Studioきのんち

作編曲家でOWLのキーボーディスト 木ノ下達也のブログ

【想像以上に】MBP用ハードカバー【スペースグレー】

2017-03-26 00:32:36 | 楽器、PC


MacBook Proの外装はアルミむき出しなのでデスクに置く時だけでもカチンコチンいろんなとこに当たり気を使いますね。
ましてやライブに持ち出したりとなると傷付きやすいアルミ素材ですから心配は尽きません。

そこで外装を覆ってしまうハードカバーをいつも歴代のマシンに付けるのですが、いつもは装着感の少ないクリアな無色透明。
しかし最近はこの手の商品もカラーバリエーションが増えて来たのでちょっと冒険してみて今回はツヤ消しマット調のグレーってのを購入してみましたが…



これが思った以上に最新型MBPシリーズのスペースグレーっぽいくてガンメタちっく!
ブラックと迷いましたがグレーで正解。

980円とお安い分多少創りに雑なところはありますが、本体保護とカラーバリエーションを楽しむには十分ではないでしょうか。

バッテリー残量をチェックするイジゲータやボタンもちゃんと操作出来るようになってますね。









先日購入したスペースグレーちっくなワイヤレスフルキーボードとコレまたお揃いになって良い感じです。

980円(ポイントで購入したので実質タダ)で新鮮な気分とモチベーションアップが得られる…かも知れない良い一品です。
もっと冒険してオレンジとかいってみようかな…



MacBook Pro/Retina/Air/White/ ディスプレイケース 全16色
http://item.rakuten.co.jp/good-select/gssc-0059/

【P150】YAMAHA Pシリーズ【P200】

2017-03-13 19:16:41 | 楽器、PC


おやおや、コンビニに買い物行って帰って来たら荷台にこんなものが…
これはYAMAHAのP150と純正スタンドLG100ではありませんか。
何故こんなとこに…?
おや、ポケットに6,000円の領収書が。
ろ、6千円!?
動作確認済みの美品なP150&LG100がセットで6,000円!


(画像: 上P150 下P200赤フェルト改)

と言うわけで、去年のP200に続き同じパターンでP150がやって来ました。
すっかりステージピアノマニアと言っていいレベルです。
しかし、あまり大きな声では言えませんが今回のお目当てはスタンドのLG100です。
多分今となっては本体よりこっちの方が値打ちあるかも知れませんw

P150とP200の機能は殆ど同じですが、若干の筺体デザインと鍵盤ユニットが違っており、P150はAE ll鍵盤、P200はGH鍵盤ですね。

ソフト的な部分は全く同じと思われますが、やはりP200の方が時代的に後の製品の為、聞いた感じD/Aなどのアウトプットにも改善の手が入っており音質やダイナミクスは確実に向上しています。
また、それらハードの変更部分に合わせて各音色にプログラムされているEQやエフェクトの設定値は若干変更されてます。
設定を一緒にすると全く同じ音になりますから、多分ROMの焼直しまではやって無いでしょう。
(後継機種のP250でサンプル音源などのソフト部分がごっそり変わりますね)



P150は15年くらい前に所有していた時期もあり、なつかしく愛着もありますが、さすがにP200のGH鍵盤とダイナミクスに慣れてしまうとちょっと戻れないかなあ。
しかし、KX88などにも使われていたAE鍵盤シリーズですから悪いはずも無く、MotifなどのBH鍵盤に近い感触で十分な製品クオリティと演奏性を備えていますね。



さすがに自宅に88鍵盤(しかも性能はほぼ同じ)の機種二つは必要無いのでP150はとある事務所に備え付ける予定ですが、ライブにも打ち込み用途にもまだまだ通用する機種です。

特に内部音源用と外部音源用に別のベロシティカーブが選べるなどマスター鍵盤としても優秀ですし、本体のスピーカーは外部入力も出来るのでちょっとしたモニターとしても使え、且つ天板に物も置けて何かと便利な一台です。

昨今なかなかフルサイズのマスター鍵盤で良いものがありませんが、この頃のPシリーズは相場もお安いので状態が良ければお勧めの一品です。

【無線で】Matias FK418BT【テンキー付】

2017-03-09 18:58:26 | 楽器、PC


現行のアルミニウムキーボードになる以前はApple純正でもフルサイズのテンキー付ワイヤレスキーボードがあったのですが、何故だか全く出す気配も無いまま新シリーズのワイヤレスキーボードがリリースされる始末…。
これはもうその気が無さそうだという事でいよいよ海外のメーカーさんが作ってくれちゃいました。

Matias Wireless Aluminum Keyboard FK418BT
https://9to5mac.com/2017/03/02/matias-wireless-aluminum-keyboard-review-mac-ipad-video/

シルバーやゴールド、スペースグレイなど最近のMacBookやiPadなどにも合わせたカラーリングが用意されておりますが、自分は汚れの目立つ白キーは避けてスペースグレイにしてみました。

実際手にしてみると純正に負けずと劣らない高品質な出来栄えに驚きです。
同じアルミ形状を模したテンキーだけの商品がありますが、その実物は実にプラッチッキーなものでガッカリした覚えもあります。
そんなナンチャッテ商品では無く、こちらはしっかりと厚みのあるアルミ材質で重厚且つ高級感がありますね。
背面もピアノプラック調でなかなかシックな感じが良いです。





肝心なキーの感触も良好ですが、純正より若干タッチは軽いのかな。
でも純正と並べて触り比べないと分からない程度の差です。

本体は純正よりわずかに大きく若干厚みも増しており、Magic track padとくっ付けると多少段差が出来てしまいますが、その辺は本体に充電式のバッテリーが、内蔵されているという事もあり仕方ない部分かなと。
その分電池交換は必要無いし、バッテリーの分ドッシリしてるのでいつの間にかポジションがずれる様な事も無さそうです。





しかしこれでデスク上に唯一残ってたケーブルをなくす事が出来ました。
Bluetooth接続あたりまえのこの時代に一本だけチョロっと配線が残ってるのが何とも気になっていたんですよね。
ひと昔前までデスク上に何本もコードが這っていたというのに、慣れや感覚の変化とは恐ろしいものです。



【MBP】MD102からMD104へ【mid2012】

2017-02-22 14:15:08 | 楽器、PC


ひょんな事から13インチのMD102から15インチのMD104へ乗り換え移植です。
ユーザーがカスタマイズできる出来るMBPはこれらmid2012が最後。
これ以降のRetinaモデルは薄型の筐体になった為、スマホやタブレット同様メモリもストレージも基板に焼き付けられ、ユーザーが手を入れられる余地は皆無となりました。

しかも音楽畑で使うとなると膨大なサンプルや素材をストックする為、ストレージ容量も256GBや512GBでは足りないのですが、Appleで750GB〜1TBを取り付けようとすれば他に何か良い機材が買えるぐらい高価です。
しかもストレージに何かトラブルがあっても焼き付けてあるので当然交換も出来ない。

とまあいろんな制約があってなかなかこの2012年製から先に進めないんですよね。
なんせ本体にストレージを二台も乗せられるんですから。
これがRetinaモデルのSSD512GBなら素材だけでSSDは満杯、一々外付けストレージを持ち歩かなくては何も出来ません。



元々自宅作業では外部ディスプレイで、若しくはステージでの使用が多いので、どちらかと言うと13インチのスタイルの方が取り回し良いのですが、そこは上位機種である15インチという立場上ワンステップ上の性能を装備して来ますね。

やはりグラフィック専用メモリがあるのと4コアのi7である事の差は大きく、何事をするにもひとまわり余裕が感じられます。
また筐体の容量もあるので冷却ファンもツインで快適安心です。
(13インチは2コアのi7、グラフィック&メインでメモリ兼用、シングルファン)

まあ中身入れ替えて15インチになったところでご覧の通りクラムシェルモードなので大画面の意味無く、見た目も変わらず新鮮味もあまり無いのですけど…(笑









【上海問屋】モニタアーム交換【914414】

2017-01-14 21:42:26 | 楽器、PC


以前よりポール式のモニターアームを使用しておりましたが、上下移動はネジを緩めて画面を持ち上げながらギッコンバッタンやらねばならず、一度決めたら動かすなと言わんばかりの男らし過ぎる仕様な為、次はガススプリング式のモノに替えようと試みておりました。

画像 : 男らしいモニターアーム

調べたところ上海問屋で売られているガススプリング式のモニターアーム(DN-11525)が最安値でなかなかの性能と評判。
軽く諭吉一枚飛んでいく品が多い中、樋口一葉さまで済むとは素晴らしい。
ところが早速購入を試みるも本家サイトから楽天出店舗までどこも売り切れで販売終了してしまった気配が…。

仕方なくオークションで中古でも探すかとやり過ごしていたところ、突然上海問屋で新型が販売開始!
お値段そのままモデルチェンジとなった様です。
グッドタイミングですよ、上海問屋さん。

モニターアーム 914414
https://www.donya.jp/item/74297.html

届いた商品にはLDT09-C012と型番がありますが、輸入元の上海問屋では914414という品番で扱っている様です。
品切れになった旧型より、アームが滑らかなカーブを描いたデザインになり、土台も円形になってます。
実際机に取り付けてみると、見た目以上にガッチリと固定でき、モニターの重さに合わせてガス厚調整も出来るので今時の軽量なモニターなら重さに負ける様なことはないでしょう。
(acer S271HL 27インチモニターを装着)





なんと言っても4関節の可動部があるガススプリング仕様なのでネジなど一切緩めたり絞めたりする事なく気軽に自由な配置に持っていけるのが良いですね。

作業内容や使うアプリによって近づけたり遠ざけたり、譜面などを広げる際にも重宝します。
結構文字の小さなアプリも多いので老眼鏡対策にもお勧めです。





【MOTU】MOTU 828Mk3【CueMix】

2016-11-03 14:56:52 | 楽器、PC


Macの定番オーディオインタフェースと言えば古くからMOTUの828シリーズですが、最近入手したばかりのAudioExpressから828mk3へ早くも乗り換えです。
そもそもいよいよダメになったStudioKonnekt48の穴埋めとして取り急ぎゲットしたAudioExpressでしたので予定調和な流れではありますが、一時的にMOTU製品三段積みという有様です。

自分一人で作業するならAudioExpressでも充分なのですが、演者にパラで返して常に本人が自由にモニタリングを調節出来るようにしておきたいとなると、やはり4アウトでは手狭になってきますね。

さすがにアナログアウトもMain+1~8と10chあれば、こちらのモニター2ch+リバーブ付きボーカル2ch+2mix送り2chでもまだ4chの余裕があります。
LA-2Aライクなコンプなど、CueMixのFXもさり気なく使うにはちょうど良い感じですね。

しかし、実際使ってみると見えてくる落とし穴も多々あるもので、内蔵のリバーブが使えるのは本機を44.1~48kHzで使用中のみ!?
そしてCueMixの残念仕様であるDAWからの出力コントロール無し
故に2mixをパラってやるにはDAW上で予めBUSのSENDなどからアサインしてやらねばなりません。
それらDAW上のアサインアウトにダイレクトモニター等をCueMixで沿えるという考え方。
慣れればなんてことは無いのですが、やはりCueMix上でDAWの音量も調節出来る方が良いし、DAWの出力先も自由にCueMix上でアサイン出来ればより良いのですが…。





音質的には初代から二世代飛ぶだけあって随分とレンジも広くなりました。
またXLR端子のアウトがあるのでやはりモニターに直挿ししたくなりますし、それによる音質向上も効いてると思います。
余計なものはあまり途中に咬ましたくないですからね。

しかしそうなると先日数千円で拾ってきたばかりのTASCAMのデジミキが早くもお役御免に…?
トータルリコール可能なキューボックスにでもしようかなあ。



しかしMk3とは言ってもこいつは型落ちして数年経つFWオンリーモデル。
そこらのメーカーならとっくにドライバー開発は終了し、最新OSにも未対応となるところでしょう。
ところがMOTUなら未だに初代828も最新OSで使用可能!
MOTU製品は壊れない限り使い続けることが出来る地球に優しいインタフェースでもあるのです。

【真空管】Seide PC-VT2000 その2【トランジスタ】

2016-10-03 02:39:59 | 楽器、PC


先日から試しているSeide PC-VT2000ですが、今回女声ボーカルのレコーディングに初投入。
自分の声で試し録りしてみてなかなかの重心の低さ把握していましたが、もともと低域はそれほど多くないお声のシンガーさんですからモッサリすることは無くむしろちょうど良いくらいでした。

特にトランジスタに慣れてるとその回路の違いから(電子が飛んでく時間分?)アタックの違い、それによる粘り気が何とも心地良いアナログ感を醸し出してくれます。

ただトランジスタの様にシャキシャキしてないので声自体にアタックや芯が無いと負けてしまうかも知れませんね。
要は下手な歌はより下手にw
しっかりとした発声が出来ない自分なんかにはむしろトランジスタの方が合うのでしょうが、今回のシンガーさんの様に元々がパキッとした方、若しくは女声ボーカルさんには予想通りの良い手応えです。
特にコーラスのトップパートでのファルセットも痛くならず実にまろやかでスゥイートです。

前回に同じシンガーさんをAT4050で録ったテイクと聴き比べるとそのキャラの違いは歴然。
AT4050は実にスッキリしていて清々しくナチュラルな音色で、それに比べるとPC-VT2000は少しコンプレッションが効いていてもっと体温を感じる様な音色
どちらも素晴らしく甲乙付けがたいところですが、やはりPC-VT2000は女声に使いたいですね。

字面やその見てくれからは想像しにくいですが、ドイツ語でシルクのことをSeideと言うそうです。

【漢の】Seide PC-VT2000【真空管】

2016-09-30 18:58:10 | 楽器、PC


Seide PC-VT2000と言えば発売当時7~8万はした中堅クラスの真空管マイクですが、何がどうなったのか現在では上から下までブラックな装いに仕様変更され3万強のお値段にまで下落したマイクです。
まあ海外物では輸入元が変わったりとかありがちな事ではありますが、当時からさして悪い評判も聞かないこの真空管マイクがこんなお値段なのですから有難いご時世であります。
当時買った人にとっては腹が煮え繰り返る仕打ちかもですが…
そんなこんなでこちらはモデルチェンジする前のシルバーバージョン

現在は安価と言えどもとはAT4050やTLM102より高価(だった)マイクです。
出音は真空管らしくファットで重心が低く、アナログ感を満喫出来る音色。
しかし、この手の製品に使われる真空管はよく無印CHAINA製が入ってる事が多いのですが、これも開腹してみればご多聞漏れずしっかりMade in chainaが入っております。
もちろんこの標準装備の真空管でも十分真空管テイストは味わえるのですが、替えれるのなら替えてみたくなるのが心情。
とりあえずエレハモの定番的な12AX7に交換してみましょう





レビューを書かれている他の方のブログなどにもある通り、真空管を替えるとやはりまたワンランク上の感触がしますね。
コレはいろんな真空管揃えて遊んじゃいたくなるじゃないですか。

マイクの良し悪しは実際自分で歌ってる時よりそれを編集ミックスしてる時により実感できますが、実際に仮歌入れて編集してみると中低域が濃厚、クリーミィでマイルド、その分高域は大人しく感じますが出てないわけじゃなく昔のレコードやカセットテープのあの感触、そうです昭和な臭いがします。
初めて声を入れた時は、中低域の濃厚さが男声ボーカルには暑苦しいかなと思いましたがフニャフニャで倍音も無い自分の仮歌がやけに漢らしく聞こえます。
もちろんベースとぶつからない様にローカットはしますが、それを切っても濃厚さはしっかり残りますから、これでしっかり芯のある声を出せるボーカルなら漢の色気ムンムンでいけるのではないでしょうかw
もちろんこの音色ですからキンキンなりがちな女声ボーカルでも濃厚なデミグラスソースがまとうが如くソウルフルな色気が期待出来ます。



たぶん自分で歌いながら録音する際にはNT-1の様なハイ抜けの良いマイクの方が第一印象は良いかも知れません。
しかし録った後編集する時にハイのジャギジャギ感ばかりが残ってしまい、且つベースやドラムの帯域を避けて低域を削るとスカスカな中低域だけが残るのに気付きます。
もとから無い部分をEQ等で持ち上げてもやはり不自然であり、コレだけ中低域がしっかりあればEQでどう削ってもちゃんと太さが残ります。

ただ万能で扱いやすいAT4050なんかとは正反対でコクがある故に対象を選びますし、なにせ真空管が暖まるまでは作業に入れないですからちょっとコーラスを入れとこうと思っても電源入れて30分以上は何も出来ませんw
途中でマイク変えてみようと思ってもセッティングしてハイどうぞとはいかないのです。

"今日はコレを使うぞ!"という大いなる決心すら必要なまさに漢なマイクですが、実際は女声ボーカル用にとゲットしたもの。
さっそく明日録音する女性シンガーさんに魂を吹き込んで頂きましょう。


【今更の】TASCAM TM-D1000【デジミキ】

2016-09-25 20:09:13 | 楽器、PC


先日またもやぷらっとハー○オフを覗いたらこの出地ミキさんが6千円にて鎮座されておりまして、あまりにもおキレイでいらっしゃったので気がつけば我が家に連れて帰ってきてしまったのですが…
しかし発売当時15〜16万円のデジタルミキサーが6千円なんて、恐ろしい時代になったものです。

そもそもインターフェイスのミキサー機能で事足りてしまうこのご時世に何に使うかと言えば、隣の部屋で歌や演奏される方へのモニターを分配する役目に他なりません。
いや寧ろそこは大事なところで、本人が手元で思いついた時にサッとバランスを調節できたり円滑なコミュニケーションを取るためには欠かせない道具でもあります。
ただ録音する回線ではないので音質的にはそんな気を使わずにベリンガーの安物とかでも十分なわけです。
しかし6千円で4AUXの4BUSでエフェクトとトータルリコール付きならベリンガーよりも遥かに安いのは明白。
早速仕込んでみた次第です。



説明書なるものは付いてない上にネット上にも英文マニュアルしか見当たらないので感で弄るしかありませんが、そうなるとこの手のデジミキはO2RやO1Vなどしこたま触ってきた人間でないとどうしようもないかもしれませんね。
シフトキーを押しながら…とかありますからね。
ジャンク品とは言えかなりの美品な上にガリも無し、多少ロータリーエンコーダが飛び気味ではありますがまだ実用範囲でしょう。

4AUX、4BUSと謳ってはいるものの実際は切り替え式で2AUX+2BUSとか4BUSオンリーとかを選べる仕様ですね。
うちの場合はプリフェーダーで隣に送ってやるのが目的なので4AUXが良いでしょう。
4つAUXが装備され且つ全てがプリフェーダーに出来るミキサーなどPA用途の業務用ミキサーくらいでないと見当たりませんからこれは助かります。
こちらでバランスをどうしようが隣のモニターには全く影響しないのですから。



リアパネルはオプションのボードも含めデジタル入出力だらけです。
Coaxia入力だけでもA,B,Cの3つ、出力はA,B二つもあります。
インターフェイスのデジタルアウトやCDプレイヤー、デジタルアウト付きのシンセなどには使えるでしょうか。
これらデジタル入力は9-16chにアサインされ1-8chがアナログインプットとなりますから使わないともったいないですね。
しかし古い機種なのでデジタルでDAWに取り込むにしても最高48kHzまでしか扱えない…
最近はうちも96kHz録音に移行しつつあるのでここはちょっと残念。





エフェクト部はルーティングを切り替えることで、4つのマイクchそれぞれに独立したダイナミックプロセッサー(4DP)や1DP+FX1、FX1+FX2など組み合わせが選択できるようです。
ダイナミックプロセッサーもデジタルと言えばひと昔前のカックンカックンした物を想像してしまいますが、エグいかかり方をするわけでも無くなかなかスムーズに効いてくれるのでさりげなく使えそうです。
ちょっとボーカルの低いとこを持ち上げて返してあげたりするのに使えそうですね。
空間系はこちらでかけて送ろうとするとどうしてもステレオで送らねばならず、回線数の無駄にもなるので向こう側のモニターミキサー内蔵のエフェクトでかけてもらってます。

マイクプリは録音用ミキサーとして扱ってない故にレビューし難いですがちゃんとインサート端子があるのは有難い。
トークバック用のマイクをマイクchにさしてインサートにボリュームペダルでもかませば足でオンオフも可能なトークバックスイッチの出来上がりです。
マイクプリもレコーディング機器の老舗TASCAMの中級レベル以上の製品ですから悪いものであるはずはないでしょう。



さて肝心の出音ですが、やはり発売当時16万したミキサーだけあって悪くはありません。
決して安い音では無く引き締まったコシのあるで音で分離感もよく実用十分。
安価なミキサーだと左右でレベルや音質が違ったりフェーダーの位置で音質変わったりとあれこれありますがデジタルなのでその辺はカッチリしてて安心感があります。
まあ良くも悪くもデジタルな感触はありますがそれなりなパーツは通ってるなって感触はしっかりあります。
特にヘッドフォンアウトの音質は気に入りましたね。

とにかく自分一人が製作作業する分にはミキサーなど必要なかったりしますが録音される側のことを考えるとより良いミキサーが欲しくなりますね
良いパフォーマンスは良い環境から


【iPadで】TouchOSC【CueMix】

2016-09-14 10:09:24 | 楽器、PC


先日導入したMOTU AudioExpressのコントロールは、同社インターフェイス共通の専用アプリであるCueMixで行うわけですが、今や他社の殆どのインターフェイス製品にもこの手のコントロールアプリが付いてきますね。
出力のアサインや本体DSPでのエフェクト処理など、もはやミキサー要らずな機能を備えています。

しかし、これらコントロールアプリもアプリである以上パソコンの画面上でアクティブにしてやりカーソルやショートカットを使って操作しなければなりませんが、大体はメインのDAWを走らせたり操作してる時に使う物です。
これが意外と面倒な手間でして、CueMixも便利なトークバック機能を備えていながらも録音時等にその操作をアプリ画面上でやろうとすると、頻繁にDAWをアクティブにしたりCueMixをアクティブにしたり、会話するたびに切り替えて操作しなければならないのです。

CueMixがハードでさえあれば常にDAWがアクティブになってるだけで良いのですが、その点先日昇天なさったStudio Konnekt 48は専用リモコンがDAW使用中にも常にアクティブであるのでそれが可能だったわけです。

CueMixにも一般的なコントロールサーフェイス機器をあてがう事は可能ですが、わざわざその為だけに購入しデスク上を占領されるのも腑に落ちません。
なんとか手軽にCueMixの物理的操作が出来ないものかと思って調べていたら、MOTU本家サイトに良い情報を発見!
http://www.motu.com/newsitems/wireless-control-of-cuemix-from-your-iPad/

なんとWi-Fi経由でiPadやiPhoneからCueMixを操作する方法が!
TouchOSCという他社製iOSアプリ用のフォーマットをMOTUが提供しているんですね。
これは是非試してみたいという事で早速導入してみました。

AudioExpress用のフォーマット(一部改)




英文での手順の説明しかありませんが、iOSアプリとパソコン用アプリの両方をダウンロードし、パソコンからiPadへ自分のインターフェイス用フォーマットを転送。CueMixのコントロールサーフェイスメニューからTouchOSCの項目を選びiPadを指定してやれば良い様です。

英文のみなので設定や仕組みを理解するまでに少々躓きましたが、一度設定してしまえば双方アプリを再起動してもすぐにアクティブになりタイムラグもほぼ無し。非常にスムーズに操作可能です。
実際DAWを操作しながらでもそのバックグラウンドでCueMixの操作がちゃんと出来ていますね。
まさにハードミキサーライクです。

またパソコン側にダウンロードしたアプリは単にiPadへフォーマットを転送するだけでなく、コントロールパネルのエディターになってますので、MOTUが提供してくれたフォーマットに新しいボタンを追加したり配置や色をカスタマイズ出来たりします。
そのおかげでアンラッチなトークバックスイッチの他にラッチタイプのトークバックスイッチ(黄色いボタン)を追加する事も出来ました。



これでパソコン内でアプリを切り替える事なく、手元で瞬時にトークバックONやモニターの返しの調節が出来ますね
コントロールサーフェイス用のハードを導入するのも良いですが、わずか数百円のiOSアプリでしかもカスタマイズ出来るコントローラーですから、コレはなかなよろしいのではないでせうか。