図書館で借りていた「グレイトフル・デットにマーケティングを学ぶ」を読了。
デッド・ヘッズの二人デイヴィッド・ミーアマン・スコットとブライアン・ハリガンが書いた
原書を糸井重里が見つけ、スコットの妻である渡辺由佳里が末オたもの。
普通のバンドとは異なった方法で音楽活動を続けてきたグレイトフル・デッドであるが、
古きシスコのヒッピー体質を受け継ぎながらコミューン的ファンと共存してきた事が
今のビジネスモデルの先駆けとなっているのには恐れ入る。多分に後付的ではあるが(笑)。
バンドの活動を今のビジネスモデルのひな型として、実在のものに当てはめるのは分かり易い。
本書を通して共通して言っているのは、他と同じことをしていては駄目という事か。
ワタシがたった一度デッドのLIVEを観たのは90年代初頭のジャイアンツ・スタジアム。
89年の暮れのオークランドは空振りだったが、この時は1枚譲ってもらい観る事が出来た。
開演間際にスタジアムの上へ駆け上がり、心地良い風と共にゆったりとギターの音が聴こえた。
チューニングをしながらいつの間にか本編に入るルーズさがデッドなのかと思った2時間。
はちみつぱいが再結成し、彼らがインプロビゼーションをしながら"こうもりが飛ぶ頃"を
始めるのを聴いた時にデッドを思い出したものです。
我が家の窓際に鎮座するダンシング・ベアのサンシャインちゃんを見ながら、
マーケット化した駐車場の風景を思い出す。たった一度のデッド・ヘッズ体験。
この本、字は大きいし行間も広い。その辺調整して新書化して千円位にした方が
読みやすいビジネス本らしくなったのでは、なんて思ってしまった。