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スキンについて・・・・3

2012年10月19日 00時23分59秒 | スキン
きょうからのスキンは、奥日光・志津林道の落葉松(カラマツ)林の黄葉です。

戦場ヶ原から入り、男体山や女峰山の裏側からの登山口としても知られています。
派手な色彩の変化はありませんが、いたって静かな、どこまでも続く落葉松の林。

頭上からは、細かい落葉松が音も無く降って来ます。
近くの林からは、鹿の鳴き声が聴こえてきます。




                落葉松

              一
 
             からまつの林を過ぎて、
             からまつをしみじみと見き。
             からまつはさびしかりけり。
             たびゆくはさびしかりけり。


              二
                 
            からまつの林を出でて、
            からまつの林に入りぬ。
            からまつの林に入りて、
            また細く道はつづけり。


              三
 
           からまつの林の奥も
           わが通る道はありけり。
           霧雨のかかる道なり。
           山風のかよふ道なり。


             四
 
          からまつの林の道は、
          われのみか、ひともかよひぬ。
          ほそぼそと通ふ道なり。
          さびさびといそぐ道なり。


             五
 
         からまつの林を過ぎて、
         ゆゑしらず歩みひそめつ。
         からまつはさびしかりけり、
         からまつとささやきにけり。


            六

         からまつの林を出でて、
         浅間嶺にけぶり立つ見つ。
         浅間嶺にけぶり立つ見つ。
         からまつのまたそのうへに。


                七
 
        からまつの林の雨は
        さびしけどいよよしづけし。
        かんこ鳥鳴けるのみなる。
        からまつの濡るるのみなる。


               八
 
        世の中よ、あはれなりけり。
        常なれどうれしかりけり。
        山川に山がはの音、
        からまつにからまつのかぜ。


                 北原白秋・・・・・「水墨集」より 転載させて戴きました。








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