こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

金隠し

2010年11月19日 | 仏教

近頃再現されたお殿様ご使用の大便所です。
(佐世保市江迎町 山下本陣内)

前方には垂直にたてられた金隠し(きんかくし)。

この方式の便所は、私の幼い頃まではこのお寺でも使用されていました。

外部からの客僧をお迎えする書院のトイレや、戸外の便所はこれでしたよ。

この垂直に立った金隠しですが、

語源は「きぬかけ」とか。

十二単のような着物を着ていた平安時代の貴族は、

着物の裾にそそうをしないようにまくり上げ、

この「きぬかけ」に掛けて用を足したんだそうです。

だから実際にはお尻の方にこの金隠しがくる。

ってことは、正しくは「尻隠し」・・・ですね。

 


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