ユーロ圏各国の中央銀行、金融機関間の決済でCBDC使用を検討へ 次の段階のCBDC全面導入は監視国家化への道を開く
2023.10.11(liverty web)
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《ニュース》
フランス中央銀行のガロー総裁はこのほど、金融機関による証券や外国為替取引の決済方法をイノベーションするため、ユーロ圏各国の中央銀行はホールセール型中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行に関する計画を今後数週間以内に策定すると発表しました。仮想通貨メディアのコインデスク(3日付)などが報じています。
《詳細》
CBDCには、金融機関間の決済のみで利用するホールセール型と、企業や個人も利用できるリテール型があります。今回の計画はホールセール型CBDCに関するものですが、ホールセール型が先に導入された後、リテール型CBDCが導入される可能性も否定できません。
超党派のEU議員グループは、金融システムやプライバシーへの影響が懸念されるとして、リテール型CBDC「デジタルユーロ」の導入に強く反対しています。
例えば、ドイツの欧州議会議員クリスティン・アンダーソン氏は、「CBDCでは銀行に貯金ができなくなります。もし貯金しようとしても、彼らがすでにやったように、マイナス金利を課すかもしれません。かといってお金を引き出して、おばあちゃんがしていたように、枕の下に隠しておくこともできない。現金自体がなくなるからです。また彼ら(中央銀行)に知られずに何も買うことができなくなります。(中略)彼らに従わなければ、彼らはあなたの銀行口座を閉鎖するだけです」などと警鐘を鳴らしています(9月中旬のジャーナリストのエフラット・フェニグソン氏による取材)。
デジタルユーロについては、欧州理事会と欧州議会が法案を審議した上で、欧州中央銀行(ECB)が今月、デジタルユーロの導入準備に入るかどうかを判断します。
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