ベルばか日誌

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き 貴族のやつらをしばり首

2011-05-06 08:49:29 | カルタ
革命政府によって、母王妃から引き離されたルイ・シャルル殿下。
革命教育を施され、無邪気に革命歌を歌い、捕らわれている母を「悪い女」と信じ込まされます。

初めて原作を読んだ4年生当時、
「え~?ちょっと前にお父さんと涙の別れしたばっかりなのに、もう忘れちゃったの~?」
とびっくりした記憶があります。

資料によると、この「貴族のやつらをしばり首」の歌を歌っていた殿下は8歳、父ルイ16世が処刑されたのはその半年ほど前です。
7~8歳で、王族だった出自やお別れした両親のことも忘れ去るなんて、革命政府はよっぽど洗脳工作したんですかねえ。



話は変わりますが、もうすぐ娘さる子のバレエの発表会です。
さる子がバレエを習い始めたのは4歳のとき、バレエ教室では1年半~2年に一度発表会を催すので、8歳のさる子には今回で3回目の発表会になります。
先日、さる子と話をしていて、4歳の時の1回目の発表会の話になり、私が何気なく
「お茶の踊り、やったよね~」
と言ったところ、さる子
「え?」
と怪訝な表情。

(ちなみに「お茶の踊り」とはチャイコフスキーのバレエ「くるみ割り人形」第2幕「お菓子の国」の中の「中国のお茶の踊り」です。曲も振り付けもコミカルなイメージで、バレエ教室の発表会などでは小さい子が踊ることが多いようです。)

え?って、覚えてないの?
「ほら、こういう踊り。赤い衣装着てさ~」
振付の一部を実演して見せる母。
「・・・う~ん、やったような・・・」
困ったように笑いながら、首をかしげるさる子。

・・・そうか、忘れたのか。
4歳の時の記憶、今から4年前の記憶って、薄れちゃうものなのか。
ちょっとショック。

親的にはすごく大変だったんですよ、発表会の準備。
練習の付き添いはもちろん、バレエ学校の東京本部まで出かけて衣装合わせして総稽古して。
通常のレッスン日以外にも、他のスタジオでの合同練習が毎週末のようにあって。
他のママたちと電車を乗り継いだり車に分乗して、子供たちを送り迎えして。
特に1回目の発表会は、そのバレエ教室が発足して初めての発表会でもあったのです。
先生もお若く、独立して発表会を主催されるのは初めて。
親も先生も、他のお教室のベテランの先生や保護者の方にご指導を仰ぎつつ、右往左往しながらの準備でした。

いわば、高校の文化祭実行委員会みたいなものでしたよ。
無事に幕が下りた時は、涙こそ出なかったものの、ものすごい充実感、とっても大変だったけど終わってみたら楽しかったな~。
うん、一生懸命頑張ったよ私、自分で自分に喝采してあげたい気分でした。

ああ、それなのに、4歳児はあっさり忘れちゃうんだ。
そうだよね、考えてみたら自分だって、幼稚園・小学校低学年時代の記憶なんて、部分的にしか残っていないもんね。

今度の発表会ではさる子8歳、「しばり首」の歌を歌った殿下と同い年ではありますが、「白鳥の湖」踊ったことは後々まで覚えていてほしいなあ、と親的には希望します。

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