カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

今野 敏 『隠蔽捜査』 新潮文庫

2014-05-23 19:13:50 | 本日の贈答品
最近はだいぶ廃れてきたが、医者への付け届け。

大手術を控えた患者の家族が、執刀医にいくら包めばいいだろうか?
なんて、相談をしている場面を目撃したことが何度もある。
医者のほうも、それが当然の事のように対応してたはずだ。

時代は変わり、今や、そんな慣例なんてあった?
といった、原則、患者平等主義が常識になっている。
(もちろん、裏社会はあるはず、、、)

その傾向はよきかな。
(医療TTP、保険TTPは、その良き傾向を米製重戦車のキャタピラで踏みにじり、格差社会の再構築を目指している、というふうにしか見えないが)

で、徳さんであるが、
これが無節操にも、患者さんからの付け届けを、例外なくホイホイ頂いてしまうのだ。

今まで、実に多彩な贈答品を頂いた。
多くは、差し入れと称して。

アルコール類と酒の肴。
これは、徳さんのアル中を容認してるよ、という、暖かいメッセージ。

音楽のコピー。
昔はカセットで、今はCDやDVD。
これは、徳さんの感性とちと張り合っている。

患者さんの故郷の特産物。
これは、単純にうれしい。

靴下から始まってTシャツ、ベストの類。
故人の衣類を大量に貰ったこともある。
徳さんは、患者さんから見れば余程みすぼらしく見えるのかな?

国分寺が郊外の街という事もあって、地元の農家の路地販売の野菜類。
時には、本人が買った半分ほどを分けてくれる。
自分の家庭菜園で収穫した野菜の場合もある。
これは、率直に受け取れる。

健康器具とお医者さんから貰ったシップなど。
他の患者さんに役立てて欲しい、という事らしい。
などなど、、、、。

要は、徳さんの患者さんは、贈与による見返りを一切期待していないのだ。
時に、徳さんへの哀れみの感情さえ伺える。
なら、素直な気持ちで頂くしかないよね。

そして先日、一冊の文庫本を戴いた。
呉れた理由は判らない。

今野敏『隠蔽捜査』

読了後の今も、この本を呉れた理由が判らない。
テレビでドラマ化され、人気の高いものらしい。

いやみだが愚直な高級官僚の、でもそれゆえの彼の倫理が官僚組織を告発しながら、最終的には官僚組織を救う話だ。

この本を呉れたOさんは「これは、大人向きの赤川次郎です」とおっしゃていた。
確かに読みやすい。

前半は無味乾燥だが後半になると、ストーリーとしてはがぜん面白くなる
でも、Oさんはなぜ徳さんにこの本を呉れたのかは、現在も不明なまま、、、。

せっかくだから、高級官僚の実態についての描写部分を載せておく。

  *****
警察官僚として定年まで生きていくことだけを考えていた竜崎には、手に職などない。公務員は、いざとなるとつぶしが利かない。だからみな、不祥事を恐れるのだ。出過ぎたことをせず、過去の例を踏襲することだけを考える。出る杭は打たれるからだ。
  *****
     


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