民主党内閣も一ヶ月が過ぎ、新聞紙面でもその評価が見られるようになってきた。
そんな中で注目を浴びているのが前原国交相大臣だ。早々の八ッ場ダム建設中止に端を発し
高速道路の不要な4斜線化の中止、ついには日本航空の再建にも自主再建を促し出した。
デルタやアメリカンの援助ではなく、金融機関の債権放棄を含んだ自主再建を選んだのには
びっくりしている。世界的に見て他国の資本がナショナル・フラッグに介在することも珍しくなく、
JALもその道を歩むものと思っていた。ただJALの根本問題が年金や路線にあるなら
ただ資金繰りが済めば良いのでは変わらない。民主党的なやり口だが悪くは無い。
それと共に羽田を日本のハブ空港とし、アジアの諸国との競争力を高める案も確かな見方だ。
本来なら関空がその役目を果たすはずだったが、駐機料や離発着料の高さから外国キャリアは
直ぐに逃げ出し、韓国の仁川がその獅ンを享受している。成田は開港するに際し、近隣対策から
24時間体勢を放棄しており、羽田が滑走路を増やせばその役目を担うのは必須であったはず。
それ故の羽田発アジア近隣諸国(韓国、香港等)への順次路線復活。しかしモリケン知事から
クレームが付けば、すぐに現地に赴き日中は成田中心を明言し、相手に塩を送るしたたかさ。
前原大臣、さすがに民主党党首に一度は上り詰めただけの逸材だ、しかも対応が早い。
今は鳩山政権だが、いずれは再び岡田さんとともに民主党のリーダーとなる器と見ている。
しかし羽田のハブ化はワタシのような旅人にとっては朗報である。仕事帰りに飛べるのは
時間の有効活用としては最適なのだが、現在の成田では20時以降に飛ぶのはハワイに
オーストラリア、そしてエールフランスのパリ深夜便位のもの。それでも21:30位が最終だ。
海外では1:00位までは平気で飛ばしている。ハブ空港になるには乗り継ぎの時間も必要だし、
それ位まで飛ばさないと意味が無い。そして朝も早い24時間空港は野宿も可能で嬉しい(笑)。
本日の新聞では、JALはアジアの近距離は自社便ではなくアジアのLCLとコードシェアを
考えているとのこと。ついに来るかオープンスカイ。現在、日本に発着しているLCLは
ジェットスターにマカオ航空のチャーター便位のもの。エア・アジアやタイガー・エアが
茨城などではなく成田や羽田に発着する日もそう遠くないのかもしれない。