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キはキモノのキ

キモノ‥愛してます

結婚式に出席

2009年11月29日 | 今日のキモノ

 3週間も前のことになりますが、年若い友人が結婚することになり、式披露宴に招かれて行ってまいりました。フォーマルキモノは久しぶりで緊張します。髪もふだんの『なんちゃって耳かくし』ではナンなので、会場の美容院で結ってもらいました。
   
 今日の着物:振袖反物仕立ての訪問着(店じまいの呉服屋さんで買って「まゆ」で仕立て)
 今日の帯:丸帯直し袋帯(きむら)
 今日の半衿:白ちりめん半衿(長じゅばんについてた)
 今日の帯揚:礼装用白帯揚(前から持ってた)
 今日の伊達衿:礼装用白伊達衿(前から持ってた)
 今日の帯締め:礼装用白金帯締め(前から持ってた)
 今日の帯留め:ねじねじトンボ玉(玉やふちこま)
 今日の足袋:杵屋白足袋(広島の杵屋)
 今日の草履:佐賀錦金襴草履(前から持ってた)

 今日の着物、このつい2~3日前に『和裁工房まゆ』さんから仕立てあがって届いたもの。間に合いましたー。

 それは夏の終わりのこと、仕事仲間から「主人の母が懇意にしている呉服屋さんがこんど店じまいするってことで反物を処分しているの。見に行かない?」と誘われまして。二つ返事でOKし、彼女に連れられてお店に入ると、畳の上には仮仕立て状態の振袖ばかりが重ねてあったのです。
 振袖では・・・と思っていると店主のお婆ちゃんが「お袖1枚で2枚お袖を取って、余った一枚を帯に作ったらいいのよ」と。おお、それはステキだ!と一気に心が動きました。
 そう思って羽織ってみると、さすが振袖、柄が大きい。普通の訪問着にはなかなかない感じも気に入って、無茶無茶安かったし、一枚求めて。
 そして、ネットで見つけて前からお世話になっている『まゆ』さんのお仕立て1万円キャンペーンを利用して仕立て・・・今日の日を迎えた、というわけでした。

 更に帯はこの前『きむら』に行ったときに見つけた丸帯、袋帯二本にしてもらって常連さんマダムと分け合うことにしたもの。これも最近仕立てあがって今日が初着用です。
 ちょっと古典的な柄の訪問着にモダン柄のアンティーク帯がいい感じに合ってる!と自画自賛しつつ。
 
 フォーマルキモノをランクアップする、ふちこまさん作のトンボ玉もばっちりだ!

 結婚式場は大きな湖を望むきれいなチャペルでした。
 年若い友人、今日はやっぱり特別に綺麗。初めてお会いする新郎は、『笑福亭たま』さんによく似たイケメンでしたー。
 
 イケメン新郎はファイヤーマン。披露宴には同僚のひとがかけつけて、余興で救助活動のデモンストレーションをやってくれました。
 

 ファイヤーマンズ、このあとふんどしいっちょになって組み体操の人文字で『おめでとう』を作ったりしたのですが、それは会場の後ろの方だったから写真が撮れませんでした残念。
 って、残念がってたのは同じテーブルでは私だけで…そのほかの彼女の友人はうら若いお嬢さんたちでしたので、半裸の男どもを見てけっこう引いてたみたい。ああ、年をとるとはこういうことなのね…と我が身を省みたことでありました。

 それはともかく、いろんなひとの祝辞やご両親の謝辞、スライドで映されるふたりの歴史など…『夫婦になる』ことって不思議なことだなあと感じたのでした。これまで他人だったのに、これから誰よりも近しい関係になっていくなんて。
 「神が結びつけたもの」という司祭さんの言葉、確かにこれはなんかどっかそういう超越的なものの仕業という感じがします。不思議だなあ。

 
 とてもいいお式でした。綺麗なかっこもできたし、美味しいものいただいて、幸せなひとを見る。私も幸せな気持ちになったのでした。
 おふたり、お幸せに。  


葉っぱ訪問着で『忠臣蔵』

2009年11月18日 | 今日のキモノ
  10月25日はエンタメの女王にっぽんちゃんにお世話いただき、御園座に歌舞伎の『忠臣蔵』を見に行ってまいりました。御一緒してくださったのはもちろんにっぽんちゃんにmayさん、そして大阪からこあらちゃんが来てくれましたー。
 
 今日の着物:葉っぱ訪問着(きむらの着物、オーイワさんにいただく)
 今日の半衿:隈取刺繍半衿(ヤフオク凛の半衿)
 今日の帯:小豆色芭蕉模様昼夜帯(mikaさんにいただく)
 今日の帯揚:蝶模様モスピンクハギレ(きむら)
 今日の帯締:紫桃金平組(母に買ってもらった)
 今日の足袋:薄紫銀杏模様足袋(京都分銅屋)
 今日の草履:畳表龍村花緒(松屋)
 今日の根付:シェル葉っぱ(覚王山の材料やさん)
 今日のバッグ:古布紫がまぐち(島工房)

 この着物、ずーっと前に『きむら』で見て、目をハートにしていたのです。でもその後、きむらの常連のお客様オーイワさんがお買い上げになったと聞いて、がっかりしたりほっとしたりしていました。恋しい着物も知っている方のところにあると思えばなんだか心安らかになりますもの。
 …の、その着物。「葉さん着て」とオーイワさんがくださったのですっ!!なんてうれしい~~申し訳ない~~うれしい~~~。どう御恩に報いれば…というわたくしにオーイワさんは「もう、大事に着てくだされば」と仰るのみ。あああ、ありがたい~~。

 これはもう、大事に大事に着なければっ!!と、洗い張りして自分サイズに縫い直し。今日という日を迎えました。
 サイズは自分サイズだけれど、お袖はいただいたそのまんま、長めにしてあります。それで、それに合わせて長襦袢も作りました・・・といってもコレも得意の『洗い張り・仕立て直し』ですけど。

 そして、今日お披露目。訪問着ですもの、やっぱりハレの日におろさねば。
 でも、あまり仰々しくならないよう、帯はあえて昼夜帯。これもいただきもの。mikaさんありがとう、出番多いですコレも。
 はからずも頂き物で着物帯と揃っちゃいました。人の情けが身にしみるコーデです。

 mayさんはお嫁入りのときにお母様が持たせてくださった訪問着だそう。豪華だけどしっとり、季節に良く合っています。上等紬のイメージが強いmayさんですが、やわらかもんも似合うじゃん。
 こあらちゃんは大島に銀杏の帯。銀杏は今日『お軽と勘平』を演じる仁左衛門サマの紋だとか…さすが、詳しい方のコーデです。ぁ、そいえばわたくしも足袋が銀杏・・・でもこれはかえって仁左衛門サマに失礼ではっ(汗)。

 
 始まる前に、幕間でいただくお昼ご飯を予約。休憩時間が短い御園座では必須です。
 
 席は一番安い三階だけど、通路の前なので他人の頭が気にならない良い席でした。

 幕が開き、仮名手本忠臣蔵が始まります。人形浄瑠璃として誕生したこの劇、まずは人形ぶりに舞台の上で固まった登場人物が、せりふを言うほどに人間になっていきます。
 私たちが見る午前の部は、塩冶判官がいかにして高師直の恨みを買ったか、という『兜改め』から『松の廊下』そして『判官切腹』、最後はお軽と勘平の『道行』という、物語の前半。ドラマなどで見る『忠臣蔵』との異同が面白かったです。こっちの方がすごっく泥臭い。

 絵に描いたようなベタなヤなやつ高師直の腰ぎんちゃく鷺坂伴内が動きといい表情といい笑い転げちゃうほど面白い…と思ったら演じているのは片岡亀蔵でした。
 前に『法界坊』のスケベ番頭で爆笑させてくれたのも、シネマ歌舞伎『らくだ』で腹の皮よじれるらくだをやってくれたのも、このひと。役者の名前には疎いわたくしも、亀蔵は覚えたわ。

 さて松の間刃傷のあとお昼ご飯、塩冶判官切腹の後はコレ
 
 こあらちゃんに御園座名物最中アイスを召し上がっていただかねば!
 …って、わたくしはビーーーール!!だって、会場内暑くてのど渇いちゃったんですものう。

 そして終幕、仁左衛門サマの凛々しい勘平を堪能し、忠臣蔵昼の部は終わったのでした。あー楽しかった。できれば討ち入りまで見たかったけれど、それはまた今度のお楽しみにしましょう。

 
 出口で記念写真。楽しかったねー。
 このあとは近くのティールームでおしゃべりし、歌舞伎ファンこあらちゃんにっぽんちゃんからいろんな話も聞かせてもらって、フルに楽しんだ一日が終わっていきました。

 にっぽんちゃん、貴重なチケットをありがとうー。とっても楽しみました。またよろしくねー。
 こあらちゃん、遠くから来てくださって嬉しかったです。こんどはそちらでお会いしましょう。
 mayさん、この前もこのあともなんだかんだと御一緒いただき、幸せですわ。
 みんな、また一緒に遊びましょうねえ。ああ能天気な人生。

『谷六寄席』へGO!

2009年10月03日 | 今日のキモノ

 先週の土曜日、大阪の谷町六丁目『ほっとすてんしょん』で月いち開催されている『谷六寄席』に行ってまいりました。贔屓の笑福亭小つる師匠の寄席です!
 
 今日の着物:銘『ネットアイドルがお尻をキモノ(後述)』(ヤフオク)
 今日の帯:菊紅葉昼夜帯(すうざんや)
 今日の半衿:市松菊ハギレ(白鳥骨董市)
 今日の帯揚:草色雪輪模様ハギレ(すうちゃんより)
 今日の帯締:草色昔模様三分紐(祖母のもの)
 今日の帯留:シェル・アクア(竹蔵龍)
 今日の簪:赤花トンボ玉(玉やふちこま)
 今日の足袋:小花柄足袋(まねきや)
 今日の下駄:葉柄台緑花緒(松屋)

 今日の着物、久しぶりに着ました。単ものは手持ちが少なくって。
 実はこの着物にはちょっと思い出があって…。


 むかしむかし…というほどでもない3年前の5月。ヤフオクで落としたてのこの着物を着て、初めて『きむら』に行ったときのこと。みんなでわいわいと着物を広げ散らかし掘っていてわたくし、欲をかいて下の方も引っ張り出そうと腰をかがめたところ

 「ビリーー」

 とすごく不吉な音がしたのです。
 そうです、ビリーが来たのさ。いやあああ。慌てふためくわたくし。触ってみると、洒落にならないくらいぱっくり行っちゃってる。古着はこれが怖いんです。小さい着物を無理無理に来ているせいもあるしー。いやだどうしようーーー

 そしたら、その場にいたうまこさんが涼しいお顔で「大丈夫、縫ってあげるから」と、ちくちくして救ってくれたのでした。↓証拠写真
 
 そのときうまこさんとはほとんど初対面。でもHPはずっと前から拝見していてあこがれていた方だったのです。その、ネットアイドルがわたくしのお尻を!申し訳ないやら恥ずかしいやら、嬉しいけれどもどうしようなひとときだったのでした。


 という思い出のあるこの着物を身にまとい、会場の『ほっとすてんしょん』でmikaさんを待っておりましたら…mikaさん、なんか蒼い顔で登場です。
 「えらいことになりました……お尻が」
 振り向いたmikaさんのお尻がぱっくりと。まああ。もしかしてこれ、わたくしのこの『ネットアイドルがお尻をキモノ』の呪いでしょうか?
 かつての日を思い出しつつ、今度はわたくしがmikaさんのお尻をちくちくいたしました。祓いたまえ清めたまえ。
 mikaさん、こんどはあなたの番よー。そのキモノを次に来たとき、お連れの方にきっとビリーが来るわ!

 
 さて閑話休題、谷六寄席。
 お囃子とともに登場しますは我らが小つる師匠です。
 一席目は『ぜんざい公社』を改作の『独立行政法人ぜんざい機構』…時代に合わせてお役人のおちょくり方法もちがうやろ、というわけで。
 いつの時代もお役人に右往左往させられるさまに笑いつつ、ぜんざい食べたくなりました。
 二席目は『道具屋』。おまぬけくんの話は楽しいー。
 そして、中入りをはさんで小つる師匠と語る会。落語の話、襲名の話、新世界の話などなど話は多岐にわたって楽しい~。あっという間に時間が過ぎました。
 
 会が終了後、記念撮影~♪
 この谷六寄席、月に一度第4土曜日に開催されているとか。14時開演は日帰りできる時間帯、また行きたいなーと思いました。よかったら一緒に行きましょう!今のところお客さんが少ないので、小つる師匠とがっつり話もできてとってもお得ですわ♪

 さて、落語の後は。
 
 別件で大阪に観劇に来てたにっぽんちゃんとmayさんと合流して、mikaさん行きつけの『味富』さんへ。mikaさんご主人もお店から参加。
 
 mayさんの、行きつけの呉服屋さんにいただいたというキモノ用前掛けがいい感じ!
 ビールで乾杯の後は『東洋美人』などのひやおろしを楽しみつつ、美味しい肴に舌鼓を打ちました。いつもmikaさんのブログで拝見してたあの『絶品鯖のきずし』をいただけてしあわせ~。おしゃべりにも花が咲きました。
 
 楽しい時間はあっという間に終わる…。
 
 さよ~なら~~どうもありがとう~~

 mikaさん、美味しいお店に連れてってくれてありがとう!mayさんにっぽんちゃん、またよろしくです。
 そして小つる師匠、つぎはぜひご一緒に呑みましょう~。でもその前に金沢でお会いしますね!

 キモノで落語とお酒。いつもながら楽しい一日でした。

 

 


 


名古屋平成中村座!

2009年09月27日 | 今日のキモノ

 先週のこと、mayさんと『名古屋平成中村座』に行ってまいりました!
 演目はエンタメの女王にっぽんちゃんおすすめの『法界坊』です。さらに、ないことに席は『松』!花道近く、前から4列目の席!!
 こんなセレブな芝居見物ができるのは、生涯初めてです。気合いを入れて、テーマは『おセレブ』でコーデいたしました。
  
 今日の着物:雪輪紋京紫縮緬色無地(ヤフオク)
 今日の帯:亀甲菊柄昼夜帯(ヤフオク)
 今日の半衿:源氏香刺繍半衿(きむら)
 今日の帯揚:クリーム色秋草模様ハギレ(大須骨董市)
 今日の帯締:黄緑細め帯締(祖母のもの)
 今日の帯留:ねじねじトンボ玉(玉やふちこま)
 今日の足袋:杵屋白足袋(広島杵屋)
 今日の草履:畳表台龍村花緒(松屋)
 今日の簪:赤花トンボ玉(玉やふちこま)
 今日の鞄:紫古布がまぐち(島工房)

 おセレブ…と言いつつ着物と帯はヤフオクの数千円ものですが(汗)、何と言ってもふちこまさんの『ねじねじトンボ玉』♪初使いです。これでコーデが数レベルアップ!と思う。
 

 更に、足元は松屋でキヨブタの畳表。もうすっかり心はセレブです。着物は3000円でも。
 

 名古屋平成中村座は、名古屋城の中に小屋掛けしています。近づくと、のぼりがずら~り。
 
 チケットを見せて門を入ると、塀の中はたいへんな賑わいでした。おみやげ物やさん、おべんとやさん。
 でも、思ったよりもキモノの人は多くありません。初日は玄人さんみたいな方が沢山みえたそうですが、中日だとだいぶ落ち着いたのでしょうか。それでも昂揚した人が沢山いると気持ちも浮き立ちます。


 「いやほんがいど」を借りて、さっそく中に入ります。


 思ったよりも小ぢんまりとした造り。私たちの席は前から4番目なので、ほんとうに舞台が近い。座る席ですが座椅子がわりと間隔を取って置いてあるので楽ちんです。さすが『松』席。おセレブ気分で扇子をぱたぱた…けっこう暑いんです。

 いよいよ幕が開きます!ほんとに近いなあ~。着物の模様や細かな表情の変化までくっきりと見えます。
 おセレブ気分でうっとり~…している間もなく、舞台ではお下劣ギャグが炸裂!ドリフのコントを思わせるぶっちゃけたシーンの連続!そうそう、江戸時代の歌舞伎は庶民のエンターテイメントですもの、オツに澄ましてなんかいられませんわ。
 美女お組を巡る恋の鞘当、お家再興のお宝『鯉魚の軸』をめぐるやりとりの間に散りばめられるギャグ&アクション。それが朗々たる滑舌とびしっと決まった所作にて繰り広げられる、それはもう最上のエンターテイメント。
 笑い転げた前半から、後半に至ると舞台では早変わり・ひとり二面の演じわけなどの超絶技巧が惜しげなく披露され、瞬きするのも惜しいような驚きの連続。大立ち回りの後のクライマックスでは、地の利を生かしたびっくりするような演出もあり…ふりそそぐ花びらと蜘蛛の糸の中で、「すごいね」「ほんと、すごいすごい」ただただ感動のわたくしどもでした。
 何度もカーテンコール、最後はスタンディングオベーション!夢のような時間があっというまに過ぎていきました。ホント、来てよかった!!

 
 感動さめやらぬまま、フォトナム&メイソンでハイティー。おセレブですもの。
 この三段重ねは気持ちが飛んでないとなかなか注文できません(笑)。紅茶はダージリンのファーストフラッシュ。いい香りです。
 
 あれこれおしゃべりし、途中から骨董市帰りのtomoさんも加わってさらにおしゃべり。豪華で楽しい一日でした。
 
 名古屋平成中村座。本当に愉しいお芝居でした。にっぽんちゃん、どうもありがとう!

 
 


 


木綿でキモラク

2009年09月16日 | 今日のキモノ

 先週と先々週、二週連続で『キモラク』キモノで落語、してまいりました。
 落語は気楽にひょいひょいっと出かけたい感じ。そしたらやっぱり木綿、ですね!

 まず先々週の『柳家喬太郎独演会』

 今日の着物:ベージュ縞片貝木綿(和裁教室で縫った片貝一号)
 今日の帯:アザミ嬢の名古屋(金山ノスタルジックモール)
 今日の半襟:秋の味覚ハギレ(きむら)
 今日の帯揚:飛び絞りもみじ帯揚(きむら)
 今日の帯締:黒に赤三部紐(玉やふちこま)
 今日の帯留:蛇戦国玉(玉やふちこま)
 今日の簪:赤花トンボ玉(玉やふちこま)
 今日の足袋:草色水玉さくらんぼ(きママ)
 今日の下駄:畳表紫縞花緒(松屋)
 
 帯の扇子がちょいと落語を意識しております。
 
 会場は今池末広亭。『玉寿司』さんのお座敷『末広の間』。座布団をぎゅうぎゅうに敷き詰めて、マイクなしで喬太郎師匠の生声が聞ける。幸せ。
 
 はやから並んだので、一番前で聞けました。一番前なので足も投げ出せちゃって楽ちん。色違いのさくらんぼ足袋はmayさんです。

 演目は『饅頭怖い』『寿司屋水滸伝』『牡丹灯篭』。
 喬太郎師匠、歯切れ良い口調で、噺の合間にちょろちょろっと素に帰ったよな顔を見せて話すのがアクセント。なんともいえない艶のある話しっぷり♪萌えます。
 最後の『牡丹灯篭』はぞくぞくする怪談、ぴいんと張りつめた空気…のところでいきなりギャグが入って大笑い。そしてその一瞬後にはまたすぐに背筋が凍る、凄い話芸を堪能させてくれました。うん、江戸落語も良いなあ。

 
 御一緒したのはmayさん・tomoさん・ことりちゃん、そしてお洋服でにっぽんちゃんでした。
 
 tomoさんは前日求めた川北さんのトンボ玉をさっそく着用なさってました。かわいいっ。

 

 次の週は『小牧落語を聴く会』の『東西注目落語家シリーズ第3弾 春風亭百栄vs笑福亭たま』。
 この日は日頃の疲れでなんだか元気がなかったのですが、贔屓のたまさんが出るとあってはやっぱりキモラクしよう!ということでことさら楽ちんキモノです。木綿に半幅。洋服でいえばジーンズ姿みたいなもんですわね。

 今日の着物:紫縞片貝木綿(和裁教室で縫った片貝2号)
 今日の帯:八重山ミンサー梔子色(楽天 きもの・まるとも)
 今日の半衿:百合子ちゃんはぎれ(すうちゃん)
 今日の足袋:ピンク小花足袋(まねきや)
 今日の草履:酒袋台すうちゃんお見立て花緒(松屋)

 『気楽なキモノ』という気持ちだったのですが…いくらなんでも、という感じになってしまいました。やっぱり『キモノ着るからには』というある程度の張りがないとこんな風になっちゃいますわ。自戒のために曝します。
 特に髪…スプレーとかで固める気にならなかったのでピンで止めたなりだったんですが、ジーンズならともかくキモノにこれはいかんです。…帰って固まった髪をほぐして洗うことを考えるとしんどかったんだよーー。

 それはともかく。おなじみたまさんは相変わらずパワフル、そしてお初の百栄さんは、すっとぼけていて『変』!
 演目は『伝説の組長』  笑福亭たま
     『今時の作文』    春風亭百栄
     『高津の富』   笑福亭たま
     『マザコン調べ』 春風亭百栄

  たまさん、どやっおもろいやろっ!!と言わんばかりのギャグ連発。どちらも2回目に聞く噺でしたが、どちらも前とちょっと違っていました。畳みかけるような異様ワールドがどんどん展開していく『伝説の組長』…シュールです。『高津の富』は古典なのに、またしてもどんどん妄想世界にはまっていく『まっちゃん』、これはもうたまさんの独壇場!

 百栄さん、知らなかったので油断してました。じっくりほっこり行くのか…と思いきや、やっぱりどんどん変な世界が展開されていく『今時の作文』。『マザコン調べ』では『大工調べ』のあの名啖呵の調子で、イっちゃってるオバさんの奇天烈啖呵(そして息子のボケ)が炸裂。お…おかしいっ。

 お二方ともそれぞれに個性的で爆笑モノでした。わたくしはツボにはまって笑い転げましたが、古典に慣れている年配の方は大丈夫だったのでしょうか?
 こんな大胆な催しをしてくれる小牧のこの会、是非また足を運びたいと思ったのでした。…今度はも少しましないでたちで…。
 
 御一緒してくれたのはtomoさん。伊勢木綿にバティクの帯で、木綿ながらきちんとしたいでたち。わたくしヨレヨレでごめんね。また御一緒してね♪


ひさびさに『きむら』

2009年09月07日 | 今日のキモノ

 先週のこと、大阪からmikaさんが来てくれました。せっかくなので、mayさんことりちゃんも一緒に土曜日はウチで宅宴会。そして、翌日曜日には名古屋にお出かけです。お目当ては大須&『きむら』!

今日の着物:『みやこちゃん』宮古上布(きむら)
今日の帯:科布名古屋帯(きむら)
今日の半襟:絽白半襟(長襦袢についてた)
今日の帯揚:絽薄紫(金沢のえり華)
今日の帯締:薄紫夏帯締(金沢のえり華)
今日の簪:朧月(竹蔵龍)
今日の足袋:麻夏足袋(なでしこ)
今日の草履:パナマ台青花緒(ヤフオク台に松屋花緒)

 今日のコーデは『達人セット』です。どちらも去年『きむら』で求めたもの、宮古上布に科布の帯なんて、まるで着物の達人みたい~ということで。まだきむらのおばちゃんに着たところを見てもらっていなかったので、これ着ざるを得ず、というところで。
 この日はまさに夏!という感じのとても暑い日でしたが、肌襦袢も長襦袢も麻・そして宮古上布という組み合わせ、風が体を吹き抜けていってたいへん爽やかだったのでした・・・でも、暑かったけど。

 mayさんとmikaさんは前の日からウチにお泊りで。3人同じ部屋できゃあきゃあ言いながらキモノを着ました。補正とか、帯結びのやり方とか、それぞれいろいろで面白い!

 まずは大須に行って、いつも鞄をのぞく『TAO』やmikaさんが見つけた雑貨屋さん『OrganFan』を冷やかし、『ぶりこ』。

 時分どきなので、お店の前でしばし待つ。

 やっと席について一息。メニューを見ます。グリーンカレーもハンバーグのプレートも美味しそうだけど…暑いしなんか食欲ないなあ。

 というわけでこういうことに!ハートランド&夏パフェ。変な組み合わせだけど後悔なし。ぐぐっと飲んだ一口目のビールはとっても美味しかったわ♪

 さあ、そして『きむら』へ!
 お店に着くと、ぶるちゃんとお知り合いの親子連れの方がもうみえていて、にぎやかに着物をひろげていました。なんでも、『玉の輿に乗って引退した夜の街の元ナンバーワン』から、大量に仕入れたそうで…。積み重なった畳紙の中からは、ほとんど着ていないような綺麗な訪問着付け下げが続々と現れます。こ、コーフンすべき眺めだわ!!
 わたくし、秋に結婚式によばれているのです。着るキモノがないとは言いませんが、わたくしのキモノってどこか『笑える』もんで、きちんと結婚式ってことになるとなーんかふざけているの。この際、まぢめなキモノを!!
 というわけで、気になったものを選りだして羽織ってみました~。
  
 どぉ~?普通で素敵よね。まるで『美しい着物』みたいだわー。
 …とか言いつつ羽織り……いいなぁ~とも思うのですが、どうも心の琴線に触れませんの。だって…笑えるところがないんですもの…って、ちゃんとふざけてないキモノを買うつもりだったのに!でもー。
 とってもお買い得なんです、かのナンバーワン嬢は身長160センチ、それに直接『きむら』が買ってるからとってもいい訪問着なのにお値段も4万前後。すごくお買い得なんですがーーー。

 「おばちゃん・・・・やっぱり、ちょっとわたくしじゃないみたい」
 「まぁ葉さんはモノガタリがあるのが好きだからねー。こんなんはどう?」
 勧めてくれたのは、アンティークの丸帯。精巧な織が今では見られないなんともいい感じ…お値段もいいお値段(汗)…しかも、丸帯だから重くて締めづらいし…でも、これ好きだーー。

 迷っていて、ふとひらめきました。この丸帯から袋帯を2本作ったら。軽くなるしお安くなるのでは?そうおばちゃんに言いましたら、横にいたお客様のマダムが「そのもう一本わたしがいただいていいかしら?気になっていたのよ」
 その場で商談成立!願ったりかなったりで、丸帯改め袋帯、買うことになりましたー。手持ちの訪問着にこれを締めて結婚式・・・ちょっとコセイテキだけれども、やっぱりそのくらいじゃないとわたくしじゃないもんね。と自らを納得させます。

 みんなそれぞれに広げたり羽織ったり、品定めしておしゃべりして、あっという間に4時間ほどがたちました。
 この間に、mayさんはまたしてもすんごいものをお買い上げになってるし。これは、御本人のブログを見ていただくのがよろしいでしょうな。すっごいです。
 ことりちゃんも、ナンバーワン訪問着に目がハートものを見つけて、思わずお買い上げ。
 mikaさんも大島紬をおばちゃんに出してもらって、2枚を羽織って悩んでいます。「こんなん、見つけちゃったんですうー」
 
 衿先の裏に、行水使ってる女の人と、何か踊ってる女の人の絵が描いてあるー!
 常々「笑わされたら負け」と言ってるmikaさん。気持ちは良くわかります。ていうか、わたくしがコーデのどっかに『サゲ』を求めるってのはmikaさんの影響が大なのだ。
 見えないところにひそかに笑いポイントがある!これは、大きい。…んだけど、もういっちょのほうがmikaさんお似合いだし・・・・。
 悩んだ末にmikaさん、『お似合い』の方をお買い上げ。うん、たぶん正しい決断でしょう。でも、笑えるのんの吸引力はすごいよねエー。

 そんなこんなでそれぞれに買い物をして、満足と軽い虚脱感と共に『きむら』を辞したのでした。
 ちなみに『アンティークの丸帯→袋帯』のほかのわたくしの戦利品はコレ↓
 
 画面下から、絽の刺繍半襟・源氏香刺繍半襟・ハギレ、そしてドクロ柄のこれは…長襦袢地だと思って飛びついて求めたのですが、家に帰って測ったら長さ6mしかなくって…肩裏だったみたい。ドクロの長襦袢~♪と思っていたのでちょっとがっかり…でも今は、ハッカケにしちゃおう!と思いついてちょっとニヤニヤしています。

 キモノ仲間とわいわい、久しぶりの『きむら』。前からお連れしたかったmikaさんにも楽しんでいただけたようで幸いでした。また行こうね~。

 丸帯の袋帯が出来上がるのは1ヵ月後くらい。取りに行くのがまた、楽しみです。そのときまでに残っていたら、もしかしたら…と思う着物が、あったりなかったり・・・うう、危険だー。


『松の寿とお料理を楽しむ会』in貴田乃瀬

2009年08月26日 | 今日のキモノ

  8月22日(土)、浜松の名店『貴田乃瀬』にて、栃木の銘酒『松の寿』を楽しむ会が催されました。『貴田乃瀬』と浜松のお酒屋さん『丸味屋酒店』との共同開催です。
 『貴田乃瀬』×『松の寿』!これはもう、万難を排しても行かねばっ!!気合を入れて、この夏最初で最後の紗をまとって行ってまいりました。

 今日の着物:露芝紋紗(ヤフオク)
 今日の帯:トンボ名古屋帯(きもの・なかむら)
 今日の半襟:白絽(襦袢についてた)
 今日の帯揚:モスグリーン花柄絽ハギレ(すうちゃん)
 今日の帯締:薄緑三部紐(きもの・なかむら)
 今日の帯留:『松の寿』(酒蓋より自作)
 今日の足袋:水玉夏足袋(まねきや)
 今日の下駄:鎌倉彫葉柄台(松屋)
 今日の簪:金巻きトンボ玉(玉やふちこま)

 今日のコーデのポイント、それは『松の寿帯留』ですっ。

 お酒の蓋ですの。とどけ、この愛。ちなみに、手に持つピンクの袋は『松の寿手ぬぐい』にて作られたもの。蔵元グッズを身に着けると思いが高まるのです。

 さあ、お店に着きました。前回も驚愕させてくれた貴田乃瀬のおやかた、今日はどんな感動を?噂では、静岡のお酒と違って香りの高い『松の寿』に合わせるお料理は…ということで、練りに練っておられるとか。

 
 じゃん!!
 魅惑のマトリックスです~!!
 あちこちで歓声が上がります。
 おやかたがおっしゃるには、香り系のお酒『松の寿』に合わせて、今回は『香り』にこだわったお料理なのだとか。
 おいしそー…そして、ナンダコレハ!!

 
 右端のお椀に入っているのは『鯛の焼き霜降り 梅醤(うめひしお)のジュレ和え』ジュレの淡淡とした口当たりと香りで、鯛の繊細な味がしっとりと感じられます。小さいけどよく通る声のような、そんな感じ。

 
   手前の3部屋のお皿に乗っているのは『香り漬物3点盛り』。左から、カボスと茄子・マスタードキューリとソルダム・ラッキョウと梨です。それぞれ、絶妙な浅漬け加減のお漬物に果物を合わせ、爽やかな香り。真ん中のキューリに乗っているのは梅でなくソルダム(スモモ)なんですね。また、梨とラッキョウがこんなに合うなんて!


 さて、いよいよマトリックスに。上段の3部屋。
 左端は『うなぎの箱焼き 山椒の香り』鰻と鰻の間に肝が入っています!
 中央『 甘鯛黄身揚げ 甘夏のマーマレードソース(チャーリーママスペシャル、笑) 』チャーリーママとは、共同開催の丸味屋酒店店主チャーリーさんのお母様。その手作りマーマレードにおやかたがひと手間かけたソース。甘鯛のほっくりした味わいを引き立てます。
 右端『牛の筋煮 きざみねぎ 』くさみのまったく感じられない深い味の牛筋、それを包むとぅるとぅるの煮凝りは口に入れるとすうっと溶けてしまいます。快感~。


 中段の3部屋。
 左端は『モッツアレラチーズの変わり磯辺焼き風 あんかけ』モッツアレラを、味付けしたお稲荷さんに包んで海苔巻いて揚げてある…!!
 真ん中『黒ゴマ豆腐の生八橋巻き揚げ みたらしあんかけ』どうしてこんなことしようと思ったの?とおやかたを問い詰めたいようなお料理です。なんて突拍子もない組み合わせでしょう。そしてこれがまた、なんてお酒に合うんでしょう。生八橋のほのかなシナモンの香り、もうもう食べながら笑えて来てしまいます。
 右端『南京コロッケ ねぎのクリームソース』ねぎの甘い味わいが南京の甘さと溶け合ってます。幸せです。

 
 下の3部屋。
 左端『トマトの豆腐 トマトのソース 』トマトです!トマトの味と香りが、舌触りとともにふわあんと来て消えていきます。
 中央『サザエのエスカルゴ風 バジルの香り 』バジル風味肝のペーストとサザエの身が濃厚な味わい。それにバジルが爽やかさを添えています。
 右端『鰹のたたき にんにくのソース 』にんにくソースのパンチが効く!

 このお料理、下に行くにしたがってだんだんと味も香りも強くなり、松の寿の香りとしっかり抱き合っていきます。お酒と料理を合わせるって、こういうことなんだーと感動しました。
 初めのお料理をあらかたいただいた頃に、温かいお椀が。

 『甘鯛ソーメン 』揚げた甘鯛の身をほぐしながら温かいソーメンをいただくと、おなかも優しく温められて気持ちも穏やかになります。


 そして、〆の『トマトの雑炊 おかみさんバージョン(笑) 』。熟成したカマンベールチーズが入っていました!濃厚な香り。〆と言いながら、わたくしこれを肴にまだ呑みましたー。

 お料理とかたく抱き合ったお酒は以下のラインナップです。

 1.松の寿 吟醸 夏のうすにごり 山田錦 H20BY
 2.松の寿 純米 五百万石 H20BY
 3.松の寿 山廃純米 五百万石 H20BY
 4.松の寿 吟醸 無濾過生原酒 五百万石 H20BY
 5.松の寿 純米吟醸 無濾過生原酒 五百万石 H20BY
 6.松の寿 純米吟醸 山田錦 H20BY
 7.松の寿 純米吟醸 無濾過生原酒 山田錦 H20BY
 8.松の寿 純米吟醸 無濾過生原酒 雄町 H20BY
 9.松の寿 純米吟醸 生 山田錦 H19BY
10.松の寿 純米吟醸 生 山田錦 H18BY
11.松の寿 純米吟醸 山田錦 H17BY
12.松の寿 大吟醸 鑑評会出品酒 H20BY
13.松の寿 梅酒 H20BY
  (松井酒造店 仕込み水) 

 とりどりに味わい深いお酒。
 なかでも山吹色のラベル『純米吟醸山田錦』は、我が家の定番になっているお気に入りのお酒です。今回、丸味屋酒店さんの企画でその17年度醸造~20年度醸造の4年分を並べて味わうことができました(こういう味わい方を『垂直』と言うそうです)。お酒は生き物ですから、同じ材料同じ造りでも作った年によって、また貯蔵することによっても味が変わってくるのです。

 松の寿純米吟醸山田錦の『垂直』。上から17BY・18BY・19BY・20BY。
 比べて呑むと、だんだんと味が柔らかく、角が取れていくのが感じられます。こういう熟成って好きですわ。わたくしは18BYがいちばん好みでした。
 貯蔵と言っても、それこそお酒は生き物。味わってみるまでどのように変化しているかひやひやものだった、とチャーリーさん仰ってました。専門店の0度の冷蔵庫で貯蔵してさえそうですもの、まして家庭では怖くてできない技です。だからこれはほんとに酒の会の醍醐味。さすが丸味屋酒店チャーリーさんですわ♪

 美味しいお酒とお料理、それだけでなく楽しい仲間にも恵まれました!
 
 左から二番目が蔵元夫人若葉さん、容貌だけでなく気性も美しい方。ひたすらお酒の道を極めていく蔵元杜氏・御主人の、背後の守りをすべて引き受けているのです。お酒の味に加えてこの若葉さんのキャラクターも『松の寿』人気の秘密。

 この会、松の寿と若葉さんを慕って押し寄せてきた面々で大盛況です。愛知から東京から、距離をものともせずに駆けつけ盛り上がりました。マツコト愛・貴田乃瀬愛という共通言語があって、初対面の方ともお料理の話お酒の話であっという間に打ち解け話が弾みます。
 
 蔵元グッズそのほかを賭けたビンゴ大会では、夫婦でワンツーフィニッシュ♪

 
 丸味屋酒店のチャーリーさん、貴田乃瀬のおやかた、松の寿の松井社長が語りあっておられました。なんか漢、って感じですわ(笑)。
 

 会は終始和気藹々と大いに盛り上がり、至福のうちに貴田乃瀬『松の寿とお料理を楽しむ会』はお開きとなったのでした。
 ちなみに、はしっこにちょっと変なひとはいますが(笑)、悪酔いなしのとってもオトナな会でしたわ。味わっていただかないともったいないですもん♪

 二次会はカラオケでもうひと盛り上がりし、帰途につく頃には日付が変わっておりました。
 

 料理とお酒の素晴らしいハーモニー、『垂直』の妙、そして酒仲間。とっても幸せな一日でした。『貴田乃瀬』おやかたとおかみさん、『丸味屋酒店』チャーリーさん、『松の寿』松井社長と若葉さん、そして一緒に楽しんだみなさま。ほんとうにありがとうございました。わたくし、しあわせですわ♪
 あ、すべての写真はオット054です。いつもありがとうー。
 
 そして、浜松の悦楽は翌日も続くのでした。とぅびこんてぃにゅ。


ふたたびもも

2009年08月16日 | 今日のキモノ

 mayさんから「あそぼー」のお誘い。こちらに来てくださるとのことで、ふたたび行ってまいりました、カフェ・スウィート♪

 今日の着物:昭和の花ぴんく絽(きもの・なかむら)
 今日の帯:抱き茗荷絽名古屋帯(ヤフオク)
 今日の半衿:草色秋草絽半衿(竹蔵龍)
 今日の帯揚:アオイロ草花ハギレ(きむら)
 今日の帯締:草色昔風三分紐(祖母のもの)
 今日の帯留:熱帯魚(竹蔵龍)
 今日の足袋:草色水玉夏足袋(まねきや)
 今日の草履:アオイロ花緒パナマ台(ヤフオク台に松屋花緒)
 今日のバッグ:黒色籠(JAの産直)

 ひところは毎週でいとしていたというに、ひとつき半ぶりのmayさん。おなつかしや。
 まずは恒例、カフェスウィートにお連れします。お休みのこととてウチのカメラマンも一緒です。
 
 お目当ては桃ですが、まずはランチを。
 mayさんは帯留めが桃。わたくしは桃てぬぐいです。日頃の話、キモノの話、話に花が咲きます~。
 
 そして、お待ちかねの別腹タイム!mayさん、「今年もいただけるわ~♪」と満面のニコニコ。わたくしはもうひとつの夏限定パフェ、マンゴーパフェを。どちらも迫力の台パフェです。ちなみにカメラマンオットはちいさいアイスクリームでした。うん、オトコらしいじゃないか!
 
 すべてを食べちゃった後も、当然話は尽きず。
 カフェスウィート、お盆を迎えてますます繁昌。河岸を変えますか。

 
 というわけで、我が家にお越しいただき、さらにおしゃべりを続けたのでした。
 mayさん、遠いところを来てくれてありがとう。嬉しかったし楽しかったです。オットも喜んでおりました。こんどはわたくし(たち)が行くね!伊勢木綿も鰻のお店も、和風のパフェも楽しみです。なにより、またお会いするのが。
 友あり、遠方より来る。そりゃー楽しからずや、のひとときでした。


ももぱへと松屋と

2009年08月08日 | 今日のキモノ

  先週のこと、ぽんごちゃんに『カフェ・スウィート』をさそっていただきました。ことりちゃん・すうちゃんも来るとのこと。お三方ともご無沙汰です。会いたい気持ちがつのりました。それに、夏が来ると思い出す桃パフェ♪ばたばたした日々ですが、これは欠かせません!そんなこんなで、久しぶりに、キモノに手を通しました。
 
 今日の着物:紫壷垂れ縦絽(京都・古布とよ)
 今日の帯:撫子絽昼夜帯(ヤフオク)
 今日の半衿:水色紫花柄絽ハギレ(金山ノスタルジックモール)
 今日の帯揚:モスグリーン花柄絽ハギレ(すうちゃんにいただく)
 今日の帯締:草色三分紐(きもの・なかむら)
 今日の帯留:ピンクハートトンボ玉(おーこさん)
 今日の簪:ローズクウォーツ簪(ヤフオク)
 今日の足袋:草色水玉夏足袋(まねきや)
 今日の草履:白レース草履(ヤフオク)

 このところ気忙しい日々が続いていて、キモノお出かけをしていませんでした。「りらっくご」以来…ということはひとつき近く着ていなかったのです。袖を通すと、わくわくする気持ちがよみがえってきます。やっぱりいいわぁ。
 この縦絽の着物は5月に京都に行ったときに求めたもの。初着用です。帯も、だいぶ前にヤフオクで落として初めて締めます。うきうきっ。

 この日は不安定なお天気、朝方はどしゃどしゃに降っていましたが、着ているうちに雨は上がって雲の切れ間から陽が射してきました。こうこなくっちゃね。わたくしがキモノを着ると晴れる。ジンクス健在。
 そうそう、ことりちゃんも晴女なんだった。ことりちゃんは新作の帯を締めて現れました。相変わらずかわいいなあー。

 
 ぽんごちゃん&こぽんごちゃん。
 こぽんごちゃん、赤ちゃんから子供になっていました!ほんとうに、子供が大きくなるのは早いですねえ。表情も豊かになり、もにゅもにゅと何かお話もしてる。「じゃんぷ!」とか、技も増えました。

 
 すうざんさんは今日はお洋服での参加。レトロモダンな感じ、やっぱりすうちゃんですわ。

 
 そして1年ぶりのももぱへ♪生桃とフローズン桃、生クリームとアイスクリーム。あぁ夏だわあー。
 いただきつつ、おしゃべりに花が咲きます。こういう時間も久しぶりです。和むわ癒されるわ。

 そして、実はわたくしには更なる目論見がありました。近在キモノ乙女御用達・刈谷の履物やさん『松屋』がただいまバーゲン中。それで、前々からずーっと欲しかった『畳の草履』をこの際求めちゃおうと心に決めていたのです。しかし、このセレブな台にどんな花緒を載せたものやら。…コーデの女王・すうちゃんがいるじゃないか!すうちゃんにアドバイスしてもらえば、後悔のない買い物ができるに違いありません。

 というわけで、お昼寝タイムにかかったぽんごちゃん&こぽんごちゃんと別れた後はすうちゃんことりちゃんにおつきあいいただき一路『松屋』へ!
 
 『松屋』は全品3割引の、コーフンすべき状況になっていました!中にはもっとお安くなっている品もあり、心はくらくら…しかし、ここは迷いません、畳表の台をがっと掴んでカウンターへ。これから花緒を選ぶのですっ。

 はじめに目に付いたのはベージュ色の名物裂風の…でも、これは今暑いから涼しげなのに惹かれているのです。これを合わせるのは、袷。となると…。
 次から次へ、台に載せてみます。ううう、どれもよく見えてくるようー。合わせようと思ってる着物を思い浮かべたり、花緒を台に載せて鏡に映してみたり。
 「うーん、これはもうちょっと歳が行ってからのほうがいいわねえ」
 「これ、置いてみると意外とくすむかも…」
 
 写真右端の花緒を載せて、すうちゃんに相談します。
 「これだったら、あの薄紫の付け下げに合うよね?」
 「それは同系色過ぎてかえって合わないわ。葉さん、他のコーデも『着物の色を使う』ことにちょっと縛られすぎてるみたい。そろそろ外して合わせるのにトライした方がステキよ」
 おお!さすがすうちゃん、いいこと言うなあ。確かにそのとおり、どうもここのところ自分のコーデがもの足りなく思えてきたのはそのあたりか。
 
 というわけで、すったもんだのあげくこの花緒に決定!『龍村』でございます。セレブだ!帯じゃないけどついにわたくしも龍村もちになったわ♪
 すげてもらい、足を入れてみるとますます映えます。うふふふ、履くのが楽しみです♪

 ひさしぶりのキモノ仲間にももぱへと松屋。ひさしぶりにキモノ乙女な時間を過ごしました。ああ、やっぱりこれがないとね!




 


超星☆激突=たまVS兼好

2009年07月04日 | 今日のキモノ

  お久しぶりです。もう7月になっちゃいました。
 先月はあれから、2回キモノを着たのです。東京の飲み会に一回、名古屋の落語会に一回。ところが東京の飲み会では飲むのに夢中で写真撮らず。後で送っていただいたのですが、お話したい帯結びが写ってないので、再現して撮ってから…と思っているうちに今に至っております。もちょっと待っててね。
 というわけで、今日ご報告するのはその次の週、タイトルの落語会に出かけたときのキモノです。
 
 今日の着物:薔薇柄絽(京都:古布とよ)
 今日の帯:水色秋花柄絽半幅(きむら)
 今日の半衿:水色紫花柄ハギレ(金山ノスタルジックモール)
 今日の根付:華鯉(竹蔵龍)
 今日の足袋:草色水玉夏足袋(まねきや)
 今日の草履:青色花緒パナマ台(ヤフオクの台に松屋で花緒)

 この着物は最近京都に仕事で行ったとき、ふらっと入った古布やさんで求めたもの。初着用です。微妙に着にくい丈なので、そのうち「なんちゃっておはしょり」に加工してやろう…と思いつつ。
 そして、帯も初着用…ていうかこれ、確か『久米子さん』を求めたときにおまけでいただいたもの。柄が気に入っていただいたのですが、広げてもみなかったのです。今回初めてよくみてみるとこれ、半幅ではなくて名古屋帯をただ半分に折ったものでした。だ、大胆な。でも、他のコーデを考える余裕がなかったので、強引に結んじゃいました。キモノのテイストから行ったら割り角出しでもしたかったのですが、そういうわけで長さが足りずに『サムライ結び』です。

 さて、出かけた先は丸善落語会。『超星☆激突=たまVS兼好』…笑福亭たまさんと三遊亭兼好さんの二人会。贔屓のたまさんが出るということでいそいそと出かけます。ご一緒してくれたのはmayさんとにっぽんちゃん、それにことりちゃん親子。
 
 ことりちゃんたちは親子で着物。親子というよりも姉弟みたいです。

 今日の演目
 
 どれも生では初めて聴く演目で嬉しい!

 兼好さんはおはつでしたが、江戸落語らしい洒脱な感じ、そのなかにちらっと含まれた毒が粋でした。江戸弁ってのも耳慣れると楽しいもんですね。
 たまさんは相変わらずのパワフル・どっかんどっかん。『浪花の最終兵器』とも言われてる、本領発揮。
 兼好さんとたまさん、たまさんの方が少し先輩だそうで、お互いにいい感じで気にし合ってる様子が気持ちいい二人会でした。
 
 終了後、ロビーで見送ってくださいました。「一緒に写真を撮ってくださーい」というファンの要望にも気さくに応えていてくださってて。私も一緒に写りたかったけれど、なんか恥ずかしかったのでおふたりの写真だけ。
 
 終演後はおやくそくのお茶&おしゃべり。わたくしはパフェをいただきました。
 落語はいいねえ。楽しい半日でした。

 さあ、その落語!明日はいよいよ『りらっくごvol.2』です。笑福亭たまさんの落語がまた聴けますわ、楽しみ楽しみ。
 りらっくごスタッフ仕事も2度目です。楽しい会になりますように~。


ドキドキ・キモスイ

2009年06月17日 | 今日のキモノ

 またしても10日ほど前の話ですが、オットの所属する吹奏楽団の定期演奏会に行ってまいりました。キモノで吹奏楽=キモスイ、です。

 今日の着物:ベージュ縞片貝木綿(和裁教室で縫った)
 今日の帯:打楽器名古屋帯(USAコットンで作った)
 今日の半衿:水色水玉ハギレ(和裁の先生にもらった)
 今日の帯揚:白地線絞り帯揚(きむら)
 今日の帯締:水色水玉丸ぐけ紐(和裁の先生にもらった布で作った)
 今日の足袋:黒地音符柄足袋(USAコットンをあかり堂で作ってもらった)
  今日の下駄:市松台青縞花緒(松屋)

 オットの楽団の定期演奏会に行くのは毎度のことですが、今回は特にドキドキなのです。というのは今回の曲ではオットがソロを叩きますの。うわああ。
 オットは打楽器奏者。打楽器はどのパートであってもだいたいひとりで叩くのですが、今回は他の楽器が何も音を出していないところでのソロ。しかも曲の冒頭。もしかして失敗したならば、いきなり曲全体がわや。うわあああ。
 というわけでオット、ここのところウチでもずーーっと練習しておりました。毎晩毎晩『すっとこどっこいすっとこどっこい』と打ち鳴らすボンゴの音を、何ヶ月聞き続けてきたことでしょう。
 そのあげくの、本番なのです。ツマとしても気合いが入ります!!
 気合いと言っても、コーデとしては久々に『打楽器帯』を締めたというだけですが。
 
 この帯と同じ布でわたくし、オットのバチ入れを作りました。がんばれええ~~。

 
 ドキドキの演奏会に付き合ってくださった、ぶるちゃんとmayさん。

 ぶるちゃんが見つけてくれたイタリアンでおしゃれランチをいただく間も気はそぞろ。早々に会場に向かいます。
 
 愛知県芸術劇場に急げ!それにしてもいい天気だわぁ~。

 愛知県芸術劇場のコンサートホールには、正面だけでなく二階席には舞台をぐるっと取り囲むようにも客席があります。その舞台上手の上、ちょうどオットを見下ろせるところに席を占め、開演を待ちます。
 一ベルが鳴り二ベルも鳴って、楽団員がぞろぞろ入って来て。指揮者が礼をして演奏が始まります。一曲目、二曲目。…問題のオットのソロは三曲目。
 いつのまにか二階席の両側にトランペットがやってきて、山のこだまのように旋律を吹き鳴らします。そして、オットのボンゴ・・・・・
 『す・て・て・こ・すっとこどっこいすっとこどっこいすっとこどっこい』←(オットが嫌がるので言ってなかったけど、ウチで練習しているのを聴きながらわたくしにはどーしてもこのように聞こえていた)
 どこか遠くから聞こえてくるように、しかしくっきりと刻まれる、その音。4小節のソロのあとタンバリン・スネア・ピッコロと入ってきて・・・・あああ!うまくいったよーー。
 ほおおお~~~っと、力が抜けます。あああ、よかったあ~~。
 傍らではmayさんぶるちゃんも、安堵の表情を浮かべてくれてます。いやほんま助かりました、このドキドキを共有してくれてて!

 このあとはリラックスして、演奏を楽しむことが出来ました。指揮者、躍るように指揮しています。楽団はそれに合わせやっぱり躍るように奏で。ああ、音楽が染みこんでいくわ。気持ちいい。

 
 「演奏、よかったねー」「指揮者が面白かったねー」言い合いながら劇場を後にして。そして、締めはお約束にケーキとおしゃべり。ドキドキしつつも楽しい時間が過ぎていきました。
 
 ぶるちゃんmayさん、ご一緒してくれてほんとにありがとう。オットも喜んでおりました。演奏会、年内にまだ何回かあるみたい。今回ほど緊張することはしばらくないとは思うけど・・・またよろしくね! 


みゆきはみゆきでも

2009年05月30日 | 今日のキモノ

 川中美幸、の公演に行ってまいりました。知り合いが券を2枚、くれたのです。第1部がお芝居で『お登勢』幕末に活躍した寺田屋お登勢の話のよう。そして2部が歌謡ショー『人うた心』。この手の公演に行くのは初めて。でも、場所が御園座だからやっぱりキモノよね。えーと、お芝居は幕末が舞台だから『黒船』帯にしよう。
 …というわけで、こういうコーデになったのですが…
  
 今日の着物:薄緑単紬(ヤフオク)
 今日の帯:緑地麻帆船帯(金山ノスタルジックモール)
 今日の半衿:黒オレンジ市松雪輪模様ハギレ(白鳥骨董市)
 今日の帯揚:緑クリーム雪輪模様ハギレ(すうちゃんにいただく)
 今日の帯締:黒に赤線三分紐(ふちこまさん)
 今日の帯留:蛇戦国玉(ふちこまさん)
 今日の足袋:白にパステル水玉夏足袋(まねきや)
 今日の草履:黒コルク台市松花緒(松屋)
 今日の簪:胡蝶(竹蔵龍)
 
 黒船帯を中心に、粋できりっとしたお登勢さんっぽい感じで…というそのコーデそのものはまあいい。なにこの着崩れはぁ~~(泣)。いえ、途中で変だと気づいて直しはしたんです。で、これは直す前。しばらくはこのかっこでいたという…自戒のためにこれ、曝します。ううう。

  ご一緒してくださったのはずずさん。すっきりとした着姿ですわ。
 

  席は2階の一番前。1階席を見下ろすと、客席でぴかぴか光っているものがあります。虹色に輝くスティック。あれを、降るのだな。そして、最前列で「みなさーん、では練習しましょう。さんはい『美幸ちゃーん、サイコー!』」と呼ばわるオバサン。おお、これは面白い。

 幕が開き、第1部のお芝居『お登勢』。もちろん川中美幸がお登勢さん。しっかり者で周囲の信頼も篤く、放蕩亭主も手のひらで遊ばせる心の広い女。けれども胸のうちに秘めた思いは…って、これまんま『演歌の女』ですわね。なるほど、こういう公演の劇とはそういうものであるのか。お芝居仕立ての演歌なのだな。

 舞台は幕末とあって、出演者の着姿には興味しんしん。お登勢さんは大店の女将さんということで、柔らかモノを着て裾を引いております。帯結びは角出し。時代を反映してちゃんと『引き抜き』ですな。タレに裏の黒繻子、羽根がちょっと斜めってる。女中さんたちは皆縞や格子の、木綿か紬かカタモノ。上女中は角出しで襷を斜めがけ、お下は半幅を『貝の口』にしてバッテンに襷がけでした。
 
 幕間のお昼ごはんの間も、ずずさんとそんな話ばかりしていましたー。
 
 そして御園座に来ればこれがおやくそく。

 第2部は歌謡ショー。ここで「美幸ちゃーん、サイコー!!」があるのかなーと思っていたけれど、案外大人しい。けれども、舞台にプレゼントを届けるひとはいるけれど、殺到してわやくちゃになったりはしません。さすがに年齢層高い、落ち着いています。
 舞台では和太鼓は打ち鳴らされるわ、歌にあわせてお芝居仕立ての舞踊はあるわ、迫力あるものでありました。途中から真っ赤なドレスに身を包んだ川中美幸、黒服のダンサー4名その名も『イケメンフォー』にかしずかれて悠々とタンゴを踊る、まるでホストクラブのよう。
 クライマックスでは当地名古屋の『日本どまんなか祭り』出場のYOSAKOIのひとたちがわらわらと現れて舞台狭しと踊りまくり、その大人数をたった一人で制して川中美幸は圧倒的な歌唱力を見せ。なかなかに見ごたえのある4時間があっという間に終わりました。
 やー、なかなか楽しかったよ!ずずさん、おつきあいありがとうございました。

 
 ずずさんと別れたあとは、近くの美術館に行きました。なかなか充実の一日でしたわ。

 (6月6日追記)
 りらさ~ん、お太鼓柄はこんなんだったんですよ!
 けっこう柄出したいへん。
 


2年ぶりの杜若

2009年05月26日 | 今日のキモノ

 これまた10日ほども前の話なんですが…。
 知立市のお寺『無量寿寺』に杜若を見に行ってまいりました。伊勢物語・東下りの段の舞台にもなった業平公ゆかりのお寺。去年は花の時期を逃しちゃって、2年ぶりの訪問です。

 今日の着物:青磁色錦紗縮緬小紋(ヤフオク)
 今日の帯:クリーム色雪輪四季花半幅(ヤフオクの短い名古屋帯を半幅に直した)
 今日の半衿:草色レース重ね半衿(彩匠バーゲン半衿にレースを重ねた)
 今日の足袋:薄紫雪兎(まねきや)
 今日の下駄:市松台青縞花緒(松屋)

 この日は午前中仕事をしていて午後からすうざんさん&tomoさんに合流の予定。仕事を終えて急いで着付けて駆けつけないといけないため半幅帯にしましたが…慣れない『割り角だし』に手間取ってやっぱりおふたりをお待たせしちゃいました。
 
 2年ぶりの杜若ちゃんたちは、そろそろ名残の季節。それでも、日陰の花はまだなんとか綺麗な姿を見せてくれました。「おひさしぶり~」


 
 すうちゃん&tomoさん。杜若の精のようなアオイロ着物。おふたりとも単で涼やかな装いです。
 
 後姿もキマッテル♪…花そっちのけで撮影会しておりました。
 
 花愛でる女…ちょっとわざとらしいですか?

 
 ぢょゆう・すうちゃんに褒めてもらった、本日のベストポージング!胸を張って、ちょっと腰をひねるのがコツとみました!錦紗縮緬はしっとりとろりんと体に添ってくれて、なんだかすらりんと見えるわ!

 
 と、ひとしきり花を愛でた(のか?)あとは、当然のごとくこっち方面に流れるのでした。
 …おあとがよろしいようで…


今池末広亭講談会~南湖十番勝負

2009年05月06日 | 今日のキモノ

 『今池末広亭』というのは、今池のお寿司屋さん『玉寿司』さんの3階座敷で開催されているという寄席。末広亭ってのは、そのお座敷が『末広』というお部屋だからだそうで…新宿の定席にひっかけてますのね、お洒落ですわ。
 その今池末広亭に、贔屓の『笑福亭たま』さんがかかるとききつけ、行ってまいりました。ことりちゃん親子とmayさんも一緒です。
 
 今日の着物:小豆色縞花柄ポリ小紋(すうちゃんにいただく)
 今日の帯:銘『春の小川』昼夜帯(ヤフオク)
 今日の半衿:百合柄モスハギレ(すうちゃんにいただく)
 今日の帯揚:白地線絞り帯揚(きむら)
 今日の帯締:ピンク組紐(義母の作品)
 今日の足袋:白地青カジュアル模様(まねきや)
 今日の草履:小豆色雨草履(アザラシ毛皮草履のオマケにもらった)
 今日の簪:白地水玉トンボ玉(ふちこまさん)

 催しのタイトル『南湖十番勝負』というのは、講談師の旭堂南湖さんが、毎回いろんなひとを相手にしつつ十番の講談を語っていくという趣向の催しだそう。第1回の今回、その相手に選ばれたのが笑福亭たまさんというわけ。
 講談を聴くのは初めてで…落語の『くっしゃみ講釈』で聴いたことあるくらい…どんなんでしょう、それも楽しみ。

 会場の玉寿司、会のある今日も営業中ということで、まずは1階でランチをいただきました。お寿司ランチこれで800円、お値打ち~。
 

 ランチをいただき、一番乗りで会場へ。32畳のお座敷に、ゆったりと座布団がならべてありますなんて贅沢。もちろん一番前に席を占め、おしゃべりしつつ開始を待ちました。

 時間となり、まずは前座の旭堂南舟さんが登場します。なーんか病弱な感じでもそもそ出て来ました(失礼)が…声を出すと腹からしっかり響く声でびっくり。
 演目は『角屋舟の由来』。家康の伊賀越えの話、生き生きと描写されるお話に聴き入ってしまいました。初めて聴く講談ですが、けっこう面白いぞ。わたくし歴史、好きだし。

 そして、お目当て♪笑福亭たまさん。
 出てくると、「えー…」と会場を見回します。時間前に近所の温泉に行ってきた話などしつつ、雰囲気をはかっておられるよう。「僕を知ってるひと、どのくらいいてますかー」と訊き、けっこう多いのを見て取ると「柔らかいトコで『ときうどん』しようかと思ってたんですが…同じ落語を3度きくとええかげんにせえという気になりますよね。そしたら」と『火焔太鼓』をします!と宣言されました。会場から拍手。わたくしも、たまさんの『火焔太鼓』聴くの初めてでうれしゅうございました。前に江戸の古今亭志ん五師匠のんを聴いたから、江戸上方で聴き比べられるのんも嬉しいわ。…でも、たまさんが上方代表いうたらちょっと違うかも知れんけど。
 
 本ネタに先立って、いつもの『ショート落語』『オチを先に言う』などですでにひぃひぃ笑わせてもらい、さて『火焔太鼓』…。
 わあー。さすがたまさんの『火焔太鼓』です。のっけからおかみさんと道具やさんのやり取りのド迫力で面白いこと!そして、クライマックス、三百両をもらって帰って、五十両ずつおかみさんに見せていくところ。「もれるう。ちょ、ちょっとまって」とおまるにまたがりつつ報告を聞くおかみさん。「どうだ!どうだ!」と出していくごとに「ヒィーヒィー」と…あの、失禁しつつ喜悦の声を上げてるさま、まさに「イッちゃってる」様子、いやーん。たまさんの表情がワイセツですわあ~。(ていうか、ソノさまって傍で見たならば『笑える』ものですわよね)

 そして、南湖さん。トロピカルな感じのド派手な着物で登場。波照間島に旅行した話などがテンポよく語られて、こういう講談?と思いきやいきなりの『中山安兵衛ー高田馬場十八人斬り』。あの有名な『ばばあ、めしだ!』のセリフはこういう文脈だったのかと、初めて知るわたくし。
 そして、十八人斬りの場面の迫力あること!血飛沫が飛んでくるようで…想像すると酸鼻なんですが、そこを痛快に感じさせちゃうのが芸の力なんでしょうね。しかし、仇討ちとはいえ残酷だなぁと思っていると、南湖さんふっと素に帰ったように「ある人に言われたことは、講談は人が死にすぎると。まぁ戦いの話ですからねえ。この話も題名からして18人は死ぬわけで」と、息を抜いてくれました。こういう呼吸っていいですねえ。

 そして中入り。まだ聴けるのね~と喜びます。
 後半戦、まずは再びたまさん『近日息子』。ここでもまた、近所の人同士のケンカのシーンに爆笑!繰り返しギャグはツボに入ると止まりません!

 そしてトリ、さっきとは打って変わった袴姿で登場の南湖さん、語るは『真田の入城前』。耄碌爺さんをよそおった真田昌幸のフガフガした様子が滑稽でそれが凛々しく立ち上がっていく様子はほんとうにわくわくいたしました。
 うん、講談って面白い!
 この『南湖十番勝負』、秋にもまたこの今池玉寿司で開催される予定だそう。たまさん目当てで来たこの会ですが、次回のゲストは誰かしら、誰であっても南湖さん目当てに行きたいものだと思いました。

 3時間たっぷり楽しませてもらい、7月の『りらっくご』に向けてたまさんにちょっと挨拶もして、満足の気持ちで今池を後にしたことでした。連休の最後を飾る、素敵な時間でした。
 
 
 終演後、会場の玉寿司末広の間にて。スタッフの方にシャッターを押してもらいました。ことりちゃんの息子ちゃん、着物が似合っててかわいいな。


陽春花形歌舞伎 雷神不動北山櫻

2009年04月29日 | 今日のキモノ

   10日も前のお話で恐縮ですが…
 タイトルのとおり、歌舞伎に行ってまいりました!

 今日の着物:雲居に御所車訪問着(ヤフオク)
 今日の帯:源氏香袋帯(ヤフオク)
 今日の半衿:鶴刺繍半衿(大須骨董市)
 今日の帯揚:アイスブルー縮緬帯揚(祖母のもの)
 今日の帯締;水色青丸ぐけ紐(着付けの先生にもらった)
 今日の足袋:細身白足袋(広島の杵屋)
 今日の草履:花刺繍花緒草履(松屋)
 今日の簪:金トンボ玉(ふちこまさん)

 今日の演目『雷神不動北山櫻』に合わせて、雲の絶間姫にちなむ雲がもくもくの着物です。舞台は平安時代ということで、御所車に源氏香、と。どちらも今日はじめて身につけるので、気持ちもわくわく。
 この着物はヤフオクで何とまぁぜんぜん競らず2900円で落札しましたのよ。これだからオークションってスキ♪訪問着に袋帯なんて、せれぶな奥様みたい。でも2900円。むふふふ。(安いもん買って自慢するのは関西系の特徴らしい)

 そして今日は、広島から『ゆうけいさん』もいらしてくださいました。このブログがご縁で知り合って、今日が初対面。けれどもすぐに打ち解けるのは、キモノ縁のおかげですわね。mayさん・にっぽんちゃんと一緒に、まずは加寿也でランチ。板さんにお願いして、特製ランチを作ってもらいました。

 名づけて『遠山の金さんランチスペシャル』…季節の素材、桜鯛に桜海老ということで『遠山の金さん』なんですって。お刺身はぴっちぴち、キンメの煮付けは絶妙の味つけと火の通し、桜海老はさっくさく、ウニはあまーい。しあわせ~。

 お酒もランチに合わせて『初夢桜 純米吟醸』を選びました。みなさんいける口で嬉しい。


 劇場でおーこさん・ぶるちゃんと合流して、まずは集合写真。それぞれ気持ちの華やぎが伝わってくるコーデですわ。

 キモノな記念写真は後姿も撮るのがおやくそく。

 今回は海老蔵が五役を演じるということで話題になっているのです。いいもん・わるもん・ちょっとおまぬけなひと…それぞれ声の出し方も動きも違って、別の人みたい。早代わりにおおっとなったり楽しい楽しい。
 一幕目は『毛抜』。天井に磁石があって、簪が鉄だから何ゆえに髪が逆立つのか??なんかB級カルトマンガのようですが、そのへんのおおざっぱも歌舞伎の味なのですねえ。
 
 幕間には『最中アイス』をいただくのが掟!

 歌舞伎にはけっこうみなさんキモノでいらっしゃるのですが、今回は特にキモノ率が高く、行き交うひとを眺めるのも楽しゅうございました。オーソドックスなコーディネイトあり、アンティークキモノで来ている一団もあり。

 そのなかで、ひときわ目を引く方がいたのです。まず、半衿に惹きつけられました。丹念な日本刺繍の風神雷神…演目にちなんでおられるのですね、かっこいい!と思ってさらに帯を見ますと、お太鼓には図案化された海老が大きく。前帯は海老蔵の紋所、三枡が。うわーーー。今日にぴったり…。
 着物は黒紫茶の光沢のある素材。大島かな。その片身にすうっと織り模様が通り、なんとも粋でいらっしゃるのです。髪もつややかに結い上げられ、鼈甲の簪。ため息が出るような着姿、失礼と思いながらも目が離せませんでした。

 次の幕は『鳴神』。おっ、これは見たことがあるー。雨を降らせる龍神を閉じ込めている久米寺の弾正を、雲の絶間姫が色仕掛けでたらしこむ話。「このふわふわとやわらかい、先っちょにつまみがあるものは何じゃ?」「そりゃ乳じゃわいなぁ」なんて、海老蔵と芝雀のやりとり。歌舞伎って、、、面白い。

 笑っちゃってのどが渇いたわー。

 最後の幕は『不動』。
 悪事が露見した早雲王子(海老蔵)の捕り物シーンが延々続きます。目も綾な仕掛け、捕り方の舞うような動き、歌舞伎ショーって感じです。素敵だわー。でも、なんか見ているうちにその動きが『ドリフの体操教室』みたいに見えてきたんですけど…というよりも、ドリフのあの動きやなんかって歌舞伎の伝統の上にあるのでしょうね。うむ、芸事ってこのように伝播していくのだな。

 などなど邪道な感想をいろいろと持ちつつ、しっかりと海老蔵を堪能したのでした。歌舞伎ってホント、エンターテイメントですねえ。

 終了後、お洋服組も一緒に記念撮影!ぶるちゃんのご主人が、愛犬タップくんとともにお迎えに来てくれたので、シャッターをお願いしました。

 おはつのゆうけいさんと夜の名古屋を楽しみたい気持ちもあったのですが、家庭のためにそのまま帰宅。しかしゆうけいさんは悠々とひとり酒を楽しまれたらしい、流石です。でも、こんどはゆっくり飲みたいですね。
 楽しい仲間と楽しい歌舞伎。元気をもらった一日でした。