今日も仕事はお休みでした。
野暮用があり、午後からちょっと遠くに出かけました。
まっすぐ帰っても夕食には遅い…と思い、久しぶりに外食をしました。
お酒も少し飲みました。
ほろ酔い加減で電車に乗り、ある駅で止まったときに、いきなり中年女性の大きな声がしました。
「何で寝ているところを起こすのよ!」とか喚きながら乗って来たのは、60歳前後の眼鏡を掛けた女性でした。
太く四角い縁のメガネを掛け、ソバージュ風の髪型の七割型が白髪になっている疲れ気味の外見ですが、そこまで荒廃した表情でもありません。
電車に乗り込んでからも「あの『シンドラーのリスト』に出てくる二人連れの男みたいな奴が…」とか「だから京浜東北線はダメなのよ!」とか、わけの分からないことを大声で喚き続けます。
乗客は皆内心でギョッとしていたでしょうが、下手に関わると大変なので、何事もなかったように動かずにいます。
電車が動き出しても女性の喚き声は続いていました。
乗客の誰もが彼女はある種の疾患だと思ったでしょうが、その罵倒風の言説は車内の誰かに向けられたものではなく、一応独り言なので、誰もが反応せずにいます。
彼女の独り言は一駅、二駅過ぎても間断なく続いていますが、どうやら周囲に直接的な危害を加えることはなさそうだ…と分かって来ました。
そして声のボリュームも当初の喚き声から、次第に少し大きな話し声レベルに落ち着いて来ました。
乗客はほとんどが通勤の帰りの人々のようでした。
さすがに生き馬の目を抜く東京で鍛えられている通勤者、新しく乗って来る人も一瞬「何だ?」と言う表情をするけれど、前からいる乗客たちが平気でいるのを感じ取り、喋り続ける中年女性の隣に平気で立ちます。
数駅過ぎると、私もほとんど気にならなくなりました。
自分に危害が及ばないなら、ちょっと大きな独り言くらいどうでも良いや。
もっとメンドクサい人はいくらもいるしな…。
しばらくして自分の駅に着いて下りるときも、まだ彼女は喋り続けていました。
野暮用があり、午後からちょっと遠くに出かけました。
まっすぐ帰っても夕食には遅い…と思い、久しぶりに外食をしました。
お酒も少し飲みました。
ほろ酔い加減で電車に乗り、ある駅で止まったときに、いきなり中年女性の大きな声がしました。
「何で寝ているところを起こすのよ!」とか喚きながら乗って来たのは、60歳前後の眼鏡を掛けた女性でした。
太く四角い縁のメガネを掛け、ソバージュ風の髪型の七割型が白髪になっている疲れ気味の外見ですが、そこまで荒廃した表情でもありません。
電車に乗り込んでからも「あの『シンドラーのリスト』に出てくる二人連れの男みたいな奴が…」とか「だから京浜東北線はダメなのよ!」とか、わけの分からないことを大声で喚き続けます。
乗客は皆内心でギョッとしていたでしょうが、下手に関わると大変なので、何事もなかったように動かずにいます。
電車が動き出しても女性の喚き声は続いていました。
乗客の誰もが彼女はある種の疾患だと思ったでしょうが、その罵倒風の言説は車内の誰かに向けられたものではなく、一応独り言なので、誰もが反応せずにいます。
彼女の独り言は一駅、二駅過ぎても間断なく続いていますが、どうやら周囲に直接的な危害を加えることはなさそうだ…と分かって来ました。
そして声のボリュームも当初の喚き声から、次第に少し大きな話し声レベルに落ち着いて来ました。
乗客はほとんどが通勤の帰りの人々のようでした。
さすがに生き馬の目を抜く東京で鍛えられている通勤者、新しく乗って来る人も一瞬「何だ?」と言う表情をするけれど、前からいる乗客たちが平気でいるのを感じ取り、喋り続ける中年女性の隣に平気で立ちます。
数駅過ぎると、私もほとんど気にならなくなりました。
自分に危害が及ばないなら、ちょっと大きな独り言くらいどうでも良いや。
もっとメンドクサい人はいくらもいるしな…。
しばらくして自分の駅に着いて下りるときも、まだ彼女は喋り続けていました。