トンボ玉作家のふちこまさんが半年ぶりに名古屋におみえになりました。
前回の『おとなのひなまつり』に続く、ふちこまさんを囲むキモノ乙女の会第2弾、はじまりはじまり~。
今日の着物:雪輪夏お召し(ぽんごちゃん)
今日の帯:ツインお釜のおすピー昼夜帯(すうざんや)
今日の半襟:紫楊柳クローバー刺繍半襟(るびーぶる)
今日の帯揚:白地に飛び絞り紅葉帯揚(きむら)
今日の帯締:黒に赤三部紐(ふちこまさん)
今日の帯留:蛇戦国玉(ふちこまさん)
今日の簪:金巻きトンボ玉(ふちこまさん)
今日の足袋:紫ユキウサギ(まねきや)
今日の草履:パナマ台青花緒(松屋)
まずは、丸善の『トンボ玉・ランプワーク展』へ。
エスカレーターを降りると、目の前の喫茶室でtomoさんとmayさんが一休みしていました。
なんとtomoさんはすでにお買い上げ。
三重県在住のトンボ玉作家さん、川北さんの作品。季節を移した繊細な作品が多くてわたくしも大好き。そしてこれは…かわいいっ。面白いし、いいわ~。
「葉さん好きそうだと思って、先に買っちゃったー。まだ色違いがあったわよー」
「他にもたくさん、すっごい素敵よー」
期待が高まります。こうしちゃいられないわ。おしゃべりもそこそこに、ひとり展示場へ急ぎました!
さて、展示場。うわーーー。すごいーーー。
お久しぶりのふちこまさんに、挨拶もそこそこにやっぱり作品に見入ってしまいます。うつくしいものが、一堂に会して・・・迫力です。
そうしているうちにずずさん・おーこさんもみえて、やっぱり魅入られ、見入っています。
季節は9月の頭、難しい季節をみんなそれぞれに着こなしています。良いわぁ華やかで。
ちなみに、mayさんの帯留は前回もとめたふちこまさんの作品。ゴージャス着物にも合いそうだけど、カジュアル着物にもすっきり馴染んでmayさんカラーですわ。
あれもいい、これもいい、ああみんなすてきーーーと皆が逆上している中、おーこさんは早々に「わたくしは、これ」とお気に入りを決めていました。
綺麗な深い緑色、繊細な細工。小さな玉の中に奥深い世界が広がる…ふちこまさんの面目躍如な作品。しっとりとしたたずまいは、おーこさんの雰囲気にぴったり。
わたくしはと言えば…前回からずっと気になっていた『ねじねじ帯止め』を手に取ったり、置いたりを繰り返していました。
確かにいいんだけど…改めてみると、なんだか大きすぎるような気がするのです。今は薄いものを着ているからなあ…袷のたれもののボリュームなら釣り合うけれど…うーん、何だかよくわからないわ…。
迷いつつ、ぐるぐる。川北さんや、ふちこまさんの御主人小暮さんや、他の方の作品も手にとって見たり…けれどもやっぱり『ねじねじ』に戻っていくのです。
傍らには、それよりもだいぶ小さい『ねじねじ』もあり。今のコーデならこっちの方がいいのかなあ?でも、袷ならぜったい大きい方、似たようなのをふたつ買うのももったいないし…などなど、心は揺れます。
さらにヘタレにも、その上の朱色の玉にも心が揺れたり・・・あああっ。
「葉さん、今のコーデでも大きい方が映えるわよ」
ふちこまさんが、横からアドバイスして下さいました。
「そう?…帯周りだけ見てもわからない…全身映る鏡で見てみて良いかしら?」
会場を出たところに、全身鏡があり。『大きいねじねじ』を持って、ダッシュです。
・・・ほんとだ。全身で見たら、バランス別に変じゃない。むしろ、涼しげなのにゴージャスになるわ。
陥落。心が決まりました。やっぱりでかい女はでかいもんをつけにゃーねー。
心が決まりきちんと自分のものにすると、自然とにまーーと笑えて来ちゃいます。うれしいなあー。
向こうではmayさんも「にまーー」としておられます。今日はみなさんに勧めるのに熱心で「買わないかも?」とか言ってたmayさん。でもやっぱりさすが。
川北さんの牡丹!なんて繊細で緻密な…。しかも、ちょうちょだわ。
「このちょうちょにヤられたの~」とmayさん。
川北さんをかこんで、「にまーー」シスターズで記念写真。
さあ、そろそろ時間です。宴会に行きましょう!
場所は前回と同じ錦の名店『加寿也』。さぁ、どんなお料理を作ってくれるでしょう!期待が膨らみます。
加えて、今日の宴の目玉はこれ!
ふちこまさんの御主人・小暮さん作のコアガラスぐいのみにてお酒を飲もう!
右上のひとつは前に求めたわたくしの家宝、あとはふちこまさんが御自宅で使っていらっしゃるぐい飲みを貸して下さいました。
お酒は、開春の活性にごりと龍勢の純吟無濾過生を用意。活性にごりはシュワシュワで飲みやすく、龍勢はしっかりした味わいのお酒。注いだ眺めも違います。
朧の桜と、冴えて浮かぶ桜…。
「小暮さんの器を実際に使えるなんて~」
おーこさんが感激しておられます。実際にトンボ玉を作り、ガラスを扱っておられるおーこさんには、この器がどれほどの技術と精魂を要して作られたものか、身にしみてわかるのですね。経験があるって、人生を深くするなあ。
そして、お料理。突き出しに続いて、お豆腐の石ラー。
そして、秋の味、秋刀魚がいろいろに。
なめろう・塩焼き・柔らか煮。
なめろうは『ザ・酒の肴』とも言いたいような味わい、生姜と葱、それに味噌の風味が秋刀魚の味わいと一緒になってお酒を呼びます。
塩焼きは…これ、実は半身。見た目は一匹なのに裏がない。女子を気遣ってくださった一品。家庭ではできないかりっふわっの火加減も嬉しく。
柔らか煮は甘辛い懐かしい味、骨まで食べられちゃう。
そして、鱧二種。
なんて嬉しい松茸と鱧の土瓶蒸し~♪松茸の香りは秋の空気を連れてきますね。鱧は骨切りも鮮やかに舌に嬉しく。
鱧南蛮、鱧の滋味と板さん謹製南蛮酢&タルタルソースのハーモニーが!
「うわ、おいしー」「きれー」御馳走いただきつつ器愛でつつ、あれやこれやと話に花が咲き。
着物の話、トンボ玉の話、家族の話、料理の話、お酒の話、そのほかにもいろいろいろいろ…話はつきません。
おまけで板さんが出してくれた牛肉のたたきは舌がとろけるようだし。
器はお酒を入れてますます存在感を増すし!
いや実際コアガラスの器、こんなに繊細なのに、持った感じは案外しっかりしていて、使っていてあやうい感じがしません。飾るものでなく、実用のものなのですわね。そういうのがわたくし好きなのです。
そろそろおなかもぱんぱん、時間も…という頃になって、板さんがやらかしてくれました。
ほっかほかの豚汁に続いて、豪華海鮮丼!こ、これはゴハンよりも上に載っている刺身盛のが多いくらいだわっ!
新鮮なお刺身の数々、板さん製イクラ…これは、コレを肴にまだ飲めということだなっ!!
わたくしは取り乱してお酒の追加を頼みましたが…ふちこまさん以外のみなさんは電車の時間があるということで、海鮮丼はお持ち帰り。記念写真を撮って、名残を惜しみつつ家路を急いだのでした。
わたくしどもはもちょっと飲みました・・・(笑)
美味しい楽しい、濃密な時間でした。
ふちこまさん、またしても素敵な作品をどうもありがとう。御主人にもよろしくお伝えくださいませ。またあっちかこっちで会いましょう!
板さん、またしても美味しい料理をありがとう。みんな満足してくれてわたくしも嬉しい。おかみさん、おそくまでありがとうねえ。
カメラマンオットは宴会の途中で現われて、食事もそこそこに写真とってくれました。すぺさるさんくす。
そして、共に時間をすごしたキモノ乙女のみなさま。いい時間でしたね♪宝物も手に入れたし!また、一緒にいろいろ楽しみましょう!ありがとうーー。
英君の会には又私もお着物でエンジョイしたいと思ってますわン^0^
しかし、板さんの海鮮丼・・・
やられてしまいますわね^^;;
時々、土日にも休日があるのですが、
今回は残念でした…。
迷ったんですが、合流が1時間遅れになると…^^;
本当に申し訳ないです;;
とんぼ玉、美しいです。
写真からも美しさが伝わります!!!
眼福ですね♪
楽しい仲間とうつくしいもの&おいしいもの。
これがそろえばもう、向かうところ敵なしですわ♪
板さんにはいつも、うれしくやっつけられるのです。まりんか☆さんも、ぜひやっつけられにいらしてくださいましねー。えんじょい♪いたしましょう。
>まめさん
前回ざんねんでしたから今回は!と思ったのですが、またしてもお会いすることはかなわずざんねん2でした。
でも、生きてればきっと会えますわ。
トンボ玉、写真もステキですけど実物の迫力はそれはもう。
そして、乙女宴会にはぜひにも参加なさってね。またお誘いいたします♪