『き楽寄席』翌日は、takeさんが案内を買って出てくださり、皆で金沢の街をそぞろ歩きました。
今日の着物:笹柄大島(きむらで買ったのんを洗い張り・仕立て直し)
今日の帯:麻雀牌リバーシブル二部式帯(昨日の帯の裏)
今日の半襟:白塩瀬半襟(うちにあった)
今日の帯揚:白地飛び絞り(きむら)
今日の帯締:薄緑三分紐(きもの・なかむら)
今日の帯留:サイコロ(竹蔵龍)
今日の簪:赤花蜻蛉玉(玉やふちこま)
今日の足袋:黒地古典柄(まねきや)
今日の草履:酒袋台すうちゃんお見立て花緒(松屋)
帯は昨日締めていたのの裏。リバーシブルって旅行に便利ですね。着物は昨日と同じですが、今日はゆったり着付け。昨日は舞台に上がるということで(私にしては)きっちりと着付けていたのですが、今日は歩くし暑いし、衿元をがばちょと開けて風が通るようにしました。
まずは朝、ロビーで待ち合わせ。わたくしは昨日の疲れと酔っぱらいでぎりぎりまで寝ていたのですが、みなさんは朝からお風呂に入ったり、フリマをのぞいたりなどしてたみたい。さすがですわ。
別行動のinugaoさんともロビーで会いました。今日は軽快なお洋服姿。
まずは東の茶屋町へ。昔ながらの街並みの残る通りを散策していると、お嫁さんが写真を撮っているところに通りかかりました。角隠しに、黒い振袖。伝統の衣装が街並みに映えて、なんてステキ。
傍らでお嫁さんを撮ってた、妹さんかしら御友達かしら、この方お召しの振袖も、とても精巧な加賀友禅で見惚れてしまいました。親族らしき方々の黒留袖もとっても綺麗で…さすが金沢、という感じ。
いいものみたわね~♪と、にっこにこのことりちゃんとにっぽんちゃん。
chachaさんご夫妻は、ご主人も着物で。夫婦で着物、いいなあ。
それにしてもいい天気。mikaさんはうちわを現地調達していました。
この界隈は和雑貨の店が軒を連ねていて、もう引っかかりまくること。わたくしはてぬぐいと脂取り紙を買いました。住んでいた頃はこの街を昼間ゆっくり歩いたことって、そういえばあまりなかった気がします(夜に飲み歩いたことはあったが)。こんな、いいとこだったんですねえ。
休憩所になっている町屋で一休み。涼しい風が吹き抜けていきます。
この天井のひらひらは『燕よけ』なんですって。ボランティアの解説員の方がおしえてくれました。
観光の通りから少し外れると、住宅と商店が混在しているとおりになります。黒光りしてる看板を出してる酒屋さんや、『髪結い』さん、獅子頭のお店。このお店は『面』やさん?なんのせ、なんか懐かしいので並んで写真を。
takeさんに連れられて、浅の川沿いに主計町方面を歩きます。
間口の狭い町屋がずらっと並んでいます。そのうちの一軒の軒にこんなのんが
この家には昔、アメリカ人の彫刻家さんがお住みだったとか。今はその方は亡くなられ、べつのひとが住んでいるのだけど、その名残がこういうところに残っているのですね。地元民takeさんの解説でいっそう味わい深く。
浅の川にかかる木の橋『梅の橋』にて、記念写真。
歩き回っているうちに、あっという間にお昼ご飯の時間になりました。兼六園下の『さくら茶屋』に着くと、ランチから参加の桃葉さんがすでに待っておられました。
わーい、ごはんだーい♪
いろんなものがちょっとづつ入ってて、どれも美味しかったです。
ビールもいただいて、話に花が咲きます!
おなかも満ちて、さぁこの次は?期待に満ちて歩くわたくしども。
まずtakeさんが連れて行ってくれたのは『クラフト広坂』。金沢の伝統工芸品といえば加賀友禅や九谷焼が有名ですが、実はそのほかにも加賀毛針とか、水引細工とか、手毬とか、いろいろと手仕事の伝統があるのです。ここにはそういうものが一堂に会してあり、だけでなくその技を応用したセンスいい小物もあって…わたくし、携帯用のお針道具、買っちゃいました。
次はいよいよ21世紀美術館!ここはわたくしが金沢を出てから建ったので、あまりなじみがなくって楽しみでした。
一番のお目当てはコレ!『プールの部屋』
お庭のプールから下を見ると、水の中にわたくしどもが~。
中に居るわたくしどもからは、カメラマンオットはこのように見えており。不思議な空間。現代アートって、面白い。
そのほかにも、大量の窓枠を組み合わせたオブジェやサラサラの塩を床に撒いて絵を作っているアートなど、ヘンなものがいっぱいの21世紀美術館でした。
石造りで、上がぽっかり吹き抜けになっている部屋(これもアート)で一休み。たっきいさんmayさんご夫妻の仲良しぶりがかわいい。
それから、新竪町のアンティーク着物&カフェの『畳世』へ。小さいお店でしたが、takeさんが予約してくださったおかげで貸切に。一休みして甘いもんいただきつつ、お店のアンティーク着物や帯を眺めたり、またひとしきり話に花を咲かせたり。
もう一軒、同じく新竪町のアンティークやさん『布くや』さんにも連れて行ってもらいました。
ここではわたくし、象牙細工の帯留めに目がハートになり。ホオズキを模してあるのですが、実物をそのまんまちっちゃくしたって感じの精巧さなのです。しかしこれ、お値段がついていない…。おそるおそる訊いてみましたら『売り物ではない』のだそうです。「20年前くらいに求めたときの値段が50万円くらいなのよ」とのことで…はっはっは、煩悩の起きようがない値段にかえってさっぱりしちゃいました。
そのあといくつか手ごろな帯なども見せてもらったのですが、脳裏にホウズキがちらついたおかげでここでは買い物せず(いつのまにか財布の中がとても淋しくなったせいもあるのですが)。
みなさんそれぞれいろんなものを見て、楽しまれた様子。
そうして、あっというまタイムアップ。楽しい金沢キモノ散歩が終わってしまったのでした。
短い時間でほんとうに要領よく金沢を案内してくださったtakeさん。どうもありがとうございました。さすが地元民、さすがキモノ好きという感じのプロデュースで、一味違った金沢を見ることができたと思います。友達も喜んでくれたし、わたくしにとっても金沢再発見でした。ほんとうにありがとう!
いやほんま、あらためて金沢という町の魅力に触れて、ぜひまたこういう旅がしたいと思ったのでした。ほら、前の日にひろちゃんが東山にお店を出すって言ってたじゃん。だから、東山に宿を取って『自由軒』かどっかでゴハン食べて、ひろちゃんとこで二次会パーティーしたらどうかしら。みんなで銭湯行って、お部屋で補正のみせやいことか、したら楽しいよ。
…などなど、早くも次回『大人の修学旅行』の構想も沸いていたりして。
takeさん、そしてみなさま、そのときはまたよろしくね☆
そして…最後になりましたが、『き楽寄席』『キモノ散歩』ふつかかんに渡ってカメラマン&運転手をしてくれたオット。いつもありがとう、すぺさるさんくすです。またよろしくねー。
生活指導の先生もいないので消灯時間を過ぎても
女子のディープな話ができるのね(笑)
エンドレス・ディープ・ガールズトークナイト!
枕をくっつけてお布団敷こうね♪
・・・酔いつぶれないようにしナイト!
054さんの写真でその思いが更に倍増!
ホント皆様にお世話になり
楽しい旅が出来ました。
いいね!大人の友達・大人の旅って。
幸せをググッと噛みしめております。
こちらこそ、『前掛けの儀』やら『小拍子伝授』やらのお茶子の後見から、翌日のお散歩まで、いろいろとありがとう~。
ほんと、大人の友達ってステキです~。
大人になってて良かったよねー。ますます幸せを味わいたいと思うこのごろですわ。
お顔は隠してあるけど、満面の笑みなのがわかりますね。
「大人の修学旅行」ぜひ参加したいですわ!
ええもう、隠しちゃうのが惜しいほどの満面のにっこにこ連続でしたのよ。
金沢、綺麗だし美味しいしほんとうにいいとこ。
是非実現させたい、大人の修学旅行です。