手を挙げて入るのが橋本選手、たすき掛けが坪田クイーン。読手が三岡樹里さん。
きのう13時から府中市の「府中の森芸術劇場」において、マンガ「ちはやふる」のイベントの一環として、第59、60期連覇のクイーン、坪田翼さんと府中白妙会のA級、橋本真衣子さんが模範演技をした。
読手(どくしゅ)は、三岡樹里さん。
解説が作務衣姿の府中白妙会の前会長の前田秀彦8段。
橋本さんはA級になるまでわずか8ヶ月のスピード出世した選手だが坪田さんに敗れた。
競技かるたを見るのははじめてで見るほうも緊張した。
マンガでは千早が指を痛めるシーンがあるがそれも起こり得るなあと思うほど格闘技の要素があって興奮した。
速いのだが両者とも手の動きがきれいで線を感じた。
前田さんは選手の心理状態まで踏み込んだ穿った解説をして見せてくれた。演出力もある人でマンガのモデルとなったわけも理解できた。
ぼくは取ることよりも読手(どくしゅ)の読みに注目していた。
三岡樹里さんが何級の読手か知らないが聴きやすかった。
読手(どくしゅ)は以下のようにレベルがあるという。
B級公認読手 … B級以下の公認大会で読むことができます
A級公認読手 … 3大大会を除く公認大会で読むことができます
専任読手 … 3大大会を含む全ての大会で読むことができます
3大大会というのは名人・クイーン戦、全日本選手権、選抜大会という最も格式の高い大会です。これらの大会で読むことのできる専任読手の資格を持った人は現在日本に数人しかいません。
上手い読みとは
•正確な読みであること
•読みの高さ、早さ、余韻、間などが一定であること
•読みの高さ、早さ、余韻、間などが一定であること
和歌は俳句に比べて読みが映える詩型である。それは五・七・五・七・七という長さからくるゆとりである。
これに比べて俳句は片言であり読みを楽しむ要素が少ないのだが、俳句においてもしっかり読むことの大切さは感じた。
かるたを取るのは無理だが読手はやってみたい気になった。それほど樹里さんの読みはよかった。
作務衣のかたが前田秀彦8段