ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

退院手配

2017-04-28 | 家族
今日と明日はお休みです。


今日は午前中に実家に行きました。

母と兄と三人で、入院中の父の退院に関して話し合いました。

昨夜は姉からも父の様子を聞いていました。

そして、トータルに考えて今の父は病院にいる理由がない…と感じていました。

入院しているほどの疾患はないし、リハビリにより介助付き歩行は10メートルは出来る。

尿意便意もあり、それを伝える力もあり、嚥下機能も問題ない。

ただ、自宅に戻ってからの父の介護がどういうも分からない母には、漠然とした困難イメージがのし掛かり、色んなことを決められないでいるようでした。

私はその場で担当のケアマネさんに電話をし、退院後の介護サービスに関して相談すると、お互いに考えている方向性はほぼ一致していました。

電話の後、私は母に、父は早めに退院させた方が良いこと、戻って来てもリハビリは家で出来るし、今なら入院前と極端に大きな違いはないことなどを説明しました。

母は何とか納得してくれたようでした。


午後からは父の見舞いに行きました。

父は先々週より更に痩せていましたが、ゆっくりとなら会話が出来ました。

そして、退院のことを話すと、「○○先生の許可は取れるのか?」などと訊いてきました。

その後、理学療法士、病院のソーシャルワーカーと話して、退院の日時を決めました。


仕事柄、数え切れないほど高齢者の退院に関する話し合いをして来ました。

父は90歳の退院としては比較的課題の少ない、分かりやすいケースです。

ただ、家族となると別の課題が色々とあることを改めて痛感しました。

晩年期の家族介護に痛みや苦しみが伴わないはずがありません。

家族で力を合わせて、ひとつずつ事に当たって行くしかない…と思います。