土曜だというのに、徳さんの施療院はえらくお暇。
もうすぐ、潰れるんじゃないのか?
ま、それもいいか。
トホホ、ではあるが。
で、前回断続的に見てた『南京、南京』を、2時間15分をぶっ通しで鑑賞することにした。
なんでこの映画がこんなにも気にかかるのか?
それは陸川監督の視点にある。
撮影当時は30代後半の戦争を知らない世代の中国人が描いた南京大虐殺。
でもそれは、自国の憎しみを駆り立てるものではなかった。
ただひたすらに侵略国日本を糾弾する映画ではなく、戦争そのものを糾弾する映画になっている。
中国人主人公が何人かいて、日本人将校の一人が主人公になっている。
目は、複眼的である。
ラストでは、日本人将校が中国人捕虜二人を逃がし、自決する。
この一日本人を美化するような描写が、中国では非難の嵐が吹き荒れたという。
でありながら、この映画の中国での興業成績は爆発的なものであった。
目につきやすい非難と静かなる支持、といったところか。
日本ではこの映画の批評もしようがない。
一回の試写会と、小さなホールで一日だけの上映がなされただけという。
各映画館は、ビビッて上映せず。(だから、youtubeで全編見ることが出来るのだが、、、)
右翼にか、安倍坊的体質を恐れてか?
ただ今現在の日本にいると、中国としての情報は、中国政府の公式発表とそれに反対するの日本政府の反論ばかり。
マスコミはそれに拍車をかけるように、陰に籠ったヘイトスピーチ合戦で両政府を応援しちまっている。
南京の南京大虐殺記念館にある膨大な日本人兵士の日記やノートを元にしてこの映画の客観性を確保したという陸川監督。
日本人に刷り込まれた中国人に対する誤解をほどく一人である。
この包容力は今の日本人にはない、、、、。
(周恩来に学べ)
本日のおまけ
たった一度の日本での上映会。
上映後、陸川監督のトークショーがあった。下記にレポートを。
陸川(ルー・チュアン)監督トークショー
熊谷伸一郎氏
司会:熊谷伸一郎氏(「世界」編集部、史実を守る映画祭実行委員)
熊谷:次の作品の撮影の山場を迎えて大変お忙しいところ、本日の上映会の為に2日間休んでおいでくださいました。監督は今、40歳です。大変お若い監督が重いテーマを選ばれたのはなぜですか?
監督:すでに若くないと思っています。30代ならいいなと。私は大学の4年間南京にいて、南京大虐殺記念館に数度行き、このことをテーマにいつか映画を作れればいいなと思っていました。
熊谷:監督のご家族、お祖父さまなど日中戦争にまつわる経験をされているのでしょうか?
監督:私の父方の祖母は上海の人で、上海で戦時の訓練中にお祖父さんと出会って結婚しました。他の家族は直接日中戦争には関係していません。私自身、軍隊に行ったことがあります。
熊谷:自ら希望して軍隊にいらしたのですか?
監督:入った大学が軍隊の大学でしたが(人民解放軍国際情勢部で英語を学ぶ)、自ら行きたかったわけではありません。軍の大学はすごく厳しいのです。でも、今、考えれば、そこに行った経験があったからこそ、この作品を作ることができたと思います。
熊谷:映画を作る前の日本軍のイメージは?
監督:私が受けた教育の知識の中では、日本軍は人間ではない、残虐というイメージでした。女性が裸で運ばれる写真なども見せられました。
熊谷:映画を作ることによって日本軍に対する見方は変わりましたか?
陸川監督
監督:映画を作るときに、友人が個人で運営している抗日博物館に通い、日本兵が撮った4万点の写真や日記や手紙を全部読んで、日本兵も人間だと思いました。戦争がなければ普通の家庭の人たちなのに、戦争で人が変わってしまうと感じました。
いろんな資料を読んで、中国人と日本人の問題ではなく、人間と戦争の問題として捉えようと思いました。あれから70年経って映画を作って、日中だけでなく、アメリカでもフランスでも、世界の各地で人間と戦争を考えて貰えればと思います。
熊谷:日本兵をリアルに描いている中で、犯罪行為に悩む姿があって、そこに監督の思いが篭っていると思いました。中国で観た人たちの反応はいかがでしたか?
監督:この映画は自分としては、日本兵の手紙と日記に沿って描いた事実なのですが、中国で上映した時の反応はすごかったです。当時の論議は激しくて、反対意見もすごく多かったです。中国の被害者は多いし、遺族はまだ生きている。恨みが激しくて受け入れられないと非難されました。
熊谷:監督はそれに対してどうのように言われたのですか?
監督:当時、皆の前に出て行って論議したかったけれど、反抗が激しくて出て行けませんでした。脅迫メールなどもたくさんきました。2年後の今、皆、静かになったし、評価も良くなりました。この事件を正しく伝えることになったかもしれません。上映当時、真っ二つに意見が分かれて、支持する人も多かったのです。
熊谷:中国の若い人の対日感情をどのように見ていますか?
監督:若い人の日本に対する思いは矛盾しています。アニメや日本製の商品は好きな一方、南京のことなどあるから恨みも強い。
熊谷:国民党を描くのも中国では挑戦的なことだと思うのですが、意識して作られたのですか?(日本軍に抵抗する国民党軍の兵士が出てくる)
監督:監督としては、作品を作るからには自分のしたいことをする。回避するつもりはありません。本を書くのと同じで、いいものを作りたい気持ちが一番です。
熊谷:映画が作られて、中国で2009年に封切りされた時の状況を教えてください。
監督:2009年4月に封切られて、10日間で1億元の売上。20日間で1.7億元(約20億円)に達しましたが、論争がひどくなってストップがかけられました。(最終興収は25億円という)
熊谷:日本では2年経って、まだ商業的に興行されていません。監督としては、日本でも公開したいのですよね?
陸川監督
監督:映画が誕生したら旅に出したい。終点は日本。今日はそのスタートとして、これからもっとたくさんの人に観ていただきたいと思っています。(会場から大きな拍手)
熊谷:今回は自主上映。できるだけ多くの日本人に観てもらって、いろんな捉え方をしてほしい。南京事件を描いているので、日本に持ってくるべき映画。もっと多くの人に観られるようになってほしいと思っています。 1937年当時の日本人像を映画の中で描かれていますが、当時と今でどのような変化を感じますか?
監督:私は1937年にはいなかったので(笑)、現在の日本人についての印象を話したいと思います。今、日本人の友達はたくさんいますが、心の中で3つの段階を感じています。まず、一つ。普段付き合うと優しいし礼儀正しいし、規律も守る。これは表に出てくる面です。二つ目。奥に入ると心の中に誇りを持っていると思います。三つ目。もっと奥に入ると、孤独や絶望を感じます。表面的な強さではなく弱さも感じられます。 それに、一緒にお酒を呑むとすぐ酔ってしまいます(笑)。
熊谷:私も酔いましたね。監督は強いんです。
それでは、監督が会場から是非質問を受けたいとのことですので、監督からご指名を!
◆会場からのQ&A
●(男性)日本人の中には、県知事や国会議員、そして元総理大臣など、政治家の中にも南京虐殺は捏造だという人がいます。これらの考えを聞いてどのように思いますか?
1、無視する
2、映画を観てと一言う
3、日本のことだと、あえて何も言わない
監督:事実でないという人には、是非映画を観てほしいと思います。映画に使っているシーンは、当時の写真や、日本兵の日記、日本兵に聞いて作ったもので、全部証拠があります。それらを元に作ったものです。
ドイツとユダヤ人の関係では、戦時中のユダヤ人の虐殺を認め謝罪しています。罪を犯したら認めて謝る。それが上に立つ人の姿だと思います。
(毅然とした態度で語ると、会場から拍手が起こった)
● (女性)勝利を祝う式典で、日本兵が太鼓を敲いて踊っていて、夏祭りのような感じで描かれていましたが、このシーンの意図を教えてください。
監督:太鼓を敲いている人たちは東京から呼びました。日本の文化を映画で表現したかった。国家として、民族の文化を使って戦争へ向う人を団結させていることを表現したかったのです。ナチスもドイツ人をデモさせる時に歌などで団結させました。儀式は人間の精神的コントロールの役目を果たします。中国の歴史の中でもありました。そういう状況の中で人間は思考力があるかどうか、それを観客に考えてもらいたいと思いました。
● (男性)日本兵角川が上官の蛮行を非難するような態度を見せたが、東京裁判で、総司令官だった松井石根が、師団長らを集めて南京での兵士たちによる暴行行為を管理できなかったことに対し「泣いて怒った」との証言があったことを知った上で、角川というキャラクターを作ったのか?
(この方の真意は伝わらなかったが、監督は下記のように話した)
陸川監督
監督:東京裁判の資料も全部読みましたが、この作品では将校クラスの人物は描きませんでした。それには理由があります。権力を持つものは自分のやりたいことや考えを表現する場がありますが、現場で人を殺した兵士や殺された人たちは、自分で口に出して言うチャンスがない。事実として、戦争の被害を受けているのは沈黙している大勢の人たちです。(会場から大きな拍手)
● (若い人からの質問を受けたいとの監督の要望で、若い女性より) 面白かったです。俳優が全員ステキでした。日本の俳優もオーディションで選んだのですか? 印象は?
監督:すべて東京で、2日半かけて90数人に会いました。当時、有名な俳優を使いたいとも思いましたが、プロダクションの反対にあい実現しませんでした。でも、出演した俳優たちはほんとに素晴らしいです。
中国で今とても有名になった俳優もいます。日本人娼婦役を演じた宮本裕子さんです。日本でもスターになってほしいです。
(戦争の矛盾点を一身に背負った日本兵伊田役を演じた木幡竜さんは、その後、ドニー・イェン主演の『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』(9月17日日本公開)に準主役級に抜てきされている)
*トークショー後、成田空港に直行し、帰国の途につかれるため、時間通りにトークショーは終了した。
(記録:景山 まとめ・写真:宮崎)
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トホホ、ではあるが。
で、前回断続的に見てた『南京、南京』を、2時間15分をぶっ通しで鑑賞することにした。
なんでこの映画がこんなにも気にかかるのか?
それは陸川監督の視点にある。
撮影当時は30代後半の戦争を知らない世代の中国人が描いた南京大虐殺。
でもそれは、自国の憎しみを駆り立てるものではなかった。
ただひたすらに侵略国日本を糾弾する映画ではなく、戦争そのものを糾弾する映画になっている。
中国人主人公が何人かいて、日本人将校の一人が主人公になっている。
目は、複眼的である。
ラストでは、日本人将校が中国人捕虜二人を逃がし、自決する。
この一日本人を美化するような描写が、中国では非難の嵐が吹き荒れたという。
でありながら、この映画の中国での興業成績は爆発的なものであった。
目につきやすい非難と静かなる支持、といったところか。
日本ではこの映画の批評もしようがない。
一回の試写会と、小さなホールで一日だけの上映がなされただけという。
各映画館は、ビビッて上映せず。(だから、youtubeで全編見ることが出来るのだが、、、)
右翼にか、安倍坊的体質を恐れてか?
ただ今現在の日本にいると、中国としての情報は、中国政府の公式発表とそれに反対するの日本政府の反論ばかり。
マスコミはそれに拍車をかけるように、陰に籠ったヘイトスピーチ合戦で両政府を応援しちまっている。
南京の南京大虐殺記念館にある膨大な日本人兵士の日記やノートを元にしてこの映画の客観性を確保したという陸川監督。
日本人に刷り込まれた中国人に対する誤解をほどく一人である。
この包容力は今の日本人にはない、、、、。
(周恩来に学べ)
本日のおまけ
たった一度の日本での上映会。
上映後、陸川監督のトークショーがあった。下記にレポートを。
陸川(ルー・チュアン)監督トークショー
熊谷伸一郎氏
司会:熊谷伸一郎氏(「世界」編集部、史実を守る映画祭実行委員)
熊谷:次の作品の撮影の山場を迎えて大変お忙しいところ、本日の上映会の為に2日間休んでおいでくださいました。監督は今、40歳です。大変お若い監督が重いテーマを選ばれたのはなぜですか?
監督:すでに若くないと思っています。30代ならいいなと。私は大学の4年間南京にいて、南京大虐殺記念館に数度行き、このことをテーマにいつか映画を作れればいいなと思っていました。
熊谷:監督のご家族、お祖父さまなど日中戦争にまつわる経験をされているのでしょうか?
監督:私の父方の祖母は上海の人で、上海で戦時の訓練中にお祖父さんと出会って結婚しました。他の家族は直接日中戦争には関係していません。私自身、軍隊に行ったことがあります。
熊谷:自ら希望して軍隊にいらしたのですか?
監督:入った大学が軍隊の大学でしたが(人民解放軍国際情勢部で英語を学ぶ)、自ら行きたかったわけではありません。軍の大学はすごく厳しいのです。でも、今、考えれば、そこに行った経験があったからこそ、この作品を作ることができたと思います。
熊谷:映画を作る前の日本軍のイメージは?
監督:私が受けた教育の知識の中では、日本軍は人間ではない、残虐というイメージでした。女性が裸で運ばれる写真なども見せられました。
熊谷:映画を作ることによって日本軍に対する見方は変わりましたか?
陸川監督
監督:映画を作るときに、友人が個人で運営している抗日博物館に通い、日本兵が撮った4万点の写真や日記や手紙を全部読んで、日本兵も人間だと思いました。戦争がなければ普通の家庭の人たちなのに、戦争で人が変わってしまうと感じました。
いろんな資料を読んで、中国人と日本人の問題ではなく、人間と戦争の問題として捉えようと思いました。あれから70年経って映画を作って、日中だけでなく、アメリカでもフランスでも、世界の各地で人間と戦争を考えて貰えればと思います。
熊谷:日本兵をリアルに描いている中で、犯罪行為に悩む姿があって、そこに監督の思いが篭っていると思いました。中国で観た人たちの反応はいかがでしたか?
監督:この映画は自分としては、日本兵の手紙と日記に沿って描いた事実なのですが、中国で上映した時の反応はすごかったです。当時の論議は激しくて、反対意見もすごく多かったです。中国の被害者は多いし、遺族はまだ生きている。恨みが激しくて受け入れられないと非難されました。
熊谷:監督はそれに対してどうのように言われたのですか?
監督:当時、皆の前に出て行って論議したかったけれど、反抗が激しくて出て行けませんでした。脅迫メールなどもたくさんきました。2年後の今、皆、静かになったし、評価も良くなりました。この事件を正しく伝えることになったかもしれません。上映当時、真っ二つに意見が分かれて、支持する人も多かったのです。
熊谷:中国の若い人の対日感情をどのように見ていますか?
監督:若い人の日本に対する思いは矛盾しています。アニメや日本製の商品は好きな一方、南京のことなどあるから恨みも強い。
熊谷:国民党を描くのも中国では挑戦的なことだと思うのですが、意識して作られたのですか?(日本軍に抵抗する国民党軍の兵士が出てくる)
監督:監督としては、作品を作るからには自分のしたいことをする。回避するつもりはありません。本を書くのと同じで、いいものを作りたい気持ちが一番です。
熊谷:映画が作られて、中国で2009年に封切りされた時の状況を教えてください。
監督:2009年4月に封切られて、10日間で1億元の売上。20日間で1.7億元(約20億円)に達しましたが、論争がひどくなってストップがかけられました。(最終興収は25億円という)
熊谷:日本では2年経って、まだ商業的に興行されていません。監督としては、日本でも公開したいのですよね?
陸川監督
監督:映画が誕生したら旅に出したい。終点は日本。今日はそのスタートとして、これからもっとたくさんの人に観ていただきたいと思っています。(会場から大きな拍手)
熊谷:今回は自主上映。できるだけ多くの日本人に観てもらって、いろんな捉え方をしてほしい。南京事件を描いているので、日本に持ってくるべき映画。もっと多くの人に観られるようになってほしいと思っています。 1937年当時の日本人像を映画の中で描かれていますが、当時と今でどのような変化を感じますか?
監督:私は1937年にはいなかったので(笑)、現在の日本人についての印象を話したいと思います。今、日本人の友達はたくさんいますが、心の中で3つの段階を感じています。まず、一つ。普段付き合うと優しいし礼儀正しいし、規律も守る。これは表に出てくる面です。二つ目。奥に入ると心の中に誇りを持っていると思います。三つ目。もっと奥に入ると、孤独や絶望を感じます。表面的な強さではなく弱さも感じられます。 それに、一緒にお酒を呑むとすぐ酔ってしまいます(笑)。
熊谷:私も酔いましたね。監督は強いんです。
それでは、監督が会場から是非質問を受けたいとのことですので、監督からご指名を!
◆会場からのQ&A
●(男性)日本人の中には、県知事や国会議員、そして元総理大臣など、政治家の中にも南京虐殺は捏造だという人がいます。これらの考えを聞いてどのように思いますか?
1、無視する
2、映画を観てと一言う
3、日本のことだと、あえて何も言わない
監督:事実でないという人には、是非映画を観てほしいと思います。映画に使っているシーンは、当時の写真や、日本兵の日記、日本兵に聞いて作ったもので、全部証拠があります。それらを元に作ったものです。
ドイツとユダヤ人の関係では、戦時中のユダヤ人の虐殺を認め謝罪しています。罪を犯したら認めて謝る。それが上に立つ人の姿だと思います。
(毅然とした態度で語ると、会場から拍手が起こった)
● (女性)勝利を祝う式典で、日本兵が太鼓を敲いて踊っていて、夏祭りのような感じで描かれていましたが、このシーンの意図を教えてください。
監督:太鼓を敲いている人たちは東京から呼びました。日本の文化を映画で表現したかった。国家として、民族の文化を使って戦争へ向う人を団結させていることを表現したかったのです。ナチスもドイツ人をデモさせる時に歌などで団結させました。儀式は人間の精神的コントロールの役目を果たします。中国の歴史の中でもありました。そういう状況の中で人間は思考力があるかどうか、それを観客に考えてもらいたいと思いました。
● (男性)日本兵角川が上官の蛮行を非難するような態度を見せたが、東京裁判で、総司令官だった松井石根が、師団長らを集めて南京での兵士たちによる暴行行為を管理できなかったことに対し「泣いて怒った」との証言があったことを知った上で、角川というキャラクターを作ったのか?
(この方の真意は伝わらなかったが、監督は下記のように話した)
陸川監督
監督:東京裁判の資料も全部読みましたが、この作品では将校クラスの人物は描きませんでした。それには理由があります。権力を持つものは自分のやりたいことや考えを表現する場がありますが、現場で人を殺した兵士や殺された人たちは、自分で口に出して言うチャンスがない。事実として、戦争の被害を受けているのは沈黙している大勢の人たちです。(会場から大きな拍手)
● (若い人からの質問を受けたいとの監督の要望で、若い女性より) 面白かったです。俳優が全員ステキでした。日本の俳優もオーディションで選んだのですか? 印象は?
監督:すべて東京で、2日半かけて90数人に会いました。当時、有名な俳優を使いたいとも思いましたが、プロダクションの反対にあい実現しませんでした。でも、出演した俳優たちはほんとに素晴らしいです。
中国で今とても有名になった俳優もいます。日本人娼婦役を演じた宮本裕子さんです。日本でもスターになってほしいです。
(戦争の矛盾点を一身に背負った日本兵伊田役を演じた木幡竜さんは、その後、ドニー・イェン主演の『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』(9月17日日本公開)に準主役級に抜てきされている)
*トークショー後、成田空港に直行し、帰国の途につかれるため、時間通りにトークショーは終了した。
(記録:景山 まとめ・写真:宮崎)
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