台湾・李登輝元総統にまつわる映画「哲人王」が海外で大反響 アメリカ、国連(スイス)、台湾
2018.11.21(liverty web)
台湾の民主化を成し遂げた李登輝・元総統の思想の本質に迫るドキュメンタリー映画「哲人王 ~李登輝対話篇~」(監督:園田映人)が、海外で人気を博している。
3月にも本欄で紹介した同映画は、人生に絶望して自殺を図ろうとした日本の女子大生・山口まりあが、突然、李元総統の意識と同通し、対話しながら物語が展開していく「革新的トランス・ドキュメンタリー」。
現在、中国の侵略の危機にさらされている台湾。改めて、「台湾民主化の父」である李元総統の思想に思いを馳せることは、国際社会における「正義」を考える上でも意義深いと言える。
アメリカで「人間にとって最も大切なものの素晴らしさを感じられる」
「哲人王」は11月に入り、アメリカのロサンゼルス、ニューヨークで相次いで公開され、ロスでの上映会では、台湾系のアメリカ人から、次のような感想が寄せられたという。
「この映画を作ってくれた監督に心から感謝します。私は台湾生まれでですが、まりあのような疑問にいつもとらわれていました。この映画は、私のような台湾出身の人間にとって素晴らしい回答を与えるものです。台湾にルーツを持つ者だけでなく、人間にとって最も大切な『信仰』というものの素晴らしさを感じることができるでしょう」
国連人権理事会で「独裁政権の母国でも、このような作品を作ってほしい」
これに先駆けた9月には、スイス・ジュネーブで開かれた国連人権理事会のサイドイベントに、園田監督が招待され、短縮版を上映。台湾が全体主義から民主化したことに、多くの参加者が興味深く見入ったという。
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「台湾の民主化について、初めて知ることができた。とても意義深い映画だ」(インド人)
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「プロフェッショナルな作品でとても分かりやすい」(パキスタン人)
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「独裁政権である自分の母国でも、このような作品を作ってほしい」(中南米出身のフランス人)
また、11月中旬には、「哲人王」の短縮版が、台湾の大手テレビ局「民視テレビ」の人気番組「台湾演義」でも放映された。
「台湾人は自国の歴史に誇りを持つべき」
現在、中国は台湾を占領するために、台湾と国交を結ぶ国々に手厚い経済支援を行い、台湾と断交させ、新たに中国と国交を結ばせる動きを活発化させている。
映画を製作した園田監督は、こう語る。
「台湾人は自国の歴史に誇りを持つべきです。内戦などを経ず、独裁国家を平和的な手続きで民主化させた国は稀だからです。この偉業の淵源に、日本統治時代の高い教育があったという事実は日本人にとっても誇りでしょう」
台湾の苦境を救うべく、園田監督は、現在、インターネットを介したクラウドファンディングで資金を募っている(詳細は、以下の関連サイトを参照)。
《映画の公式サイト》
ドキュメンタリー映画「哲人王~李登輝対話篇~」
《クラウドファンディングのサイト》
第2弾!台湾民主化の父・李登輝に迫る革新的ドキュメンタリー映画『哲人王』!
https://camp-fire.jp/projects/view/81421
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