ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

天ぷらとキャリーケース

2013-02-21 | 家族
今日は母と姉が私のうちに来た。

いつものように掃除をしてから、三人で新宿に行った。

私のパソコンは型が古くて動作が遅い。

それを見かねた姉が新宿の電気量販店に連絡すると、「メモリー容量」というのを大きくすればだいぶ改善されることが分かった。

そこで、量販店までパソコンの本体を持っていくことにしたのだ。

私のパソコンはデスクトップ型としては小さな方だが、それでも本体はけっこう重い。

それでなくともパソコン本体というのは精密機器がたくさん詰まっているので、取り扱いは慎重に…と言われる。

そこで姉が旅行用のキャリーケースを転がしてきてくれたのだ。

何から何まで申し訳ない。

私はキャリーケースというものを今まで触ったことがなかった。

海外はおろか、国内ですらほとんど旅行をしないからだ。

初めて公道や駅中を転がしてみると、世の中が凸凹や段差に満ちていることを改めて実感した。



量販店にパソコンを預けて修理が終わるまでの間に、昼食を摂ることにした。

新宿の雑踏の中、母を長い時間歩かせることは出来ないので、近間の店を探すと天ぷら屋があった。

この店がなかなか良かった。

落ち着いた店の構えで、美味しく、値段もそんなに高くない。

三人で「良い店だね」と言い合いながら食事をした。

これは、かなり幸福なことだと思った。


量販店で修理の終わったパソコンをキャリーケースに詰めると、私たちは別れた。

自分の駅に着いてエレベーターから降りると、お母さんに連れられた小さい女の子がキャリーバックを引っ張る私の方を見た。

ふと、(海外旅行に行って来たように見えるかな?)と思ったりした。


家で確かめてみると、パソコンの動作は、かなり軽く早く変身していた。

これは、感謝だ。

この力を生かして、少しはブログでまともな文章を書いたり、資格取得に取り組んでいかなきゃ…と考えているところです。