ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

独り老い準備会

2015-06-27 | 独居中高年
今日は仕事はお休みです。

今夜は友人たちとの月に一度の食事会です。
皆、中年で独身です。
「どうやって独りの老いを生き延び合うか」が今や私の最大の関心事なので、ぜひその当たりを忌憚なく話し合いたい…と思っています。

「独り老いの不安と悲惨」に関して、ようやく社会の目が向いてきた…と感じます。
「自分は長生きしないから」「ぽっくり死んじゃうから」などと現実の厳しさから目を反らしている人もたくさんいます。
数年前までの私もそうでした。
でも、人間はそんなにうまくポックリ死ねるものではありません。

働けなくなり、新しい電気機器が使えなくなる。
役所から届いた書類を読んでも意味が分からなくなる。
物忘れがひどくなる。重いものが持てなくなる。部屋の掃除が出来なくなる。
歩けなくなる。失禁する。入浴できなくなる。
物を食べるとむせる。一人で食事できなくなる…。

そういった数多のつらい喪失の日々が続くのです。
そして、転倒による骨折か持病の悪化か感染症か窒息などにより、苦しみながら孤独死を迎える…。
それが、庶民的独居老人の平均的な死の姿でしょう。

一つだけ救いなのは、そういう「独り老い」の予備軍が何百万人といること。

今のうちに連携し合えば、まだ何とかなるかもしれません。