彼の名はきのこ人 作:鳥居コデルマ
あやしい人影がひとつ
うす暗い公園の隅
木立ちのまわりできょろきょろ
誰ひとりいないところで
彼の名はきのこ人
世捨て人の三歩手前
三歩進んだらダメよ
キノコで遊ぶにゃ金がいる
あやしい人影がひとつ
富士山の樹海の中
あてどもなくフラフラ
何かにとり憑かれたか
彼の名はきのこ人
世捨て人の二歩手前
もう二歩進んだらダメよ
キノコで遊ぶにゃ家がいる
あやしい人影がひとつ
脊髄反射でキノコを探す
言葉などもう忘れた
頭の中も菌まみれ
彼の名はきのこ人
世捨て人の一歩手前
最後の一歩を踏んじゃえば
それは立派な人キノコ
……あけましてっていうには遅すぎるけど。
それより新年早々こんなもんアップしている私はどうなんだろうか。
新年早々こんなブログを見ている奇特な方々の新しい一年に幸あれ!
新年おめでとうございます。
> 新年早々こんなもんアップしている私はどうなんだろうか。
いやいや、いつもながらの素晴らしい詩に感銘受けましたよ!
「キノコで遊ぶにゃ金がいる」は妙に納得したのですが、「キノコで遊ぶにゃ家がいる」は意味不明??・・って、確かに住む家がなきゃキノコなんてやってられないんでしょうけど。
それと、最後のところですが・・立派な「キノコ人」になるんじゃなくて、「人キノコ」になっちゃうのですね!
もう私はなっちゃってるような気がとてもするのですが・・。
いやー、成り行きまかせで適当に作ってるだけなので(なぜか適当に作った方がうまくまとまる)、意味なんて考えちゃいけません。
gajinさんの“人キノコ化”が認定されたあかつきには、貴重な資料として標本にしようかと思いますので、ぜひともご協力ください(笑)