれた。花の勉強中だ! 元に戻ろう

◇ バラ科ヤマブキ属

◇ 原産地:日本。国外では中国にも産する。

※ 古歌にも好んで詠まれ、平安時代には蛙(かわず)とともに読み合わせれることが多くなった。

◇ 花期:4月~5月。花色は黄金色に近い黄色。

◇ 現在残っている品種は「八重」「斑入り」「白花」「菊咲き」の4つ。なお、シロヤマブキはヤマブキとは関係のない種であり、花弁は4枚。

【名前の由来】

山の中に生え、花の色がフキ(蕗)に似て金色で美しいことからと、枝が細く弱々しく風になびいて揺れやすく、山を振り動かしているような風情から。古くは山振(やまぶき)の字で、後に「ヤマブキ(山吹)」に訛り変わった。

花をもう一度見ておこう。

お終い。


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