ウィークエンド頭痛、Nさん

人間というものは厄介な代物だと、つくづく思う。
頭痛の話だ。

Nさんは、長年、頭痛に悩まされている。
カイロも受けているが、お医者さんをはじめ他のもろもろの施療を受けている過去がある。
要は、多少の寛解はあっても治ってないということだ。

そのNさんの報告。
「こないだテレビでやってたんだけど、ウィークエンド頭痛ってのがあるんだって。
平日、仕事などで緊張し続け、週末になってホッとして、副交感神経が開放され、頭の血管が膨らんでズキンズキンの頭痛を招くんだって。
これって、私の頭痛そのものなの！」

徳さん、ウィークエンド頭痛なるものを知らなかった。
最近は、患者さんからの情報をきっかけとして物事を知る、なんて事が増えてきた。

う～ん。
人間て厄介だ。
頭痛には、筋緊張性頭痛など、交感神経の緊張によって起きるものもあるのだ。
右を向いても左を向いても厄介ごとに出くわすという仕組みになっているようだ。

で、Nさん、その事が分かったからと言って、頭痛がなくなる訳ではない。

Nさんの生活意識、仕事意識を改善するしか道はなさそうである。
一日の中で、交感神経と副交感神経の交代を着実にやってあげる。
簡単そうで、現代人の最も苦手とする部分だが、Nさんはそれ以外に救われない。



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