カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

萩尾望都 『イグアナの娘』 小学館

2015-05-26 17:54:12 | 本日の漫画
もう、徳さんは気が狂いそうだ。
自分の偏狭な価値観で、与えられるべき情報を勝手に封鎖していた。
少女漫画に対する偏見だ。

ジジイに属する徳さんたちが、幼少の頃目にした少女漫画は『りぼん』などに見られる、顔の面積に対して異常に目の大きさの強調される、奇妙な宝塚風のものだった。
そこで、少女漫画なるものを捨てた。

でも、少女漫画は成長を続けていた。
少女という形容詞を捨て、漫画一般に、そしてその漫画は人間考察、社会考察の一手段として表現されるようになっていた。

そして本日、突然のようにその完成品を見せつけられたわけだ。



母によって誕生直後からイグアナとして扱われる。
やがて自身でも自分の中にイグアナを発見する。
葛藤の後、イグアナとして生きていこうとする。
そんなイグアナとしての自意識を無頓着に包み込んでくれる人達にも出会う。
そこに突然の母の訃報。
死んだ母の顔はイグアナ同様、イグアナだった。
そこで初めて母の内面を知り、母を受け入れることになる、、、。




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