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カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

『水木しげるののんのん人生』 大和書房

2015-05-17 19:24:20 | 本日の漫画
このところ、水木しげるにハマっている。
もちろん、『ゲゲゲの鬼太郎』など過去に散々お世話になってはいる。
でも、歳取ってから読む水木作品は、面白さ以上の何物かがある。

今回の事の発端は南方熊楠を扱った『縛られた巨人 南方熊楠の生涯』である。
そこで知ったのが、水木しげるの彼を題材にした漫画の存在。
で、深みに嵌ってしまった、、、、。

妖怪物を駆使する水木さん。
その背景には、瑞々しい彼の幼年期の背景があった、、、。
南方熊楠に同調する心情の持ち主なのだ。

その水木さんが、第二次世界大戦に巻き込まれる。
庶民は、己の意に関係なくどん底まで巻き込まれる。

そして、南方の島で片手を失う。



庶民が味わう戦争とはこういうものだ。




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水木しげる 『猫楠』 講談社

2015-05-04 18:56:07 | 本日の漫画
この連休、人から見ると実にだらしない、しかし徳さんとしては充実した過ごし方をしている。

暇にまかせて寝床で漫画三昧。
もちろん、ちびりちびりやりながら、、、。

水木しげるの南方熊楠を扱った『猫楠』。

先日、古本で手に入れたのだ。
これがとんでもない豪華版で、水木しげる漫画大全集第一期33巻のうちの一冊だ。
なんと贅沢な、、、。

天才と奇人のハイブリットを表現するに水木しげるほど適した 人はいない。
唸りまくる。

実は、この漫画が届いたその日に一気に読み終えているのだ。
今の楽しみ方は、あてずっぽうに開いたページから読み始める方法を繰り返している。

いや、奥が深い。
南方熊楠も、水木しげるも。

猫たちが繰り広げる熊楠解説もバッチし。



画像が横倒しなのはご寛恕あれ。

猫といえば、セロがこの読書の邪魔ばかりするのじゃよ。
嫉妬しおるのか?、、、。

ナージー・アル・アリー 『パレスチナに生まれて』

2015-02-14 17:13:15 | 本日の漫画
これもまた、図書館の児童向けのコーナーにあった。
もしかしたら、児童コーナーは大人にとっても本の宝庫なのかも、、、。


今でも、パレスチナの瓦礫と化した建物の残骸の壁には、アル・アリーの風刺画の脇に佇むハンダラ少年の漫画が至る所に落書きされているそうだ。

そのアル・アリは1987年、亡命先のロンドンで何者かの手によって暗殺された。
ペン(漫画)は銃よりも強し、という事を逆説的に証明した悲劇であった。

1981年 〝イスラエルによる攻撃で負傷した子どもを母の涙が癒す〟


1985年 〝アメリカはアラブ世界の支配者たちの発言をコントロールしており、いつ話すか、いつ話してはならないか、までいちいち指図する〟
(実際には少しの空間)

Isisによる人質殺害事件が起きて以来、日本の政府やマスコミの多くはイスラム過激派バッシングに狂奔している。
やろうとしている事は撲滅、掻爬。
良心的な部分は過激派が成立してしまう要因を分析し、息の長い融和策を提示している。

でも、その双方に欠けているのは、圧政下にある人々への認識だ。

自称先進国はアラブの人たちを根っこで馬鹿にしている。
だから、アラブの人たちの生の声がなかなか聞えてこない、、、。

アラブの庶民の声。
アラブの知識人の声。
アラブの母達の声。
アラブの子ども達の声。
アラブの芸術家の声。
アラブの職にありつけない若者の声。
アラブの兵士の声。

今日の空爆(事によったら無人機による)で何百人死にました、、、。
こんな無機質な報道ってありか!?


日本政府は後藤さんの行為を蛇蝎のごとく扱い、アメリカ政府高官は後藤さんの献身的な行為に敬意を払い哀悼の意を示している。
これって、世界の諸悪の黒幕アメリカ合衆国より安部坊が悪で勝るって事?
スケールは小さいが安部坊ってそんな所に位置しているみたい。

徳さん、確信を持って言える事が一つだけある。
安部坊には、取り巻きはごまんといても(だって、利益誘導のお坊ちゃまなんだもん)友人は一人もいないはずだ。

安部坊を、卑俗な揶揄で締め上げろ!
徳さんは、実業が暇なもんで、暇に任せてそんな作戦を練っております。



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河原泉 『ブレーメンⅡ ①~④』 白泉社文庫

2015-01-18 18:44:51 | 本日の漫画
徳さん、何が悲しかったかというと、この漫画を文庫本で読んだため、小さな活字がことごとくかすむのじゃ、、。
焦点を合わせようとして、本を近づけてみたり遠ざけたり、、、。
そう、老眼がヒタヒタと忍び寄ってる、、、。

そんなハンディーを抱えながら、疲れた目からは涙をこぼしながら1巻から4巻までを一気読み!

そのくらい面白かった。

少女漫画というのに手を付けることは希だが、実は徳さん、かなり前から河原泉ファン。
年甲斐もなくの典型だからなかなかカミングアウトしなかったが、、、。
(新宿の施療院の本棚には十数冊の川原泉の漫画が置いてあるので、こっそりとは主張はしている)

少女漫画界の哲学者、と言われるだけあって、現代社会の諸問題を背景に、その解決法をさりげなく提示している。
笑いと、すっとんきょうなおとぼけと、奇想天外な物語のうちに。

ともかく、徳さんの下手な説明は無用。
読むしかない。

日頃、偉そげに、そして根っこ無責任に放言している御用マスコミ批評家たちは、青少年少女に向けてこんなにも必死に、こんなにも噛み砕いて、この閉塞した世界に抗ってる一少女漫画家の世界を覗き見るべきだ。

この漫画の説明は Wikipediaにある。
便利で、軽便な時代になったもんだ。


「宇宙時代を迎えた頃、少子化と宇宙進出により、人類はかつてない人手不足に見舞われていた。
そこで、遺伝子工学やバイオテクノロジーによって、ブレーメン-「体格を人間並みとし、種の特性を持ちつつも、知性を高められた働く動物たち」が生み出され、キツくて危険な職場に於ける人手不足は解消されつつあった。
そんな折り、ブレーメン達を船内全てにおける乗務員として雇用した初の大型輸送船「ブレーメンII」は、誤差が少なく優秀で厳密という「イレブン・ナイン」の異名を持つキラ・ナルセ船長の指揮の元、宇宙を股に掛けて様々な星を巡り航海することになる。
しかし、行く先々で未曾有のトラブルにまきこまれる。

出典 ブレーメンII - Wikipedia 」





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久住昌之原作/谷口ジロー作画 『孤独のグルメ』 扶桑社

2014-11-21 19:47:22 | 本日の漫画
ある日、家人がある洋品店で商品を物色していると店員さんが話しかけてきた。
多少受け答えし、結局、何も買わずに店を去った。
店から10メートルも歩いた時、その店員さんが追っかけて来た。
「この漫画、面白いから読んでみて下さい」って。

都会にもこんな風景があるんだな~。

せっかくだから徳さんもその家人が借り受けた漫画を読んでみた。

街にごく普通にある飲食店の探訪記だ。
巷に出回っているグルメ志向のものと違って、なんか身につまされる気持ちになっていく。
読者との距離がほとんどないのだ。

知らない街に立ち寄った際、腹が減れば食い物屋を探す。
判断基準が無いので迷いに迷い抜く。
そのうち商店街の外れまで来てしまった、という経験は徳さんにも数限りなくある。

そんな時、たいした確信もないまま入った店が大正解だった時の喜びはなかなかのもんである。
そんな一人一人の過去を思い出させてくれる漫画でした。

作画の谷口さんは、地味な作風の中で微妙な表情の違いを表してくれる、結構レアな漫画家でした。
(徳さん、うかつにも最初は下手な面白くもない漫画を描く漫画家と思ってしまったのだった、、、)




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砂川しげひさ 『ワガハイとチビ丸』 朝日新聞社

2014-09-26 18:45:05 | 本日の漫画
か、かわいい…
などと帯に書いてあるが、徳さんにとっては深刻な問題がそこに描かれていた。



起 猫好きな作家、銀田一豪助が野良猫のらノ助に餌を与えようとする。

承 のらノ助にちょっとした疑問が湧く。
  「ノラと人間を結ぶものが食い物だけであっていいのだろうか」

転 その疑問というか不満の内実が展開される。
  「もっと精神的つーか、動物愛に根ざしたもっと高い次元ツーか、ふへん的つーか」

結 のらノ助が人と猫の関係のあり方を思索しているうちに、銀田一先生はのらノ助が餌を食べないと判断して雨戸を閉めてしまう。
  「しまった、エサを食いっぱぐれた」

こんな事が日常茶飯事な徳さんなのです、、、。



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花輪和一 『赤ヒ夜』 青林堂

2014-09-05 19:09:57 | 本日の漫画


う~ん、懐かしい。
60年代後半から70年代にかけて漫画雑誌『ガロ』に収録されていたものを再録したものだ。

とはいっても、当時二十歳前半の徳さん。
こんなオドロオドロシイ漫画が理解できるわけでもなく、花輪和一の作品は読み飛ばしてた記憶がある。
自分の関心事とまるでそっぽの印象を持ったのだった。

今、60代半ばを過ぎて読むと、なかなか味わい深いものがある。

普段我々がそ知らぬ顔をしてひた隠し、通りすぎている心の闇を抉り出している。
自然に対しては恐怖心。
人間に対しては、猜疑心、嫉妬心、対抗心。

設定の多くはがんじがらめの共同体。
その中で、人々はどうあがき、苦しみ、狂っていったかを描いている。

近代社会への不信感に裏打ちされた漫画表現である。
しかも、そのタッチの細密さは申し分なし。

人間という、単なる動物の一種が、自然過程の元に放置されたらどうなるのか?
脳の芯に当たる部分の原始的な脳を剥き出しに作動させたらどうなるのか?

それはそれは恐ろしい事になる。
その世界が描かれている。



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花輪和一 『刑務所の前』1~3集 小学館

2014-08-24 18:51:37 | 本日の漫画


先ほど、三冊を一気に読み了えて呆然としている。

花輪和一という漫画家の底知れぬ力を見せ付けられた。

本の作り方が複雑怪異である。

ガンマニアが嵩じて、1994年に銃刀法違反で懲役3年の実刑判決を受け、服役する。
その当時、かすかにそんな情報はあったかな?というのが徳さんの認識。
プラモデルガンなんかにマニアックになっちまって、本当にお馬鹿さん、、、。
位の認識だった。

その時の服役の様子は『刑務所の中』という漫画で描かれている。
淡々と、そして微細に刑務所生活を描いた、珠玉の作品になっている。

この三部作を読んで、裁判員制度が徳さんに及んだら、絶対に無罪に肩入れするがなあ~。
というのが、差し当たっての想い。
その位に、花輪和一の銃への想いは純粋無垢。
法律が立ち入る隙は一ミリたりともございません。

マニアも、ここまで来れば何もかもが許される。
なにしろ、腐食した拳銃を、復活しようとしたんだから。
誰もが取り組みもしないようなことに全身全霊を捧げたのだ。
誉められても、断罪される余地は皆無といっていい。

そうそう、複雑怪異な本の創りの話だ。

シュールというか、なんでもありなのだ。

逮捕されるまでの過程を辿るとともに、中世の銃製造職人の世界が描かれ、当時の庶民のおどろおどろしい内面世界が暴露される。
と、一転して腐食した銃の改造話や刑務所暮らしが描かれる。

一見、荒唐無稽な乱雑な話の混ぜこぜなんだが、全てを読み終えると、何もかもが全てお見通しのすぐれ技でした。




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『BLACKJACK①』 手塚治虫 秋田文庫

2014-05-18 18:39:07 | 本日の漫画


いや~、懐かしい。
「ピノコ」にも久しぶりに再会した。あのおませで舌っ足らずな口調と一緒に。

昭和48年~58年まで「週刊少年チャンピオン」に掲載されていた手塚治虫の『ブラックジャック』。

当時、徳さんは24歳~34歳。
立派?な大人だったわけだが、ジャズ喫茶にたむろしながら熱心に読んだものだった。

少年週刊漫画雑誌にも流れが大きく変わる時期が何度かあって、その何度目からはほとんど手にしなくなった。
時代の流れにだんだんついて行けなくなった、っという事なのか?



現在、母が入院している病院の廊下にはソファが置いてあって、患者さんや見舞いの者が気ままに寛げるようになっている。
傍らに置いてあるラックには雑誌類がある。
その中にこの『ブラックジャック①』があったのだ。

黙って家に持ち帰った。明日、返すからいいや。


40年振りの『ブラックジャック』。
やっぱり凄いや、手塚治虫。
66歳の徳さんの固い涙腺も何度か緩んでしまった。

画像は「六等星」という作品から。
画像が悪いので(徳さんのアル中による振るえに起因)分かり難いので、吹き出しだけ採録。

 *****
「とんでもない。ヒラの医局員ですよ」

「信じられない!さっきの先生の注射を拝見しましたが。
たった三秒で上腕神経叢に麻酔注射をなさった。
なみの熟練ではああもスピーディーにやれるもんではありませんよ」

「そりゃ、どうも。
なが年下働きをやってきただけですよ」

「なぜ先生のようなかたが下働きなのですか!?」

「なにしろ、えらい人が多いからね、大病院は」

「先生はベテランだ!
なぜもっと地位を望まないのですか?」

「医者は欲が優先しちゃ、おしまいですよ…ハハ……」
 *****

「六等星」とは。
地球上の我々からは、肉眼で見えるか見えないほどに小さな星として感じられるが、これは単純に距離の話。
実際には一等星より大きく輝いている星の場合もある。

ってさ。

徳さん、寄る年波か、このえらく地味な作品が身に沁みました、、、。



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浅野いにお 『ソラニン』

2014-02-21 14:31:50 | 本日の漫画
「ソラニン」
どこかで聞いたような気がする。
そう、ジャガイモの芽に含まれる毒の名前。
昔は青酸が含まれていると言われていたが、、、。

ありふれたジャガイモに毒がある。
ありふれた若者にも、自分で生産してしまう毒がある。

そんな毒に翻弄されながら、けなげに生きてゆこうとする。
社会は信用できない。
でも、信頼出来る仲間がいれば、バカをやりながらも生きてゆける。




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