ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

入居の日

2020-09-25 | ほとほと日記
今日から三日間は仕事です。

今日は、今のホームに来て初めの入居があります。

入居オリエンテーションというのがあって、ご家族と色んなすり合わせをします。

今まではほとんど自分が担当していましたが、今日は何も言われていません。

でも、対応出来るよう準備はしておこうと思います。

とにもかくにも、準備、準備です。


話し合い

2020-09-24 | ほとほと日記
今日は仕事はお休みでした。

母と姉と3人で、主治医との話し合いのため、兄が入院している病院に行きました。


病棟にエレベーターで上り廊下に出ようとしたら、サークル式歩行器で歩行リハビリ中の男性とぶつかりそうなり、家族3人で声を上げました。

その男性は兄だったからです。


7月初めからコロナ対応で入院患者への面会が出来なくなり、二ヶ月半以上、私たち家族は兄と会えないで来ました。

兄とは電話でしばしば話していましたので歩行リハビリをしていることも聞いていましたが、実際のところなかなかイメージ出来ないでいました。

そこに、しっかりと歩行をしている兄が目の前に現れたのですから、その見違える姿に、本当に驚くしかありませんでした。


病院側の配慮もあり、主治医との話し合いは5回目にして初めて兄も同席しました。

肉体的にも心理的にもそれが可能な水準になった…と医師が判断したのでしょう。

新しい知見はありませんでしたが、5月末の入院から今までの経過を検査画像も交えて分かりやすく説明してくれました。

兄は疲れやすくはありますが、短時間なら物事の理解力をほぼ維持しています。

入院4ヶ月目にして画像付きで今までの経過説明を主治医から聞けたのは兄も嬉しかったと思います。

兄は車椅子に座って話し合いに最後まで参加しました。


今後の方向性もほぼ決まりました。

この先も困難なことばかりだろうけれど、6月初めの途方にくれた日々を考えれば今はずっと恵まれていると思います。

何とか家族で助け合い、これからも困難を乗り越えて行きたいと思います。



老い先の不安

2020-09-23 | ほとほと日記
このところ、芸能人の自殺がよく報道される。

芸能人だから報じられるのであって、自殺そのものは遥かにたくさん起こっているのだろう。

ただ、芸能人の場合、住んでいる地域や家族のことなども報じられるので身近に感じるのだろう。


若いときには青年期の自殺が気になった。

今は高齢者の自殺が身に沁みる。


5年後、10年後を考えてみる。

実家に戻る前に比べて、遥かに家族のことを考えるようになった。

5年後、10年後、母は、兄は、姉はどうなっているか?

歳が歳だけに、リアルなことを考える。

数少ない信頼できる人が皆、ひたすら老いていくのはつらい。

でも、それが現実である。


台風来る

2020-09-22 | ほとほと日記
今日と明日は仕事です。


今朝は少し調子が悪い。

朝のルーティンであるヒーリング音楽を聴きながら鼻呼吸をするのをサボってしまった。

少し調子に乗るとてきめんに結果が出る。


台風が近づいている。

明後日の兄の主治医と家族との話し合いに直撃しそうだ。

何となく嫌な予感。



初めての理容院

2020-09-21 | ほとほと日記
今日は仕事はお休みでした。


午後から床屋に行きました。

自宅から自転車で数分のところにあるお店です。


今年の夏までは都内のワンルームマンションに住んでいましたが、14年半同じ床屋に行っていました。

特にその店にこだわりがあった訳でもなく、よほどの理由がない限りお店を変える方が億劫だからです。

特にこの数年は髪の伸びが鈍化したこともあり、とにかくさっぱりと短くしてくれれば良いのです。

ただ、小一時間密着するのですから、威圧的だったり話しすぎたりするのは嫌だなあ…と思います。

最寄り駅の名前で理容院を検索すると数件ヒットしましたが、ホームページを見比べて無難そうなところを選び、数日前に予約をしたのでした。


10分くらい前に店を訪れると、三十代半ばくらいの男性が出てきました。

今までの理容師が私の同年輩だったので、とても若く感じました。

私の前にはお客はないようで、すぐに始まる気配です。


その若い主人は細かく私の意向を聞いて来ました。

私は短くしてくれればあとは適当で良いのでそう答えると、「初めての方なので切ってから何か言われても困るので、お客様が指示して欲しい」と言います。

内心、(けっこう面倒だな…)と思いましたが、きっとそういう事があったのでしょう。

彼からすれば私は父親と言ってもおかしくない年齢なので、警戒心もあるのかも知れません。


店は清潔でなかなかコジャレた感じです。

FMラジオとかでなく、専用の音源で二昔前くらいのジャズを流しています。

理容師としての技術のほどは分かりませんが、まあ標準的では…と感じました。

ただ、比較すると以前の理容師さんのタッチはベテランらしく繊細だったな…と気づきました。


40分ほどで施術は終わりました。

私の現在の髪の量から言って充分時間を掛けた方でしょう。

若い主人はほとんど言葉を発しませんでしたが、終了間際になって鏡の前の台に「本当はお話をしたいけれど、コロナ予防のため発言は最小限にします」という旨の案内が置いてあるのに気づきました。

その方がこちらも気楽で良い…と思いました。


終わって代金を支払うと、主人は深々と頭を下げました。

外に出たとき、私も一仕事終えたようにホッとしました。


夕方には自宅に母の訪問美容が来ました。

母はずいぶん緊張していましたが、頭がキレイになるととても嬉しそうでした。