
近頃再現されたお殿様ご使用の大便所です。
(佐世保市江迎町 山下本陣内)
前方には垂直にたてられた金隠し(きんかくし)。
この方式の便所は、私の幼い頃まではこのお寺でも使用されていました。
外部からの客僧をお迎えする書院のトイレや、戸外の便所はこれでしたよ。
この垂直に立った金隠しですが、
語源は「きぬかけ」とか。
十二単のような着物を着ていた平安時代の貴族は、
着物の裾にそそうをしないようにまくり上げ、
この「きぬかけ」に掛けて用を足したんだそうです。
だから実際にはお尻の方にこの金隠しがくる。
ってことは、正しくは「尻隠し」・・・ですね。
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