ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

酒と不眠について

2012-07-09 | 精神医療
私はもう18年以上睡眠導入剤を飲んでいる。

量や種類は様々だ。

18年の間には、飲まなくても大丈夫だな…という時期もかなりあった。

そういうときは、錠剤を齧って半錠だけ飲んでいた。

お守りのようなものであった。

いちばんひどかったのが去年の3月半ばから4月に掛けてだった。

ほとんど連日2~4時間しか眠れず、一睡も出来ずに職場にいくこともままあった。

眠れないのは本当につらかった。


友人知人にも、早朝覚醒で悩んでいる人がけっこう多い。

年齢を重ねると、睡眠障害はどうしても増えるようだ。


私が主治医からきつく言われているのは、「絶対に酒で眠ろうとしないで下さい」ということだ。

「酒は睡眠導入剤より遥かに依存症になりやすいのです。精神だけでなく、体も壊してしまいます」と。

実は私も一時期は毎日のように焼酎を飲んでいた。

しかし、一年半前くらいから、体が酒を受け付けなくなった。

ずっと下戸だったから、元に戻ったようなものだが、今となっては酒に弱くてよかった…と痛感している。


今より調子が良かった頃でも、酒を飲むと必ず翌日は抑うつ感が強くなった。

私のような下戸でも、酒の誘惑の強さは知っている。

だが、私の主治医だけでなく、全ての精神科医が「不眠に酒は禁物」と断言している。


ときに嗜むくらいならいいだろう。

だが、精神的な悩みを抱えている人はなおさら、「酒で眠ろう」「酒で全てを忘れよう」とは、決して思わないことだ。

これは、確言できる。