ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

初めての理容院

2020-09-21 | ほとほと日記
今日は仕事はお休みでした。


午後から床屋に行きました。

自宅から自転車で数分のところにあるお店です。


今年の夏までは都内のワンルームマンションに住んでいましたが、14年半同じ床屋に行っていました。

特にその店にこだわりがあった訳でもなく、よほどの理由がない限りお店を変える方が億劫だからです。

特にこの数年は髪の伸びが鈍化したこともあり、とにかくさっぱりと短くしてくれれば良いのです。

ただ、小一時間密着するのですから、威圧的だったり話しすぎたりするのは嫌だなあ…と思います。

最寄り駅の名前で理容院を検索すると数件ヒットしましたが、ホームページを見比べて無難そうなところを選び、数日前に予約をしたのでした。


10分くらい前に店を訪れると、三十代半ばくらいの男性が出てきました。

今までの理容師が私の同年輩だったので、とても若く感じました。

私の前にはお客はないようで、すぐに始まる気配です。


その若い主人は細かく私の意向を聞いて来ました。

私は短くしてくれればあとは適当で良いのでそう答えると、「初めての方なので切ってから何か言われても困るので、お客様が指示して欲しい」と言います。

内心、(けっこう面倒だな…)と思いましたが、きっとそういう事があったのでしょう。

彼からすれば私は父親と言ってもおかしくない年齢なので、警戒心もあるのかも知れません。


店は清潔でなかなかコジャレた感じです。

FMラジオとかでなく、専用の音源で二昔前くらいのジャズを流しています。

理容師としての技術のほどは分かりませんが、まあ標準的では…と感じました。

ただ、比較すると以前の理容師さんのタッチはベテランらしく繊細だったな…と気づきました。


40分ほどで施術は終わりました。

私の現在の髪の量から言って充分時間を掛けた方でしょう。

若い主人はほとんど言葉を発しませんでしたが、終了間際になって鏡の前の台に「本当はお話をしたいけれど、コロナ予防のため発言は最小限にします」という旨の案内が置いてあるのに気づきました。

その方がこちらも気楽で良い…と思いました。


終わって代金を支払うと、主人は深々と頭を下げました。

外に出たとき、私も一仕事終えたようにホッとしました。


夕方には自宅に母の訪問美容が来ました。

母はずいぶん緊張していましたが、頭がキレイになるととても嬉しそうでした。