ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

母の説得

2015-06-23 | 家族
今日は仕事はお休みでした。

母と姉との月に一度の昼食会の日でもありました。
食事をしながら、父の話になりました。

父は去年の夏に、恐らく脱水による意識消失で短期間入院しました。
退院後しばらくは食事もあまり摂れず、痩せて行きました。
でも、この数か月は食事量もかなり増え、体重も増えてきています。

先月、私は父を車いすで押して東京ドームに野球観戦に行きました。
そのとき改めて、父にはまだかなり余力が残されていることに気づきました。

今まで大きな転倒もしたことはありませんし、骨はまだ丈夫なようです。
88歳で痛みや変形など整形外科的な課題がないというのは、かなり有利なポイントです。
歩行の際に足はあまり上がりませんが、それはあくまで筋力不足のためで、パーキンソン病の小刻み歩行のような神経系のものではありません。

認知力も、短期記憶力こそかなり低下しているけれど、他の面はほぼ保たれています。
場所や時間が分からなくなるような見当識障害はありません。
簡単な作業を続けられなくなる(失行)、近くの物が認識できなくなる(失認)と行った認知症の典型的な症状もありません。
まして、幻覚や妄想などの精神症状は出てきていないのです。

一番の問題は、家にいると、ほとんど一日中ベッドに横になってテレビを観て過ごしてしまうこと。
高齢者がそんな生活を長く続けていれば、誰だって心身に廃用を起こしてしまいます。

そこで、何とか父にデイサービスに行かせようと、姉と二人でまず母を説得しました。
母は、どうもそういったことに拒否的なのです。
でも、母の協力なくては、父を通所させることは不可能です。

二人の強めの?説得によって、何とか母も承諾しました。
父の衰えを遅らせることで最も恩恵を受けるのは間違いなく母なのですから、ここは多少無理強いしてでも…と思っています。

本格的に暑くなる前に、何とか…と思っています。