ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

世界の旅

2019-01-10 | ほとほと日記
今日は仕事はお休みでした。

今年初めてスポーツクラブに行きました。

二週間ぶりでインフルエンザ明けということもあり、いつもは60分漕ぐバイクを45分で切り上げました。

それでもたくさん汗をかきましたし、その後のお風呂も気持ちいい。

何より、1週間前は39度以上の熱を出して一日中ベッド上で耐えていたことを考えると夢のようだ…と思います。


兼高かおるさんが亡くなりました。

私が物心ついた頃には『兼高かおる世界の旅』は日曜朝の名物番組で、私も両親と一緒に何となく観ていました。

海外旅行も、兼高かおるさんの上品な振る舞いや言葉遣いも、私や私の両親からは遠い世界の話でした。

そのせいか、享年90歳と知り、失礼ながら意外にお若かったのだなあ…と感じました。


今はおられませんが、以前私のホームに兼高かおるさんと旧知のご入居者がいて、「今でも良く電話で話しているよ」と言われたことがあります。

私はほとんどのご入居者に対して「事務的な面でのお手伝いさん」のような了見があるのですが、そのエピソードを伺ったときは、兼高かおるさんの華やかなイメージからか、(やはり別世界の人たちなんだなあ…)と、改めて感じたものです。


兼高かおるさんには単にハイソな都会人というより、新境地を切り拓く知的で開明的な方…という印象を抱いていました。

例の番組が始まったのが今から60年近く前ですから、30歳を過ぎた頃からあの革新的な番組を作って来られたと知り、やはり開拓者だったのだ…と感じました。

あの素敵な笑顔から、先進的で屈指なく人に優しい、東京の富裕層の良い面を体現され続けた人生だったのでは…と勝手に想っていることです。