報告が3点です。
1.クラスター対策班からの報告
Furuse et al., Clusters of Coronavirus Disease in Communities, Japan, January–April 2020
https://wwwnc.cdc.gov/eid/article/26/9/20-2272_article
(内容)
押谷先生らクラスター対策班からの報告。国内で4月までに確認された61クラスターのうち、18例(30%)は医療施設、10例(16%)は介護施設等であり、医療・介護施設等で薬半数を占めた。他は、レストランやバーが10例(16%)、職場が8例(13%)、ライブコンサート、合唱団、カラオケなどの音楽関係が7例(11%)、ジムが5例(8%)、葬儀等が2例(3%)、機内が1例(2%)であった。
クラスターの原因となった1次感染者は22例で確認され、6例は20歳代、5例が30歳代であった。22例中9例(41%)では、クラスター発生時に1次感染者は無症状、もしくは発症前であった。1次感染者の発症日とクラスター発生日の関係を見ると、前日が最も多く、次いで当日、2日前の順であった。
(山中先生のコメント)
国内におけるクラスターを解析した重要な論文。
・1次感染者の多くは20歳代、30歳代
・年齢に関わらず、クラスター発生時に1次感染は無症候、もしくは発症前
の2点は、今後の対策を考える上で貴重な情報である。
2.学校のコロナ対策は「改善可能」 北九州、クラスター班報告
2020年6月16日 19時17分 (共同通信)
北九州市は16日、児童6人の新型コロナウイルス感染が判明し、クラスター(感染者集団)が発生した疑いがある市立守恒小などの学校の対策に「改善可能な部分があった」とする厚生労働省のクラスター対策班の報告を明らかにした。市議会の委員会で表明した。
報告によると、休み時間に児童が着席しておしゃべりをした際に、体の向きを変えることで、距離が近くなった可能性がある。また、一緒に遊んだり、下校したりといった接触があったと指摘した。
北九州市では5月23日~6月10日に19日連続で感染が確認された。11日の発表はゼロだったが、12~16日は5日連続で確認されている。
3.岡山市の30代男性がコロナ感染 県内での確認は44日ぶり
岡山市は24日、同市の30代男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。岡山県内での感染確認は5月11日以来44日ぶり。再陽性を除いて県内25人目、市内は16人目となった。市は午後3時から記者会見を開いて説明する。
山陽新聞デジタル
転載終わります。
心配していた岡山市です。確かに緩んでいました。
再度、引き締めなくてはなりません。
お読みいただき有難うございました。