そろそろ8時になるから店を閉めようかと…いう様な時間帯だった。
一人の男性が入ってきて、駅の方向を尋ねた・・・。
その前にも誰かに聞いて、その確認にも聞こえた。
どこから来たのか・・を尋ねると、日光から歩いてきたという。
更に、色々聞いているうちに、元々は神戸市の方から来た様だった。
生活保護を受けて生活していたが、コロナが大流行して身近に迫っているから怖いと、
生活保護を断って、各地を転々としている様だ。
日本海側には、よく行くお寺があるという。
お寺で草むしりをよくやって、時給1000円位で賃金を得て生活をして居るそうだ。
それでも現在のように4日も雨が続くと、たちまち生活費が底をつき
飲まず食わずの身の上になるという・・・。
そんな話を聞けば、お腹も空いてるだろうと残っていた柏餅を袋に入れてやり
赤飯をパックに詰めたモノがあったのでそれも持たせてやり
水もペットボトルに入れてやると、たちまち半分くらいを呑んだので
またたっぷりに入れて蓋をしてあげた。
今夜は駅に泊まると云う・・・。
12時くらいまでは駅内に居られるそうだ。
明日は市役所に行って、「行路人」(行旅人とも・・)に支給される僅かな金銭を
戴きに行きたいそうである。
市役所は遠いので、二荒山神社近くのバンバの出張所に行くようにと
名前を紙に書いて持たせたが、いい方向に行けばいいのだが・・・・。
生活保護を受けていたなら、そこにいた方が良かったように思うのだが・・・。
電車に乗ったり、知らない土地に行っても、どこでコロナに感染するかは
全く分からないのが現状である。
住んでいた土地でワクチン接種を受けた方が、
賢明だったのではないだろうか?