ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

賭け事の話

2016-04-13 | ほとほと日記
今日は仕事はお休みでした。


いつものように、洗濯、買い物、スポーツクラブ、午後に昼寝の一日でした。
このところとても仕事が忙しく、昨日も九時近くまで働いていました。
しばらくは休日の昼寝が続きそうです。


ときどき、スポーツクラブに出かける途中で長蛇の列に出逢うことがあります。
並んでいるのはほとんどが二十代から四十代に掛けての男性です。
初めは(何だろう?)と思いましたが、パチンコ店の開店を待つ列だと分かりました。

それにしても、本当に長い列です。
パチンコ店の前から、私鉄の高架下を通って曲がり、車道に沿ってずっと続きます。
ところどころに店員と思しき人が立って、列を管理しています。
列に並ぶのが苦手な私は(すごい執念だなア)といつも思います。

「パチンコ店」と書きましたが、パチンコ以外のゲーム機もある店なのかも知れません。
私はこの関連の店のことは全く分かりません。
私は一度もパチンコをやったことがないのです。


大学生時代に、下宿暮らしをしていた友人に付き合って数回パチンコ屋に入りました。
十年ちょっと前、高齢者介護業界に入ったばかりの頃、パチンコ好きの男性利用者がいて、私はヘルパーとして何度か付き添っていました。
でも、自分でやりたいとは全く思いませんでした。

何より店内の騒音が耐えられません。
街を歩いていて、パチンコ店のドアが開いた瞬間、中の轟音が聴こえることがあります。
私は突風に打たれたようにギョッとして(よくもまああの中に長い時間いれるな…)と思います。

そもそも賭け事に勝つ…と言う執着心を持ち合わせていないようです。
パチンコだけでなく、麻雀もやったことがありません。
(もっとも、麻雀は何度か教えられてもルールが全然覚えられなかったのですが…)。
対人ゲームは、勝っても負けても良い気持ちになれないような気がして、避けてしまうのです。
競馬競輪などとも無縁の人生でした。

ただ、麻雀や競馬などに熱中している人を観察するのはキライではありません。
子供の頃、父に連れられて東京競馬場と中山競馬場に一度ずつ行ったことがことがあります。
東京競馬場で(恐らく生まれて初めて)焼き鳥を食べて、「おいしい!」と思いました。
また、哀感のあるオジサンたちの雰囲気は、子供心にもある種の共感を覚えた記憶があります。
きっと私は、「人間の気持ち」にしか興味がないのかもしれません。


このところ、バドミントンの有力選手の賭博問題が巷間を騒がせているのをみて、ふとそんなことを考えました。