年末から読み始めていた「キャパへの追走/沢木耕太郎」をやっと読了。
写真家故ロバート・キャパの撮った写真の場所を探し、その構図で著者が写真を撮り直す
という企画もの。沢木氏自身が企画したものであり、さぞや捜索の旅も楽しんだ事だろう。
旅人のバイブル「深夜特急」を記した氏は、旅先の情景に自身の気持ちを投影してルモキる。
いつもながらと言ってはなんですが、書きっぷりがカッコ良すぎる(笑)。
旅人の端くれとしては、彼氏の本を読むと後を追いたくなり尻がムズムズする。
後書きと解説まで通してクールな響きが感ぜられるのがまた素敵です。
300円の中古本だったが読後感は何倍増しで心地良い。また旅に出られるのは何時になるやら。
さあ、次の本にかかるとしますか、それとも開いている内に図書館へ行くとしますか。