『深海のフシギな生きもの』

最近、子供向けの図鑑に嵌っている。

今回は、深海の生きもの。

紹介される一匹一匹？の生きものの形態や生態を知らされるうちに、不思議な気持ちになっていく。

普通、自然を前にして人は、その偉大さや美しさや、巧妙さに心打たれる。
千ミリバール(あ！ヘクトパスカルでした)前後の環境下で。
しかし、水圧１トン前後の世界に生きるものにとっては、そんな我々の美意識や価値観は無視される。

かなり前衛的な芸術家が生み出した、形や質感を軽く凌駕してくれてる。
しかも、そこにあるのは、与えられた環境の中でいかに生き延びるかだけをテーマにした結果だ。
意識の不純物は一切ない。

地球上に我々の価値観を相対化する事を強制するものがある。
その一つは深海である。
(自分たちを相対化できるパイをいかに多く持つか！が今、この世界に生きていて課せられた課題と思う次第なのだ)

こんなことをしていると、高校時代を思い出す。
それまで、本という代物を、教科書以外に手にしたことがなかった徳さん、友人の影響で突如、本を読み出したのだ。
しかし、本を読む能力は無い。
そこでやったことは、学校の図書館から毎日のように図鑑を借り出す事。
なんか、勉強してる気になったもんだ。


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