月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

カレバキツネひとり舞台

2010-07-07 20:17:11 | キノコ
ちょっと睡眠不足、家に用事がたまっている、発生状況がかんばしくない、それでも梅雨とあればキノコ探しにスクランブル発進してしまう、それがキノコ人の悲しいサガ。

今回は、先週訪れてなかなかの感触を得た滋賀県の某所に再び殴りこみ。なんとこの場所、我が家から40分で着いてしまうので、県内で小さなポイントをはしごするよりよほど効率がいい。限られた時間の中で訪れるには、うってつけの場所だ。さてさて、今回はどんなキノコと出会えるやら。

キノコの発生状況は、予想したとおり前回よりはるかに悪かった。イグチは大半崩れてしまっているし、ベニタケやテングタケにしたって干からびてるか腐ってるかの二つに一つ。この高温高湿という環境が、美しい状態のキノコを一日として保たせないようだ。一週間前に見つけたばかりのテングタケやヤマドリタケモドキの群生が、キノコはもちろん残骸まであとかたもなく消えていたのには唖然としてしまった。

そんな中、頑張っていたのがカレバキツネタケ。まさしく孤軍奮闘、園内のあちこちで群生するのが見られた。一応食べられるらしいが……毒と言われても食べたくなるキノコがあるように、食えると言われても食べる気にならないキノコもある。コイツはわたしにとっちゃそんなヤツだな。でも被写体としては優等生。



あと、こいつも多い。


私は勝手にカレエダタケモドキだと思いこんでいるが、確証などどこにもなく。これほどまで頻繁に見かけるキノコだと言うのに、実は正体がわからんとは!通称「にょろにょろ」。ムーミン谷にもたくさん生えてるようなので。ついでだから「にょろにょろ」を正式名称に格上げしようじゃないか!

ニョロニョロ科ニョロニョロ属ニョロニョロ

え?ダメだって?

結局かなりの距離を歩いたけど、満足に撮れそうなのはカレバキツネタケばかりだった。それでも量的に少ないとはいえ、ひと回り遅れで発生を開始するキノコがちらほらと姿を見せるようになってきたので、これからが楽しみだ。テングタケ類ではコテングタケモドキやヘビキノコモドキ、ベニタケではアイタケやクロハツ、イグチではオニイグチやミドリニガイグチなど。

特にイグチではなかなかの種類数が見られた。


オオコゲチャイグチ


ダイダイイグチ


ふむふむ、いい感じじゃないの。あれ?向こうにも公園続いてるんだ。行ってみよ……