餃子の街・宇都宮  ある菓子店のひとり言・・・

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4月13日は、「啄木忌」

2020年04月13日 22時50分33秒 | 石川啄木

★石川啄木:1886年.2.20~1912年 4.13 享年26歳  没後108年

・啄木忌 母を背負ひし ことのなく ・・・・・・大串章 様・作

・今日で没後108年になりますね・・・。

・10年前にも「啄木忌」として、書いていましたから以下気に入った短歌をまた借りてこようと思います。


   ===============================================================
  

彼の処女作でもあります、「一握の砂」から代表的な歌をいくつか選んでみました。
ン十年ぶりに読んでみますと、実に判り易い歌が多く、直線的に詠んでいたのが良く分かります。

◆  「一握の砂」から・・・
・東海の小島の磯の白砂に
 われ泣きぬれて
 蟹とたはむる

・頬(ほ)につたふ
  なみだのごはず
 一握の砂を示しし人を忘れず

・砂山の砂に腹這ひ
 初恋の
 いたみを遠くおもひ出(い)づる日

・いのちなき砂のかなしさよ
 さらさらと
 握れば指のあひだより落つ

・たはむれに母を背負ひて
 そのあまり軽きに泣きて
 三歩あゆまず

・こころよく
 我にはたらく仕事あれ
 それを仕遂(しと)げて死なむと思ふ

・遠くより笛の音(ね)きこゆ
 うなだれてある故(ゆゑ)やらむ
 なみだ流るる

・はたらけど
  はたらけど猶(なお)わが生活楽にならざり
 ぢっと手を見る

・友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
 花を買ひ来て
 妻としたしむ

・何事も思ふことなく
 いそがしく
 暮らせし一日(ひとひ)を忘れじと思ふ

・眼を病みて黒き眼鏡(めがね)をかけし頃
 その頃よ
 一人泣くをおぼえし

・ふるさとの訛なつかし
 停車場の人ごみの中に
 そを聴きにゆく

・かにかくに渋民村(しぶたみむら)は恋しかり
 おもひでの山
 おもひでの川

・石をもて追はるるごとく
 ふるさとを出(い)でしかなしみ
 消ゆる時なし

・やはらかに柳あをめる
 北上の岸辺目に見ゆ
 泣けとごとくに


・わが思ふこと
 おほかたは正しかり
 ふるさとのたより着ける朝(あした)は

・ふるさとの土をわが踏めば
 何がなしに足軽(かろ)くなり
 心重れり

・ふるさとの山に向ひて
 言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな

・父のごと秋はいかめし
 母のごと秋はなつかし
 家持たぬ児(こ)に

・わがあとを追ひ来て
 知れる人もなき
 辺土(へんど)に住みし母と妻かな

・山の子の
 山を思ふがごとくにも
 かなしき時は君を思へり

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石川啄木・没後100年だそうです・・・

2012年07月13日 23時18分45秒 | 石川啄木
そんな番組がありましたので、チャンネルを合わせてみました。

「BSテレビ東京」の「7PM]と云う番組だった様です。(その昔「11PM」は有名でしたが・・)
曜日によって、MCが変わる模様です。

とりあえずきょう金曜日は、別所哲也さんと松本あゆ美さんでした。


               

詠まれている「ぢっと手を見る」と云うと、
どこを見ますか?との問いに掌が一番多いと思うが
啄木は当時、朝日新聞の校正をしていたから
ペンを持ったままの姿そのものをイメージしたのでは
ないかと云う。


             この松本あゆ美さんは、あのビートたけしさんを相手にしても
             何ら臆することなく、毒舌には毒舌で渡り合える特異な
             キャラクターである。
              TBSのある番組お天気キャスターをしていた。 
              






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啄木忌・・・2011年

2011年04月13日 17時06分45秒 | 石川啄木
    啄木忌 母を背負ひし ことのなく     大串章


明治45年(1912年)4月13日に亡くなった啄木、今年で99年。
つまり100回忌なんですね、今年は・・。

・宝徳寺  岩手県盛岡市玉山区渋民
石川啄木の命日にあたる今日、4月13日、啄木の父・一禎が住職を務めた宝徳寺で盛大な法要と焼香が行なわれる。

宝徳寺さんでは、大地震は大丈夫だったのでしょうか?

いま地図を見ましたら、内陸部でしたから津波は来なかったでしょう。

    
      ◆たはむれに母を背負(せお)ひて
              そのあまり軽(かろ)きに泣きて
                    三歩あゆまず

                             「一握の砂」より


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啄木忌

2010年04月13日 21時41分28秒 | 石川啄木
  ・  ある年の 花遅かりき 啄木忌     久保田万太郎

そういう訳で、今日4月13日は26歳の若さでこの世を去った「石川 啄木」の命日です。

啄木について、出生から作家活動、その時々の交友関係~死後まで、詳しい事をお知りになりたい方は 「ウィキペディア」までどうぞ。 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%B7%9D%E5%95%84%E6%9C%A8#.E7.94.9F.E6.B6.AF

彼の処女作でもあります、「一握の砂」から代表的な歌をいくつか選んでみました。
ン十年ぶりに読んでみますと、実に判り易い歌が多く、直線的に詠んでいたのが良く分かります。

◆  「一握の砂」から・・・
・東海(とうかい)の小島(こじま)の磯(いそ)の白砂(しらすな)に
われ泣(な)きぬれて
蟹(かに)とたはむる

・頬(ほ)につたふ
なみだのごはず
一握(いちあく)の砂を示(しめ)しし人を忘れず

・砂山の砂に腹這(はらば)ひ
初恋の
いたみを遠くおもひ出(い)づる日

錦織健さんの素晴らしいテノールで聴く事が出来ます
http://www.youtube.com/watch?v=SU1auOlemx4&feature=related


・いのちなき砂のかなしさよ
さらさらと
握(にぎ)れば指のあひだより落つ

・たはむれに母を背負(せお)ひて
そのあまり軽(かろ)きに泣きて
三歩あゆまず

・こころよく
我にはたらく仕事あれ
それを仕遂(しと)げて死なむと思ふ

・遠くより笛の音(ね)きこゆ
うなだれてある故(ゆゑ)やらむ
なみだ流るる

・はたらけど
はたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)楽にならざり
ぢっと手を見る

・友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
花を買ひ来(き)て
妻(つま)としたしむ

・何事も思ふことなく
いそがしく
暮らせし一日(ひとひ)を忘れじと思ふ

・眼を病みて黒き眼鏡(めがね)をかけし頃
その頃よ
一人泣くをおぼえし

・ふるさとの訛(なまり)なつかし
停車場(ていしやば)の人ごみの中に
そを聴(き)きにゆく

・かにかくに渋民村(しぶたみむら)は恋しかり
おもひでの山
おもひでの川

・石をもて追はるるごとく
ふるさとを出(い)でしかなしみ
消ゆる時なし

・やはらかに柳あをめる
北上(きたかみ)の岸辺(きしべ)目に見ゆ
泣けとごとくに

上の歌のイメージ画像です。柳の芽吹き頃 。(北上川ではありません)


・わが思ふこと
おほかたは正(ただ)しかり
ふるさとのたより着(つ)ける朝(あした)は

・ふるさとの土をわが踏めば
何がなしに足軽(かろ)くなり
心重(おも)れり

・ふるさとの山に向ひて
言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな

・父のごと秋はいかめし
母のごと秋はなつかし
家(いへ)持たぬ児(こ)に

・わがあとを追ひ来(き)て
知れる人もなき
辺土(へんど)に住みし母と妻かな

・山の子の
山を思ふがごとくにも
かなしき時は君を思へり

「一握の砂」は、・・・下記からご覧いただけます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000153/files/816_15786.html











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