《ニュース》

再生可能エネルギーに関する規制見直しを目指す内閣府のタスクフォース(TF)の資料に中国国営企業のロゴマークが入っていた問題をめぐり、TFを設置した河野太郎規制改革担当相は26日の記者会見で、「いろいろとお騒がせをして申し訳なく思っている」と陳謝しました。

 

《詳細》

事の発端は、22日のTF会議で使用された資料の一部に、中国の国営電力会社「国家電網公司」のロゴマークが"透かし"で入っていたことです。

 

問題になった資料は、公益財団法人「自然エネルギー財団」で事業局長を務め、TFの民間構成員である大林ミカ氏によって作成されました。大林氏は、資料にロゴが入っていたのは事務的なミスとし、「他国の影響下にあるとか、国のエネルギー政策をゆがめているとかいったこととは一切無縁」と釈明しています。これを受け大林氏は、27日にTFの民間構成員を辞任しました。

 

また自然エネルギー財団は、"透かし"が入った背景についても説明。過去に行われた国際送電網に関するワークショップでの中国・国家電網の資料を加工し、TF会議の資料に取り入れました。その際にロゴを消し忘れたといいます。前回の会議でも同様の資料を使用しているため、たまたまではなかったと見られています。