泊発電所(画像はWikipediaより)。

 

《ニュース》

全国知事会がこのほど、原子力規制委員会に対して、原発再稼働のための審査を厳正かつ迅速に行うよう要望しました。

 

《詳細》

島根原発のある島根県の丸山達也知事が代表として、審査を厳正かつ迅速に行えるよう体制の充実や強化を図ることなどを求めた要望書を原子力規制庁の片山啓長官に手渡しました。NHKNEWSWEBが報じました。

 

丸山知事は「審査の長期化は住民の不安につながるので、厳格性は維持しながら、手順の改善を図って遅滞なく着実に進めてほしい」と伝え、片山長官は「厳正な審査を大前提にできる工夫はしていく。事業者とも共通の理解をもちながら、しっかり取り組みたい」と応じました。

 

電力危機が頻発するなか、全国の原発における安全審査が長期化していることが問題になっています。

 

北海道電力の泊原発は、敷地内の断層が活断層か否かを評価する手続きに混乱があり、3号機は再稼働申請から9年経っています。

 

東北電力の東通原発1号機も9年が経過し、東北電力は17日、規制委に対して、「審査の論点を早い段階で指摘してほしい」「審査基準を明確にしてほしい」といった要望をしています。

 

中部電力の浜岡原発は、防潮堤が予想される津波の高さを70センチほど下回るなどといったこともあり、4号機は申請から8年半余りが経過しています。

 

審査に通ったにもかかわらず運転禁止令が出ている柏崎刈羽原発のような例もあります。