Hobo's File by KINO

道の向こうへ歩いて行けば 違った空が見えてくるんです

空の下の違った風景を見ていたら 色々感ずることもあるんです

花冷えの日比谷は寒くて凍えます

2010-04-05 21:08:00 | 音楽
LIVE3連荘の最終日、日曜のお昼は本来なら花見日和のはずだった......が、凍えます。
もう笑い事でなし。開演の13:30に間に合うように日比谷野音に着き、列に並んでるとIさん登場。
しばし列を進んでいれば、何やら近づく人影あり。「昨日も見たゾ~」ってJohnコバじゃん。
あなた昨日上から覗いてましたね。なら、待っててくれたらよかったのに。一言放って
友人の元へ帰ってまいりました(爆)。とりあえず席に着いて、持参したビールを1本Iさんへ進呈。
この日も真ん中の前から2列目と申し分なし。3日共席には恵まれてました。今度1杯
おごりなさいよIさん。まだこの頃はそれ程寒くはなかったのですが、徐々に寒さが深々と。
雨が時々霧雨程度だったのが救いか。前座の前座として、本日のMC役のおおはた雄一が
ウォーミング・アップで1曲。すぐに最初のEmi Meyerが演奏を始める。日米ハーフのEmiは
アメリカ育ちだけど、日本語もしっかり話せ、英語詩だけでなく日本語でも達者に歌うのでした。
バックは日本人のドラムス、ウッドベース、パーカッションに彼女のピアノ。初っ端の英語詩は
SSWらしいが、日本語になると譜割の関係か、70年代に聴いた初期ニューミュージック
(五輪真汲ニか)みたいな感じがしましたね。Laura NyroとかCarole Kingにインスパイアー
された日本人みたいな、何か懐かしい感じがしたものです。最後の"登り坂"なんてまさにそう。
でも決して悪くはない。ちょっと良いとこのお嬢さんて感じ。スキニーなオリーヴ娘は
ウォーミング・アップ役で25分で退散。

次いで転換後にAnn Sally登場。相変わらずの透明感溢れる歌声で、ボサノバやJoni Mitchellの
"Help Me"なんかを歌う。最初の曲は佐藤奈々子の曲と話し、「今日は写真を取っている」と
言うので見れば、結構なオバチャンになっていました(笑)。途中泣き出す場面もあり、
ちょっとビックリしました。バックは気持ちよくなるローズ・ピアノとギターにトランペット。
最後は以前にも聴いたことがある"Midnight at The Oasis"で締めたが、雰囲気ほどに
温かい風は吹かないこの日であります。結構長めに55分。プランクトンお抱えでない
ミュージシャンにはそれなりに時間を与えているような気がしました。

3番目はセット・チェンジの合間もちょくちょく現れる、おおはた雄一。いつもながらに
ゆったりとしたリズムでギターを弾き歌う。ムッシュの"ゴロワーズをすった事があるかい"は
相変わらずやってましたね。Jesse HarrisのBandのパーカッショニストが途中から加わる。
おおはたさん結構良い感じでしたが、25分とこれもショートでちょっと可哀想でしたね。

寒いのでちょくちょくトイレに行っては焼酎飲んで中から暖めようとするも、下半身は温まらず。
ハンバートハンバートはドラムスとフラマンのTAROを助っ人にしての編成で登場。
始まる前に佐藤良成とTAROがブルーグラス・セッションのように引き始めたが、ドラムスが
入りきれず、結局は普通にドラムスがカウント数えてLIVEの始まり。昨年くるりの京都での
Fesでも見ているがその時はあんまり印象がなかったが、この日は近距離だったので
ボーカルの佐野遊穂の天然っぽい少女らしさを間近に見せ付けられることとなった。
彼らはトラッド風味があり、1曲あったフェアメ[トの様なエレクトリック・トラッドは
とっても自由な感じで素晴らしかった。結構ファンもいるとみえて、立ち上がる人も多く
結構盛り上ってましたね。"おいらの船"は特に大きなうねりを生んでいた。本一でしたね。
彼らは50分位演奏してたように記憶しております。佐藤良成はフィドルも弾くが、この日は
Rockが鳴っていなかったので彼のギターが妙に気持ちよく感じたのでした、マル!

日も落ち始めた頃にJesse Harrisが登場。パーカッションと彼のギターでの演奏だ。
常日頃から彼の歌が苦手と公言しているワタシだが.....やはり彼の歌に気持ちよくなることは
ないのです。どうしても気持ちを込めて歌っているように聴こえないのが大きな要因だ。
魂の咆哮系ボーカリストを好むワタシが、抑揚の無い彼の歌いっぷりに惹かれる事はない。
残念ながら音楽は嗜好品ですから、好きな人が聴けばよいでしょ。ワタシは耳をふさぎます。
おおはた雄一が何曲かで加わったが、この時の彼のスライド・プレーはとっても良かった事は
一抹の清涼剤でした。呼ばれもしないのにアンコールで出てきたのは、フェスのタイトルが自分の
曲を使用しているという特権故か。寒くなった体を温めながら、トリのJoe Henryを待ってました。

Joeは金曜日に続いて2度目ということで新鮮味は薄れたが、彼の音世界を堪能しました。
寒い中フェスなのに80分もやったのは、今回の目玉が彼だったということを現していました。
ピアノは2曲と横浜より2曲少なかったが、時間を考えれば、他は同様のプログラムで
行なったに違いない。その違いが分からない自分はチョット問題だろうが(爆)。
フェスでありながら競演が最後に無いという寂しさはあるが、寒い中、見るほうもやる方も
良く我慢したって感じです。それ位寒かった。6,000円というリーズナブルな価格がもっと
評価されるべきフェスでしょう。ショーケース的に見ても悪くないと思います。
来年もやるのならメンツも良く考えて、マンネリにならないようにしないといけませんね。

冷えた体を温めるべく、これ以上酒も飲まずにお風呂の待ってる我が家へ一目散で帰りました。
 
コメント (3)