
彼は私を愛している。
私はそれを知っている。
私は彼を愛している。
彼はそれを知っている。
私たちはそれ以上に
なにも望むことがない。
終点。
そこは荒野だ。
〜 江國香織・「ウエハースの椅子」〜
アクセル
も
ブレーキ
も
もう
踏まないで
いいんだ
よ
ボク
も
キミ
も
「じゃあ、ワタシたち
止まっちゃうじゃない!?」
目
を
まんまるく
して
慄く
キミ
に
驚く
ボク
は
平静
を
装って
諭すよう
に
たたみかけるんだ
「ボクたち。
の
最適な速度
は
きっと
ニュートラルでしか
創り出せないんだよ」
と
ボク。
の
エネルギー源
は
キミだけじゃない。
し
キミ。
の
エネルギー源
も
残念ながら
ボクだけじゃない。
でも
ボクら。
の
エネルギー源
は
やっぱり
ボクら。
でしかない
から
それも
含めて
ニュートラル
な
フタリ。
で
いたいんだ
どちらかの手
が
導く時
には
安心
して
其れ
に
委ねて
どちらかの手
が
押し留めよう
と
する時
には
慎重
に
其れ
に
従って
そんな
フタリ。
ならば
アクセル
と
ブレーキ
を
踏み間違える
コト
は
ナイんだ
よ
いつも
ニュートラル
な
フタリ。
で
いられたら
きっと
道
を
外れる
コト
は
ナイんだ
よ






