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カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

『君の手がささやいている』 軽部潤子

2013-07-03 20:32:14 | 本日の漫画
このひねくれ者!

いや、作者や、この漫画に出てくる主人公や脇役達に対しての言葉ではない。
徳さん自身に向けての、ののしりだ。

新宿の施療室には漫画が結構置いてある。
いずれも、患者さんが二三冊置いていったものが始まりだ。
「これ、面白いですよ」って。
シリーズ物だと、続きが気になってついつい買い揃えてしまったのだ。
『スラムダンク』などは全31巻。
自分でもアホな奴と思っている。

そんな行為に例外があって、それが『君の手がささやいている』。
一見して聾唖者と健聴者との恋愛物語だと分かる。

9年前にある患者さんから3巻まで頂いたのだが、どうも読む気がしないで放置していた。
表紙の絵は、人の優しさが溢れんばかりで、嘘っぽい。
それだけの理由で9年間放置するのだから、徳さんもかなり屈折している。
でも、捨てたりしなかったところを考えると、気にはなっていたのだろう。

今回、部屋の整理の意味も兼ねて、読んでみた。

思っていたよりリアル。
当たり前か、ある程度リアルでなければテレビドラマになんかになるわけないか。
テレビドラマでそんなのがあったなんて事も、ついさっき知ったばかりだが、、、。

想定されるトラブルは良く描かれている。
しかし、一件落着後は、一転して善意に囲まれた世界となる。

やっぱり、何処か、鼻持ちなら無い。
途中、泣いちゃった事は認めるけど、、、、。

続巻は買わないで済みそう、、、。



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『鋼の錬金術師 砂礫の大地』 原作 荒川弘 著者 井上真

2013-03-27 20:42:41 | 本日の漫画
いや、漫画じゃない方の小説仕立ての方を読んだのだ。
それも、第一巻のみ。
あと、5巻ある、、、。
ちゃんと読みますよ、、、。

図書館では、質の良い漫画も排除される傾向にあるようだ。
同じ内容で小説仕立てならOKだって、、、。
図書館司書の頭の硬直振りを物語っている。

さて、ウン十年前の漫画中毒者徳さんも、最近の漫画事情には疎い。

荒川弘という人、知らなかった。
弘と書いて、ひろむと発音し、女性である。

北海道の酪農家に生まれ、この『鋼の錬金術師』のヒットを武器に、本当にやりたい仕事に向かっていく、、、。
日本農業の実態、酪農の実態。
それの現場報告、、、。
それを漫画でやってのける。

結構、今の小中学生の必読書になっているのかも、、、、。


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『ペコロスの母に会いに行く』岡野雄一

2013-03-03 20:18:21 | 本日の漫画


直球は苦手だ。
余りにも素直な心情で老いてぼけた母(みつえさんという)を描かれると胸に詰まり来るものがある、、、。

紹介する4コマは、この本の最後尾に載ってある「背中の児」の一部だ。

1945年8月9日、長崎で我が子をおんぶしながら爆心地をさまよい、みつえさんの子守唄を聴きながらその子は死んだ。
以後、長い間、みつえさんの心の中には封印された出来事だった。

それが、ボケることによって封印が解けた。

老人ホームのベッドの上で、みつえさんは死んだ子と再会する、、、。

作者、岡野雄一は、みつえさんのボケ能力に目覚めさせられたようでもある。
一コマごとに過去と現在を錯綜させる、、、。

焼け焦げた遺体が、過去の美しさを取り戻す一瞬でもある。



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山上たつひこ『光る風』ちくま文庫

2013-01-30 19:12:46 | 本日の漫画


こまわり君の『がきデカ』以前に描かれた漫画だ。
このギャップは何だ。

というのは、『光る風』は1970年代の時点で、想像できる最悪の日本社会の将来像を描いたもの。
今のマスメディアでは考えられないような、徹底した社会批判を敢行している。
それも、発行部数が多く、青少年を対象とする『少年マガジン』紙上において。

米軍による秘密化学兵器の開発実験が日本で密かに行われているという設定だ。

ありえない話ではない。
原水爆開発。
枯葉剤開発。
中性子爆弾開発。
クラスター爆弾開発。
劣化ウラン弾開発。、、、、。

机の上だけで完成したはずはない。
周到な実験に裏打ちされてるはずだ。
その実験の実情を、ほとんどの地球生息人類は知らない、、、。

一方の、ナンセンス漫画『がきデカ』
もう、良くは覚えていないが、ともかく日常を壊すのだ!
この時点で、山上たつひこは、完全に居直っている。
もう、正義なんて知ったものか、
気に入らない奴は俺のポコチン銃で撃ってやる。って。

このギャップについて、日本国民は真剣に考えなければならない。

『光る風』の後半が、駆け足になってしまい、大地震によってカタストロフィを迎えるという結末を急いだのには何らかの事情が横たわっているような気がしてならない。

この手の漫画が描かれるに際して、一つ注文がある。
いわゆる悪に手を染める人物を描く時、例外なく極悪人の人相を上手に描いてくれるわけだが、その表情を何処にでもいる好々爺や人の良いおっさんの顔で描いて欲しい。


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岡崎京子 『ヘルタースケルター』

2012-10-09 17:30:29 | 本日の漫画
昨今の漫画が侮れないのは知っている。
若い人の知性と情熱のかなりの部分が漫画に投入されていることも知っている。
しかし、現実に漫画を手にする事はめったにない。

以前は施療室に「ビックコミックオリジナル」を置いていたのだが、説教臭い作品が多いのが鼻につくようになって止めた。
以来、漫画とは縁が薄くなってしまった。

たまに人が進めてくれて読む程度だ。

そして今回、患者さんのAさんと漫画の話になって、
「岡崎京子は面白いですよ」
と、帰り際に言われた。

Aさんは文学通である。
気になってしょうがない。
帰りに近くの古本屋さんで一冊手に入れる。

『ヘルタースケルター』
なんか聞いたことがあるような、それでいて、なんの事やら分からぬ題だ。
「ヘルタースケルター」はらせん状のすべり台のことで、シチャカメッチャカという意味なんだそうだ。
ビートルズにこの題の歌があるという。

読み終わってしばらくして、これは沼尻エリカ主演で話題になった映画の原作だったと気付く。
テレビでの宣伝をチラッと目にしただけなのでしょうがないが、徳さん、世情に疎いことおびただし、、、。

映画を見ていないので勝手な推測だが、その映画は多分つまらんかったんじゃないかな?
だって、宣伝で煽り立てたことって、原作には無関係なとこばかりだったもん。

人間の悲しさ、切なさ、愚かさを描いている。
そのための設定として、整形美で武装された一人ぼっちのモデル界のヒロインを創り出したのに、、、。

整形美(虚飾)はいつしか壊れていく。
それも加速度的に。
恐怖が走る。
焦りが高じる。
狂気はすぐ身近に寄り添ってくる。

なかなかにスリリングな作品でしたが、、、。



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暇な出張先で見つけた花輪和一『刑務所の中』

2012-07-20 17:24:57 | 本日の漫画
毎週木曜日、都内4箇所を順繰りに出張施療している。
昔の腐れ縁だ。
みな、障害者介護派遣事務所だが、利用者である障害者が主体となって運営している。

昨今の社会福祉関係への制度の締め付けや、度々の制度変更で皆クタクタである。
「俺はこんな事務仕事をやるために介護の世界に入ったんじゃないぞ~」
に類した恨み、叫びは耳にタコが出来るほど、現在進行形で聞いている。
当然、事業規模を拡大した所ほど疲弊が凄い。

H事業所もここ数年で規模を拡大した。
その気持ちは良く判る。
同じ制度下でサービスを受けるなら、利用者の意向主導の我が事業者で、と思うのが人情だ。
でも、キャパぎりぎりで設定しているため、不意のトラブルが起きると、構成員全員がアタフタすることとなる。
おまけに、不意のトラブルは日常茶飯事なのだ。

という事情で、せっかく出張施療に出かけても、多くのメンバーが臨時、緊急介護に派遣されていてH事業所には人がほとんどいないという事も多い。
徳さんにしてみればやれやれという事態なのだが、そこは昔からの腐れ縁。
適当に暇つぶしをして過ごす事となる。

そんな時、事業所の机の上に花輪和一の漫画。
(この事業所に出入りする介助者は結構変な奴が多いので、こんなことも有りなのだ)

懐かしい。
70年代『ガロ』で活躍してた漫画家だ。
現在も活躍していたとは、、、。

この漫画は、1994年、ガンマニアが高じての銃器試射事件で逮捕、懲役3年の実刑を受けたその時の服役記録である。

主義主張のない一庶民としての服役者としての目から、淡々と刑務所の実態が克明に描写されている。
これから服役予定のある者にとっては、貴重な参考文献である。

人間の基本的な欲求を規制される中で、人はどのように振舞うか?
何を、第一の欲求として位置づけるのであろうか?

読めば、分かる、、、。


そんな花輪和一が吠えた。

紹介する。

画像ははみ出るが、みな、よろししく対処せよ。

そして、このような地方紙の頑張りを、何とか全国版にする方法なないものか。
一箇月遅れの、著作権無視の、良い記事集め新聞なんて、、、。





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何をしでかすか判らない自分

2012-06-18 20:36:53 | 本日の漫画
徳さん、何をしでかすか判らない自分というものを調教と言うか、飼いならしてここ数十年を生きている。
それはそれで、出しがらの味わいというものがある。

良い例がお酒の飲み方だ。

今は枯れて上品なものだ、、、?
(他人様の評価は別です)
肝臓と膵臓に、そして脳にお伺いをたてながら飲んでいる。
自分の職業倫理に反して、決して健康志向ではないので、ここで問題なのは脳だ。

徳さんの脳の自由解放はかなりな危険物との自覚はある。
たがが外れた自分の脳が怖い。
となると自主規制。
行きつけの飲み屋さんには酒半合の注文を許してもらっている。
本人としては微妙な調節をしている気分なのだ。
まあ、時々の逸脱はあるが、、、。

私小説みたいなこの漫画『人間仮免許』は、そんなチンケな徳さんの努力をあざ笑うように、天真爛漫にして自由奔放。

深く考えたりしない。
しかし、濃密に人に想いを馳せる。
どう考えたって、こちらが本物だよね。


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孤高の人

2010-08-03 19:26:19 | 本日の漫画
原作の新田次郎『孤高の人』はずっと以前読んだ気がする。
何しろ記憶力抜群のなさを誇る徳さん、その内容はほとんど覚えていない。
しかし、この漫画が原作から遠いところまで歩き出していることはすぐに感じた。

近いうちに原作を読み直してみよう。
そうすると、普遍的な人間の孤独というものと、現代に特有の人間の孤独というものの違いと普遍性が判るのではないか?そんな気にさせる漫画であった。

主人公の孤独は理解できても、彼の孤立の仕方は理解しにくいものだ。
そう、設定されている。
しかし、その徹底化によって、我々の心の片隅に常にくすぶっている、憧れめいた個の絶対的な孤立への意志があぶりだされる。

一歩間違えば、反社会的な主人公になってしまうのを、周囲の人間の〝根っこ共感〟がこの世に彼を引き戻している。

原作を脚本化した鍋田吉郎と画を描いた坂本眞一の意図は成功している。ナンチャッテ!

多少なりとも、カイロ施療などを通じて若者との接点があるので、こんな漫画も手にすることが出来た。感謝しなければ、、、。

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猫絵十兵衛

2010-07-21 20:59:31 | 本日の漫画
ここ数日の暑さでは、徳さんは施療室に入ってくる患者さんとどちらが早く『暑いですねぇ!』と挨拶するか競争してる感じだ。

「この暑さで外に出る気がおこりません。暑さが少し和らいだらカイロに行かせて貰いますね」なんて、わざわざ電話してくるオバサン患者さんもいる。

日照りの夏は、商売干上がる夏でもある。
じたばたしてもしょうがない。

患者さんのいない時間、施療ベッドに寝転がって漫画を読む。
暑さによって徳さんの脳は活字の羅列に耐えられなくなっているようなのだ。

永尾まる『猫絵十兵衛』

なんでこんな漫画を知っているのか?
商売柄、若い連中と多少のコミュニケーションがおすそ分けみたいにあるのだ。
そして、こんな時にはそれがありがたい。

なかなかに上質の漫画だ。

江戸時代の絵師の世界に距離を置く十兵衛と、同居する妖怪猫が、周囲の人々が出くわす事件に寄り添ってるさまを漫画として表現している。

ほのぼの系、癒し系だ。

暑さで蒸れ切った徳さんの脳みそには、程よい清涼剤になりましたとさ。

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説得ゲーム

2010-06-18 17:18:25 | 本日の漫画


毎週、木曜日は何処かしらで出張施療をしている。
20数年前、開業した時の約束だ。
徳さんが弟子として修行していた渋谷から新宿の場末に変わることになり、車椅子利用の患者さんの通院が大変だからとこちらから出向くことになった。
以来そんな話を聞いた数ヶ所から依頼があって、今の形になっている。

見かけ上は、年中休み無しとなるが、その内実は結構暇だったりするので、まあ、ボチボチとこなしている。

昨日も、その内の一つへ出張施療に、、、。
最近の介護現場の人手不足を繁栄して施療ベッドを置いてあるその事務所は人が出払っていて、徳さん暇を持て余す始末。

そこは若い人たちが出入りする空間なので、本棚に福祉関係の本や資料も置いてあるが、その一角にはマンガ本がぎっしり詰まってる。
徳さん、生真面目な福祉関係の本は苦手なので、手はついつい漫画本へ。

そして、衝撃を受ける。

戸田誠二 『説得ゲーム』『ストーリー』
立て続けに2冊読む。
このスピードは漫画なればこそ。

己の不安感を隠して突っ張ったり、無理したりで頑張ってた生活が、どこかで破綻をきたす。
そんな不器用な生き方をしている若者への寄り添い方がたまんねぇ。

読了したところでやっと患者さんが現れた、、、。

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