KJだより

アロマとコーチングをこよなく愛するナースとして徒然なるままに・・・。

詩集 支えられて

2017-05-01 08:04:04 | 読書
母から差し出された1冊。

山本紫苑:詩集 支えられて、株式会社アイブレーン、2012.

本の帯に見つけた名前。
職場の大先輩。
定年後も第二の職場でご活躍中。

さて、詩集を読んでの感想。

介護施設の日常風景が目に浮かぶ。

デイサービスに行く前の お年寄りの 心の動き。
デイサービスに行くようになってからの お年寄りの 衣服選び。
デイサービスの 迎えの車を待つ お年寄りの気持ち。

昨年亡くなった祖母のことを思い出す。

年をとってからの人間関係の構築。
そして、いくつになっても社会的な存在として生きていきたいという思い。

詩集の中には、認知症患者さんと職員さんとのほのぼのした言葉のやりとりも書かれている。

私が担当する病棟の患者さんの中には、施設入所中の方やデイサービスを利用されている方がいらっしゃる。
患者さんの全体像を捉えようとしたとき、私たちは患者さんの日常生活をイメージできているのだろうか?

急性期病院の中でやるべきキュア。
その一方で行き届かないケアがある。

一日も早く元の環境に患者さんの身を置いて頂けるように調整するのが私のお役割

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

部下を定時に帰す「仕事術」

2017-04-14 16:53:00 | 読書
先週に引き続き、佐々木常夫氏の著書。

「部下を定時に帰す『仕事術』」(WAVE出版、2009)

(p91より引用)
「同じ会社の中で、同じグループの中で、残業の多い人と、ほとんどない人が存在するのは
仕事の配分方法が間違っており、マネジメント不足である」

う~ん

上司自ら範を垂れなくてはいけないんだけどなあ。
自分自身も時間管理できていないのに、部下に「残業減らして~」と言える身分ではない。

しかし、仕事に慣れてきたら、部下も自分も早く仕事を切り上げて、研究の時間に回したい。
そう、私の強みは研究指導ができることだった

さて、病棟師長になり、2週間が経った。
少しずつ課題が見えてきた。
その課題は、自分がこれまで組み立ててきた教育・研修の課題でもある。
ずし~んと重い。
重すぎる

「新しい職場に着任すると、以前そこで担当していた人とは違った発想で仕事に取り組むので
付加価値が生まれる」(p62)

付加価値が生まれる点もあるかもしれないが、今までできていた大切なことが抜け落ちていくこともあるのでは?
と思ったりもする。

とにかく毎日が平穏に過ぎていくことを祈るのみ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そうか、君は課長になったのか。

2017-04-08 12:35:58 | 読書
佐々木常夫:「そうか、君は課長になったのか。」、WAVE出版、2014.

昨年末、著者の講演「ワーク・ライフ・バランス実現のための働き方改革」を聞きに行った。
その際、買い求めたのがこの本。

読まずに置いてあった。

今週始め、先輩師長が「この本、私の管理の原点。読んでみて」と同書籍を含め数冊の本を貸してくれた。
そして、「早く部下と面接をして、信頼関係を築いた方がよいよ。面接シートあるからデータあげる」とデータを頂いた。

惜しみなく、病棟の管理方法を具体的に教えていただける環境。
加えて、部下である係長の協力が大きく、就任1週目から面接をスタートさせることができた。
ありがたいことである。

この本、そして先輩からの助言、係長の協力は、新米病棟師長の私に自信と勇気を持たせてくれる。

自分そしてスタッフの「ワーク・ライフ・バランスを実現する仕事術」。
色々ためして働きやすい職場環境を作ろう
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナラティブホームの物語

2017-03-04 07:22:21 | 読書
佐藤伸彦:ナラティブホームの物語、医学書院、2015.

「高齢者医療は、よく言われるような敗戦処理の医療ではない。
ましてや儀式としての医療でもない。
高齢者医療は、人が、人として、人間の最期の生を援助する高度専門医療である」(p3)

そうだったのだ

寝たきり。
尿路感染症。
肺炎。
認知症。

どこの科の、誰先生でも主治医になっていただける状態の患者さん。
だから、専門性がないように見えて、派手さはない。

この科のこの先生にしか診れないという患者さんではない。

同じように看護師にとっても、循環器看護の専門性とか、呼吸器看護の専門性とかはない。

この本を読んで、私は今まで偏った見方をしてきていたのだと気づいた

高齢者医療は、高度専門医療なのだ
お一人おひとりに、長い人生を歩んでこられたものがたりがある。
そこを忘れてはいけない。
尊い終末期医療。

毎日の仕事の中で、「地域医療これでいいのか?」と幾度となく考える。
住民教育、草の根活動。
教育には時間がかかる。
だからこそ早めにとりかかる必要がある。

看護の立場から市民に関われることってあると思う。

自分のこと、親のこと。
最期の迎え方について話し合える場所づくり。
何かのイベントとコラボでできるといいな、と思う。

さて、この本には、目の前にいる人の人生に想いを馳せ、記録として残す取り組みが書かれている。
それはドラマティックマネジメントであり、フォトブックやナラティブ作成と手法は同じである。

思いのマネジメント。

著者に会いに行きたいと思った
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すぐやるストレス解消術

2017-02-13 06:23:11 | 読書
久持修:ナースの心がラクになる!すぐやるストレス解消術、学研、2015.

著者は、コーチング講師から紹介された方。
共著を書くと言っていた。

だから内容に親和性あり

サクサク~、と読めた。

この種の本も複数読んできたので、おおよそどの理論が使われているかも分かってきた。
あとは、得た知識をどうやって使いこなすかだ

自分自身の心のケア、部下に対する心のケア。
具体例で示されているので模倣しやすそう。

困った時に読み返せる本である。

さて、衝撃の一文。
最近、私が気になってる「認知の歪み」について書かれている。

「Kさんのような考え方は『べき思考』と言います。ほかの人から見るとそんなにできていないわけでもないのに、
『ナースとしてこうあるべき』にとらわれてしまい、それに追いつかない自分を必要以上に責めてしまうのです。
また、『べき思考』は強固であるため、簡単には拭い去れません。ほかの人に話を聞いてもらったり、アドバイスをしてもらっても効果がないことが多く、厄介な考え方であると言えます」(p74)

実はこの「べき思考」。
私にも当てはまる。
そして、この傾向の強い人が仲間には複数いる。

厄介な考え方か~

楽に生きれる方法を探そう
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする