カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

尿道結石な、ベーちゃま

2008-10-27 20:15:17 | 本日の患者さん
淡々と話されると、かえってその恐ろしさが倍化する。
ベーちゃまの話し振りはまさにその淡々。そしてその話はホラーもどき。

「今月の始め頃、尿道結石になったんすよ。」
「え、尿管結石じゃなくて、尿道結石?あまり聞かないよねえ。」
「そう、尿道結石。おしっこをしてたら、突然おちんちんが詰まった感じになって、おしっこが出なくなっちゃった。今までも尿管結石の経験は度々あるので、すぐに病院へ行ったら、今回は尿道結石だって。先の方に引っかかってれば外に出すけど、ぼくの場合は奥の方で石が引っかかっているので、膀胱まで押し戻したんすよ。」
「痛かったでしょ。」
「そう、半端じゃなかったすよ。おちんちんにカテーテルを入れて、グイグイやられるんすよ。痛いのは分かっていたからタオルを口にくわえて我慢したけど、傷口に熱湯をかけられてるような痛さだったすよ。尿道結石は様になんないすよ。」

ベーやんは今までに何回も尿管結石を繰り返している。
当然、その予防策として水分を十分に取るようにする、ということは充分承知している。
なのに、それをしない。
雑誌編集の仕事の戦争状態がそうさせるとおっしゃる。
「だって、夢中で仕事してたら水を飲む事なんか忘れちゃうすよ。」

尿路結石を繰り返すのは判っていても、仕事に夢中になって水分補給を忘れるのは、少し方向違いのベーちゃまの仕事に対する美学だ。

徳さんの心配は、今回おちんちんにカテーテルをぶち込まれて死ぬほど痛い目に会ったベーちゃまだが、果たして心を入れ替えてくれるのだろうか、デスクの上に2リットルのペットボトルを置いてくれるだろうか?ということだ。

ベーやんの淡々とした話し振りは、この徳さんの願いを簡単に無視するように思われてならない。

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