◆今日は終日、ある大手企業様で「キャリア」に関する講演だったのですが、キャリアを考える上で大切な自己の「価値観」っていうものは、つくづく氷山の底辺だなぁと思った次第です。この分野に関わりはじめて、ソレこそかなりの「キャリア」なのですが、私自身も聴講されている皆さんのお話を聴いて、改めて色々なことを考えさせられました。自分の底辺の、「新しいクボミ」を発見するような感じです。◆自身を振り返れば、本質的な価値観はほとんど変わっていないのでしょうが、第一、第二サテライトのような位置づけの価値観は、時と共にことごとく変化（へんげ）しているように思います。進化とか退化とかいう評価が適切ではないですが、本当に360度、前後左右です。そして、仮に今、この瞬間、もしも刃を喉元に突きつけられて、「価値観」に関して答えねばならぬ状況に置かれたときに、おそらく口から出てくる価値観に関する単語は「死生観」のような類のものに思います。◆「人は必ずいつか死ぬ」。そして「それがいつかは誰もわからない」。こうゆう理解が自分の思考や感覚、感情を支配したとき、あらゆるジャッジメントも、かなり容易く、勇気付けられながらできるというものです。生活も、マネジメントも、恋愛も消費も、みな同じですね。◆終戦、80～90年代バブル、現在のバブル・・・と、今にして思えば、長い期間、あるshould基準によってコントロールされ、自己のwant基準を忘れさせられていたような（もしかしたら望んで忘れていた？）時間だったのかもしれません。そんな感想をふと抱くとき、ここ数ヶ月でガタガタとはじまった世界的な不況の渦も、その認識さえ片時も忘れないようにできたらのであれば、もしかしたら、自己を見失わずに進んでいけそうな気もいたします。はい。
