高安の猛攻をしのぐ翠富士
大相撲九州場所、前頭5枚目の翠富士の相撲が光っている。
7日目北青鵬と水入りの長い闘いで負けたとき3日分の疲労を背負い込んだのではと懸念したが、以後、8日目妙義龍を掬い投げ、きのう高安を小手投げで下した。妙義龍戦では寄られながらのとっさの剛腕で相手がすっ飛んだ。きのうの高安も正対して押されて危ないと見たとき翠富士は相手から身を引き離し間合いを作って投げた。対戦相手はみな大きいので見る方はいつもハラハラしつかまって押されればああ負けかと思う。しかし、翠富士は機を見るに敏でありとっさの相撲勘が冴える。最近は並はずれた腕力があるのではと思う。
翠富士の体は全身これ筋肉ではなかろうか。身長171cm、体重117kg。もう10 kg体重があったら少し楽になるか動けなくなって不利になるか。とにかく怪我をしないで長く幕内にいて欲しいと願う。同じような小さな体で活躍した舞の海さんが「私と違って真っ向勝負するのが魅力。私は怖くて立ち合い当たれなかった」と称賛する。
伊勢ヶ濱部屋は横綱照ノ富士が長期離脱しているが熱海富士8勝2敗、翠富士7勝3敗と個性異なる二人が元気である。
とっさに左腕をたぐる
小手投げが決まる