Hobo's File by KINO

道の向こうへ歩いて行けば 違った空が見えてくるんです

空の下の違った風景を見ていたら 色々感ずることもあるんです

Farewell、Farewell!

2018-09-14 19:09:00 | 映画
facebookのコピペでの手抜きにて失礼致します。

雨が上がったので、午後に早稲田松窒ヨ封切時に見逃していた「ラッキー」を観に行く。
本日最終日、同時上映は「30年後の同窓会」。2本でシニア割引900円とお安い。
2本共今年公開ですので、本年公開作13本目で年末にベスト5選定の縛り本数をクリア(笑)。
先ずは「30年後の同窓会」。70年代のニューシネマ「さらば冬のかもめ」の続編として
企画されたらしいが、オファーをジャック・ニコルソンもランディ・クエイドも
受けてくれなかった様で、背景だけ引き継いで制作された。
元海兵隊員の息子がイラクで戦死し、アーリントン墓地への埋葬を拒否して
昔の仲間二人と息子の戦友を連れて、故郷へ遺体を持ち帰るロード・ムービー。
結局はワシントンからニューハンプシャーまで車でなくアムトラックで行くのだが、
道中でのそれぞれのやりとりが楽しい。結局は息子の残した手紙通りになって心は晴れやか。
エンド・ロールに流れるはDylanの"Not Dark Yet"。
そして「ラッキー」。老い先短いハリー・ディーン・スタントンの為に企画された小品か。
老人の日常を綴り、意思のままに生き続ける無器用さが時代の流れについて行けない描写が
身につまされる。ハリーのミュージシャン・シップ溢れるマウスハープや
スペイン語で歌うマリアッチがイカしてる。
昨年91歳で亡くなり、これが遺作になったが眼は生きている。
レイト・ショーで代表作の「パリ、テキサス」も連日上映し、
映画館として追悼の意を表している。Farewell、Farewell!




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