カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

腰の手術3回、めげないコーぼう

2010-06-07 17:53:35 | 本日の患者さん
81歳になるコーぼうは、施療室に入ってくるや、靴を脱ぐのももどかしげに、ご自分の症状をとりとめなく述べられる。
元気のいいおばあちゃまである事だけは伝わった。
症状の羅列があちこちに飛び、おまけに生来のおしゃべりさんみたいでかなりの早口さん、徳さんにカルテを書くいとまも与えてくれない。

幸い、コーぼうを紹介してくれた人からあらかじめ電話で多少の説明があったので、何とかその場を繕うことが出来た。

8年前に椎間板ヘルニアの手術を受けたのだが、最近になって症状が悪化し、2回目の手術を何時されたのかは現在のところ不明なのだが、今年になって立て続けに3回目の手術を受けられた。

しかし、症状は余り改善されず、手術をした病院では、もう治ってるはずと言われる始末。

徳さんの感覚では、同じような場所を3回も手術する、なんてことは、あってはならない異常な世界だと感じてしまうが、、、、。

現在のコーぼうの主訴は、腰仙部の強い痛みと、両下肢全体に渡る痺れと痛み。
何のための手術だったのか?と誰しもが思ってしまう、、、。

コーぼうの背骨を拝見する。
仰向けもうつ伏せも辛いとおっしゃるので、ともかく横寝姿勢で拝見。
腰椎の固定術を受けられているのだから、可動性が無くなっているのは承知。
上部腰椎が強く後に飛び出し、下部腰椎は平坦。
ちょっと、あり得ない骨の配列なのでいぶかしげにしていると、最初の手術では寛骨から骨を取ったが、後の手術では腰椎の棘突起を削って使ったとの事。

う~ん。そこまでやるか。

ともかく、根が健康なおばあちゃま。
3回の手術の後もめげずに、コーぼうは治す気、満々。
さあ、治せ!
と、畳に大の字になって身を投げ出してる感じだ。

しかし、徳さんのところでやれるのは、靭帯の緊張を緩めたり、筋肉のアンバランスを調整したりして背骨の関節の可動性を回復させたり、歪みをただす事によって、ご本人の自然治癒力を引き出すことに限られる。

コーぼうの場合、その肝心の関節が手術によって下部胸椎から腰椎全てにかけてが固定されてしまっているのだ。

やれることは何か?

手付かずの周辺組織をよみがえさせるしかない。
周辺組織は、現在、手術や痛みや痺れによって、あらぬ緊張を強いられている。
筋肉は硬縮し、血行が悪くなっている。

これから先、その周辺組織への働きかけがどれほどの効果をもたらしてくれるかは不明だが、ともかく、それだけが徳さんに出来る唯一の細い道なのだ。

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