スキーバス事故の原因追及が進む中であまりにひどい管理体制と人命軽視の姿勢が明らかになった。
氷山の一角と言わざるをえないだろう。
日本の歴史を見ていくと人名軽視が根強いことがよくわかる。
戦前、戦中の「人の命は赤紙五銭」という風潮が典型だ。
ほとんど大型バス運転の経験のない運転手を採用し、実際に峠道で運転させる。
かけがえのない人々を載せているという緊張感がまるでない。
これは韓国フェリー船、セウォル号沈没事故の無責任体制とまったく変わるところがない。
死傷者の数の差は問題ではない。ことの本質である。
韓国の人々は国に対しても怒った。
それに比べて日本国民はおとなしすぎるのではないか。
規制緩和をして事業者が増えてしまい、監査が行き届かないという。
本末転倒ではないか。
規制緩和をするなら安全を確保できることが条件なはずである。
こんなことになるとは「想定外」なのか。
怒りを忘れた日本人とは我ながら恥じ入る。