こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

ちち親のいげん!

2006年10月31日 | つれづれ
中学校の文化祭は、数年前から町の文化祭と融合して開催されている。
所謂学社融合と呼ばれる学校教育と地域社会との連携融合の走りだ。
町の施設をめい一杯有効利用しながら、様々な文化や学習の成果を
発表した。

私は、中学生時代に同じクラブ活動をしていた先輩と一緒に、
子どもたちのコーラスの発表会を鑑賞した。
その先輩いわく、
「文化の匂いがするね、本当の文化祭だよ。」
私も同じ様な感想を抱いていたので、
「ですよねえ。ぼくらの頃は、どんなにしたら楽しくドンチャン騒ぎができるか?
そんなことばかりに心を注いでたから、文化という言葉の意味すら、知らなかったです。」
と答えた。そして、
「先輩!今一度、中学時代に戻りたくないですか?」と問うと、
「いやあ、戻ったところで、結局同じ事繰り返すんじゃないか?」
という答えに、二人顔を見合わせ大笑いしながら、
充足した秋のひとときを過ごした。

とまあ、そういうことで月曜日は中学生たちは代休日。
クラブ活動をする子ども、デートをする子ども、勉強する子ども、
色々な代休の過ごし方があるだろう。

うちの長男は、めずらしく買い物に行きたい!ということで、
私と二人きりで、お出かけと相成りました。
お買い物の目的は、ズバリ「デジカメ」。
もちろん息子本人の小遣いで買います。それで、
一番近い量販店、すなわちYAMADAさんじゃない方の
九州では有名な方に、出かけました。(笑

量販店とはいえ、やはり田舎のお店。
目的の物の品数が少ない。
腕組みをして困っている私の隣で長男は、
「この一番安い9.800円のでいいよ。
薄型だし、最低必要な機能はそろっているし。」

「ああ、そう。」
なんて子だ。私の子じゃないぞお。
たいへん合理的な思考だけれども、
衝動的に物事を判断してしまい、あとあと大反省してしまう私とは
明らかに違う。
 子どもの方が明らかに大人である。

ということで、お店の人にこれ下さい、というと、
「すいません、展示品だけしかありません。」

「ええ?じゃあ、どれくらい安くできますか?ほこり被ってるから
かなり安くなるでしょ?」

「・・・ええっと、ちょっとお待ち下さい。」

ということで、結果的に提示価格より千円程度しか安くできませんでしたが、
それでも、どんなネット販売価格より格安で購入できました。

「へへ~ん!こういう買い物は、お前にはできんだろ?」
って息子に言ったら、
「うん、もともと安い価格で売ってあるのをもっと安くしろなんて、
そんなこと恥ずかしくて、大人になっても言えないよ!」

だって。

なんだか尊敬されたのかなあ? 軽蔑されたのかなあ?

よくわからんが、ともかく、父親の尊厳を保つのに、
必死の私であります。

で、写真は、息子と二人で入ったお昼ご飯のお店です。
どんぶり物を食べました。
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大輪の菊の華 | トップ | がたがた ガタガタ さわぐな... »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ムスコとムスメ (deer)
2006-10-31 14:44:28
ご子息の淡々と語る表情が安易に浮かんできます(笑)
そのご子息と9年間同じクラスのムスメは今、まさに「ちち嫌い」。
数年前から私は旦那に予告はしておりました。
「理由なんてない、父親を嫌う時期があるものよ」
その時期がやってきておるのであります。
旦那は
「もうっ!触らんでって言よるたい!」とか
「お父さんには関係なかし」とか
毛嫌いされるのもかまわずちょっかい出そうとする。
嫌われるのなんざ屁とも思わず、むしろ楽しんでる風ですらある。
あまりに度を過ぎると鬼母の鉄拳が下るのでありますが。

あ、末のムスメはいまだに「チチ好き」です。
65歳までおっぱい咥える!とのたまいます。

・・・・そのちちじゃない?
箱に入れて施錠!! (坊の主)
2006-10-31 21:28:40
>嫌われるのなんざ屁とも思わず、
>むしろ楽しんでる風ですらある

う~む、これができる人だからこそ、
姫様が授かるのじゃなあ。
そんな毛嫌いされとうないぞ。
いやじゃいやじゃ、へこむぞよ。

思春期のお嬢様のいらっしゃるご家庭は何かと。
想像するのに、あぁぁぁぁ。。。。....~
想像するに余り有りすぎマスです。

もう、結婚するまで納屋の中に入れて
しまっておきなされ。うん、それがいい。

娘も成長する (木綿)
2006-11-01 07:36:53
娘と付き合うのは難しい。

でも、納屋に入れては成長しない。

成長すれば、仕事にも就くだろう、結婚するかもしれない。戻ってくるかもしれない。

パールバックの大地じゃないが、娘の教育に投資しよう。

いつかは親父の心がわかってもらえるために。
身をもって (坊の主)
2006-11-01 13:22:54
貴重な子育て体験からくる、
木綿さまの思いですね。

次世代への投資。

これがイノチのつながりですね。

コメントを投稿

つれづれ」カテゴリの最新記事