2020年の映画『アンティークの祝祭』がTV放映されていました。
公開時はあまり話題にもならず、かつての美女優人気も凋落したかと思ったものでしたが
今日TVで初めて観てみたら、如何にもフランス映画らしい
豪奢で繊細で寂寥感が残る、母娘の愛憎を描く心理ドラマでしたね。
今日が最期の日と確信した母親をカトリーヌ・ドヌーブが演じ
疎遠だった娘を実娘キアラ・マストロヤンニが演じて
当時ちょっとした話題になっていましたが‥。
要するに、老女が愛蔵していたアンティークを≪断捨離≫しようとして
過ぎ去った日々が甦り‥と言うストーリー。
いずれ誰の身にも訪れる人生終焉の日を、どのように迎えようと望むか
そんなことを考えさせられる映画でしたね。
衝撃的なラストシーンは、波乱に満ちた彼女の生涯を飾るに相応しい
華々しく壮麗な画面でした。
そしてキアラが実父マルチェロ・マストロヤンニに瓜二つなのに
驚いたり喜んだり‥
何かと印象に残りそうな久し振りのフランス映画でした。