こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

信頼されて、人は育つ

2013年11月27日 | 仏教

  文化は人づくり、といっても過言ではないでしょうね。

御大師さまはおっしゃってます。

「良工の材を用うる、其の木を屈せずして厦(か)を構ふ。

 聖君の人を使ふ、其の性を奪はずして所を得しむ。」     

  すぐれた大工さんが、材木を加工しようとする時、
木目や節をうまく利用しながら、決して無理することなく、
りっぱな長持ちのする家を造りあげる。
 これと同じく、人々の先頭に立つ人が人を動かすということは、
人それぞれの個性を十分把握して、その人の能力を伸ばしてあげるということである。
そのことが、りっぱな仕事につながるのである。

と。(毎月21日午前中、熱心に御詠歌のお稽古に励む参加者)

この人は、どんな性格で、こんな事させたらこんな能力を発揮する人だ、と、
見極める力こそ、リーダーや指導者が持ち合わせなくてはならない要件。
そのためには、それなりの時間とコミュニケーションも不可欠。
そして、最も大切なことは、お互いの信頼関係だろう。

信頼して、信頼されて、人は育つ。

そんな組織は、一人一人が輝いている。

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